ハウス

Horror

子供の頃、初めて映画館で見たホラー映画がこれでした。
てか、本当は友人の付き合いで確かジャニーズ映画を見に行った時の三本立てのひとつであったが、個人的には1番印象に残った。そもそもあきらかに毛色が違う映画が紛れ込んだという違和感も強かったし。
(1977年に「泥だらけの純情」の同時上映となっているので、私が見たのは年的に見ても数年後の再上映だったっぽいが)

裕福そうなお嬢様学生であるオシャレ(池上季実子さん)は8年前に母を失った父子家庭であったが、海外の単身赴任が多い父と夏休みに軽井沢に行く約束を楽しみにしていた。
だが、父は突然そこへ再婚相手だという美女を家に連れてきて、一緒に軽井沢へ行くと言い出したのだ。
多感な年頃で、母をまだ思うオシャレはこの事態を受け入れられず、夏休みに演劇部の仲間6人としばらく会っていなかった「おばちゃま」の家に行くことにした。
手紙の返信には楽しみに待っているというような内容が書いてあったが、、、

人里離れたとんでもない田舎の丘の上のポツンと一軒家である古い洋館の、おばちゃまの家に着いてからは、奇妙な現象が次々と起こり、怪奇現象に巻き込まれていく。

うっはぁー!
服装や小道具の古めかしさも去ることながら、場面転換の仕方やいかにも絵画や写真との合成感が+.(・∀・)゚+.゚スゴっ
こんなだったっけな、、、
ブルーバック合成時の、輪郭のくっきりした青のラインぐらいはもうちょっと丁寧に仕事すればなんとかなったんじゃないのか?!
セリフもかなりの棒読み。
説明見ると、ホラーなんだけど、ファンタジーなコメディでもあるとか( ̄▽ ̄;)

池上季実子さんがまだあどけないし、大場久美子さんもまだ少女の風情。
おばちゃまの若い頃の思い出映像の三浦友和さんや南田洋子さん本人も若くて美しい。

先生役は「また逢う日まで」などで有名な歌手の尾崎紀世彦さんだし、オシャレのエリートっぽい父は「木枯し紋次郎」などを書いた小説家の笹沢左保さんだし、作曲家の小林亜星さんが裸の大将みたいだったり、駅で出会うチョイ役でゴダイゴのメンバーが出ていたり、監督の大林宣彦さん自身も脇役的に出演とちょいちょい役者ではない人たちも顔をだしている。
子供の頃気づかなかったところはいっぱいあるな〜〜〜〜〜!

今みると、ホラー部分もちゃちさ満点であるが、当時は井戸に沈めたスイカが生首になってるのとか、南田洋子さんが目玉をしゃぶってるのとか、ピアノに食われてバラバラにされながら笑ってるとかすごく怖くてしばらくトラウマになったんだよな。。。小学生だったし。

あだ名がそれぞれ今みるとなんともダサい感じはするのだが、極めつけはおばちゃまの名前、羽臼香麗。ハウスカレーだよっ!(笑)
クンフーはなにゆえずっと下だけビキニで過ごしてるのだろう(•ө•)?
なんだかわけわからんところで全裸になるし、おっパイポロンするし(これ、子供向け映画に混ぜちゃいかんかったのでは?w)

ストーリーの流れも、展開も、映像も音響や重なりまくるセリフもいろいろとカオス!!
なんのサブリミナル効果?と言うような意味不明な短映像がちょいちょい挟み込まれたり、めっちゃとっちらかってる感じなのだが、所々にサイケな色合いや、乱舞する道具や急に真下から来るカメラなどが目を引く。
2Dと3Dが一緒くたになって、リアルと非現実の世界がごっちゃに渦巻き、ホラーとコメディも同時に襲ってくる無節操さ。
こりゃ小学生の頃に理解できたしろものじゃないと思う。でもそれだけに感性的に素直にガツンときちゃったものがあったんだろうね。
とにかく大人になった今見ても、非常に奇妙でどう言ったら伝わるのかわからない不思議な映画ですね。

だから細かいストーリーとか全然覚えてなかったのに、数十年経ってからまた見たくてしょうがない変な後味があるんだろな。
うん、大人になってからなんだかむしょうにもう一度見たい!と思ってプライムビデオの見たいものリストに放り込んでいたんだけど(有料コンテンツだったので)気付いたらプライム会員対象の見放題に入ったので快哉して見ちゃったよ。

とりあえず、背面NUDEも、花嫁衣裳もラストの和服姿も池上季実子さんが美しすぎる

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