東京で17日夜用事があったので、1泊ついでにチェックイン前に寄り道していこうと。
最近お気に入りでよく通販で購入してるSOU・SOUという京都のブランドが、関東では青山に1件だけあるので、直接行ってみたいと前から思っていた。
そこでついでに根津美術館をお散歩しようとしたら展示入れ替えかしばらく休館。なのですぐ近くの岡本太郎記念館だけでも行ってみよう!と。

この公式サイトから特別割引券を印刷していくと100円引きになってお得だよ!
この建物は、近年各国にある建築群が世界遺産に登録された、ル・コルビュジエの弟子でもあった建築家の坂倉準三さんによる設計だとか。屋根の形が個性的。
シュルレアリスムや抽象芸術に気を惹かれやすいとこがあるので、以前からその片鱗が見える岡本さんの作品は気にかかることはあってもぶっちゃけそれほど深く興味を持っていたわけではなかった。
万博後の世代としては、「芸術は爆発だ」の変なおじさんのイメージの方が強い。
けど、ここの作品をみてちょっと認識変わりましたよ~~。
正直そんな広い敷地ではありません。玄関前の庭と、入り口入って右側のアトリエ展示と2Fの企画展示。
まずは人のいなかった1Fのアトリエから。
そうそう、ここは写真撮影OKなんですよ。自分が気に入ったものを間近でじっくりと。
手前の部屋はリビングのようなところに所狭しと雑多にモノがあふれている。奥の蝋人形が精巧だったので、一瞬本当に人が立ってるのかと思った(^^;)
奥の部屋は数多くのキャンバスが壁一面に納められ、見上げた2Fには本がびっしり。
The 芸術家の仕事場という雰囲気。
机上には数えきれないほどの筆や刷毛や絵具。。。。と酒。
2Fの企画展では大阪万博テーマ館のミニチュア立体模型が展示されていました。以下の感想はあくまで個人的に思ったことで、正しい解説でもなんでもありませんので。
地下展示 いのち
分子構造や化学配列や遺伝子、地質学的なものなど生物や地球の根源的なイメージで埋め尽くされているように受け取れた。
地下展示 ひと
原始の狩猟遊牧時代からの自然との共生、畏怖と儀礼、野蛮と感謝などシャーマニスム的なものの芽生えがうかがえる。自然を支配、屈服させようというのではなく人間も大いなる自然の一部なのだなあと感じさせる。
地下展示 いのり
現代の宗教というほど儀礼化されたものではないが、人間の根源的な原始宗教というか見えない観念への畏敬のようなものににわーっと包まれたような空間。
祭祀の面のようなものとかモアイ像とか土偶っぽいのとか副葬品っぽいものなどに囲まれ、正面には太陽の塔の顔(2つ)、背後の黒い太陽とセットになるといわれる黄金の「地底の太陽」が掲げられている。
そしてかの有名な太陽の塔はただのモニュメントじゃない。
こうして内部が展示場になっているとともに、下から上へは過去から未来へのタイムトンネルとなっていたのだ!おう、なんて素敵なコンセプトだろう。
まんなかに聳える生命の樹もそれを見事にあらわしており、微生物時代から進化していく様子が枝葉を系統図のように使って上へと伸びていく。
ああ、、、、やばい、これかなり好きな感じの展示だ。見たい!実物等身大で見たい!その場に立ちたいっ!
と激しく思いました。模型だけでこんなに五感を揺さぶられるんだもの、空間に包まれたならもっとすごいでしょう。(この展示は翌日に終わりましたが)
。。。。と、思ったら実は太陽の塔は再生事業を行っていて、今年の3月から一般公開予定というじゃありませんか!

とりあえず予約制で現在3月から9月分の入場予約申し込み受付中らしいが、できれば空いたころにゆっくり見に行きたい。期間限定で終わらないことを祈る。
さて、入場券を買った人は、お庭の展示も見られます。受付の外にあるけど入場券持ってる人のみ立ち入り可。
外にあるオブジェクトは写真のみならず自由に触ったり座ったりもできる。
有名な作品の原型や小ぶり版、デザイン違いバージョンなどいろいろなものが無造作に置かれている。
無造作すぎて廃墟感も強いぐらいだがw
庭には小さめの太陽の塔製作中の太郎さんの像も。
周囲に散らばる「坐る事を拒否する椅子」に拒否られても強引に座ってゆっくり周囲を眺めるのもよし。
過去訪れた他の方々の写真から、バルコニーから覗いてる太陽の塔も楽しみにしていたのですが、現在はいませんでした。
館内入り口には何種類かガチャポンがあったので、「コップのフチの太陽の塔」バージョンをやってみた。
うん、かわいい。ホテルのお部屋でほっと一息。
楽しく予定以上に長居してしまったうえに、SOU・SOUでもかなり長い時間物色していたので、この後チェックイン時間が大幅に遅れて昼飯を食べそびれて、慌てて出かけることになった。
一人歩きの時はだいたいこのパターンで予定は未定で破られるものとなる。