幕張メッセで行われていた「ギガ恐竜展2017 -地球の絶対王者のなぞ-」を開催終了間近にようやく見てきた。
夏前から見る気満々で前売り券を買っていたのだが、封切のころは忙しく、夏休みの大混雑は避けたいなーと思い、機会を狙ってたらあと数日で終了になってたので慌てて8月末に行ったw
考えてみりゃ、うちからかなり遠く気軽に行かれる場所じゃないのになぜ前売り買った(汗
今回の展示は大きく7つのテーマにわかれていた。
まず最初の「恐竜とは?」
では恐竜の定義と系統図など恐竜以前の大型爬虫類などから進化の様子を追って行かれます。
水中の首長竜や魚類、空の翼竜など混同されやすいが「恐竜」ではないのだ。
三畳紀終盤のワニ型爬虫類、レドンダサウルス。こんな鋭い歯に捕まったらひとたまりもない。
アーケロンのようなカメ型のプロトステガ。頭が結構でかい。
海を泳いで貝類や魚などを食べていたと思われる首長竜のエラスモサウルス。
大型の翼竜プテロダウストロ。体に対して口がやたらでかい。でも歯がくじらのように濾しとるような櫛形形状なので意外とプランクトンなど食べてたのかも。
岩にしがみついてるような展示をされていたラムフォセファルス。
そでのように垂れ下がる骨が被膜の大きさを想像させる。
さてここまでは「恐竜ではない」生物ですが、腰骨の形から系統がわかれる恐竜の登場になります。
三畳紀後期の竜盤目、エオラプトル。
小型の肉食かと思っていたら獣脚類か竜脚類か、また肉食かそうでないかも明確になってないそうで。。。
同じく三畳紀後期のヘレラサウルス。
尾がかなり長くてエオラプトルよりも脚部の占める割合は小さいようだ。
この時期は恐竜への過渡期ともいえるのでハイブリッド的な面もいろいろあるのだろうね。
ジュラ紀後期の肉食獣脚類、ヤンチュアノサウルス。
このくらいになるとかなり方向性がはっきりしてくるようだ。ジュラ紀白亜紀の恐竜天国が幕をあける。
三畳紀後期の原始的な獣脚類、コエロフィシス。
発掘数は多い方らしく古い時代ながら研究はすすんでるほうらしい。
さらに時代が下った獣脚類は前肢が3本になるらしいが、奥側の手をよくみると、一番下に極端に短い小指のような骨が確認できる。
その全貌は紹介しきれないが、2つめのテーマ「さまざまな形の恐竜たち」
誰もが知っているトリケラトプスですが。。。
成長に応じてどのようにフリルやツノが変化していくかの模型もおもしろい。
骨になっても特徴ありすぎなチョンマゲが気になるチンタオサウルス。
昔は触覚みたいな形状と考えられてたのが現在は鶏のトサカのようなものだったと解釈が変わったってよ。
同じく頭の形状が特徴的な禿げた学者さんみたいなパキケファロサウルスの仲間もおもしろい。
なんと!若いうちは禿げ頭部分が目立たず、ファンタジーのドラゴンのようでカッコイイじゃありませぬかっ!
頭部ではなく、アルマジロのような頑強そうな背中の鎧竜の仲間たち。
アンキロサウルスのように尻尾の先が棍棒状になった仲間と、すっとした尻尾のノドサウルス類に分類される。
骨だけど、つぶらな瞳のやつや目つきのやたら悪いやつなどもいるもんだ。
そして剣竜と呼ばれる背中にスパイクが生えたステゴサウルスの仲間もなじみがあるよね
と、おもったが、、えーー?なんだこの妙に緊張感のないぽわぽわしたやつは!
既成概念がふっとぶ ヘスペロサウルス なんてのもいたのか。。。
背中に「帆」といえばまず思い浮かぶのがディメトロドン。
だがこいつは恐竜ではなく三畳紀よりさらに古いペルム紀にいた単弓類の爬虫類。
帆はラジエーターのような熱を放熱する役割があったとかいう説もあるが、時代が下ると小さくなってゆく~~~。
白亜紀のコンカベナートルに至っては、背中にラクダのこぶのようにちょこんと。
こういう風に骨格と復元模型が並べられているとわかりやすいね。
そして近年話題になっているのが、「恐竜には羽毛があった」の発見。
このおかげで昔からなじみ深い恐竜たちの姿が大幅に修正されつつあります。
このペレカニミムスなどももとは左側のような爬虫類っぽい皮膚だったのが、右のようなもっさもさの姿に。
そして今回の展示の目玉でもある巨大化した恐竜「ルヤンゴサウルス(白亜紀)」とその仲間。
全長38mもあるという巨大な姿が、会場の真ん中にどどーんとそびえたっていました。
ジュラ紀後期ぐらいからブラキオサウルスのように急速に成長した竜脚類がばんばん登場する。
これはエウヘロプス(白亜紀)が生きていたころの様子を描いたもの。雄大だねえ。
ルーフェンゴサウルスがもはや小さく見える。
体はでかいが草食性のおとなしい竜脚類に対して、獰猛なハンターが肉食獣脚類。
ティラノがクローズアップされがちだけど、それ以前のジュラ紀からアジアの王者と言われたアロサウルスもはずせない。
並んで展示されていた小型のディノニクスの躍動感がよい!
テーマの3つ目は「恐竜の内部を探る」
ということで、骨以外の痕跡についてピックアップ。
たとえばハドロサウルスの皮膚
その他頭骨の形状から脳の形状と容積を推測したり、目や耳の機能、内臓などを推測したり。
やはり知能が結構あったんじゃないかと思わせるところがありました。
テーマ4つ目は「恐竜の生活」
さまざまな巣の化石から卵化石類。
「ベイビー・ルイ」と名付けられたベイベイロン(オビラプトロサウルス類)の世界で唯一という卵と胚(体を組成している骨などが中央付近にある)が一緒にある貴重な化石。
これを参考に復元された卵の内部の様子。おねんねルイちゃんねんころり。
ものすごく鳥っぽいオビラプトル
たぶん昔みた図よりもはるかに鳥度が増してる気がする。
恐竜の足跡などもいろいろありました。
同じような草食恐竜でも、実際に食べる種類を分けることによって共存していたんだなというのが想像できる歯の形状の違いもおもしろい。
噛み切る、引きちぎる、すりつぶす、しごくなど植物に適した摂取ができるよう変化した形状の不思議。
アクロカントサウルスとアウカサウルス。白亜紀後期の二足歩行肉食系。
アロサウルス以降ティラノ登場前にも多くの獰猛なやつらは各地にいたもんだ。
共食いか?尻尾を食いちぎられた跡のあるティラノサウルスで「ワイレックス」と呼ばれる個体。
ティラノはT-Rexじゃないの?と思うとこだが、「スー」などと同じように発見者の名前からの個体識別的ニックネームような愛称がワイレックスなのでややこしいw
これと向き合うように配置されていたのが、動きがやたら精巧なビスタヒエベルソルのロボット。
ここからテーマ5番目の「恐竜の大移動」になるらしい。
※動画はまた編集しだいアップ
歯が鋭く一見恐ろしそうなスコミムスはスピノサウルスの仲間で魚食と言われている。
バラバラになった部分的な骨格の展示が多い中、プシッタコサウルスのいでたちがどことなく抜けていてかわいい。(骨を見てかわいいと言い出すのはやばい人なの?)
6番目のテーマ「日本で繁栄した恐竜たち」
は、主に国内の一大化石発掘地である福井から。
古代の福井はこんなんだったんかぁ~。まあ世界と大陸の様子も違うだろうがw
そして最後に「恐竜の繁栄」
あまり記憶にないのはパネル展示くらいだったかな?(--;)
とりあえず出口付近にあるおみやげコーナー~~~パフパフ♡
お子様には絶対まねできないPapoの大人買いだぜえ。
ものによってはSchleichの方が好みの場合もあるが、相対的にPapoの造形が一番しっくりくる。
ヴェロキラプトル(羽毛)と始祖鳥
アンキロサウルス
翼竜系やケラトプス系もそろえていきたいが、何気にヴェロキラプトル好きでいろんなパターンのヴェロちゃんが増えていきます(--;)
ネットでも取り扱いあるんだけれど、一体一体の個体差が結構あるんですよw
目の位置とか柄の微妙さとか表情が変わっちゃう。
だから直接手に取って比べて同じフィギュアの中からお気に入りを選び出す。。。。はい、マニアック。