アンチヴァイラル

ArtisticSuspense/Mystery

恐ろしく歪で独創的な世界。
あまりにも病的な青年と、どこまでも真っ白なビューティークリニック?同じく真っ白な部屋とキッチン。
あ、これは何だか私が好きな系統の世界観のやつぽい。

しかし、話が非常に見えにくい。
何を商品化して、どういう効果があって、彼には何が起こっているのか、話が進んでもサーッパリわかんね。

そしてうっすらと見えてくるほどに、この映画の異常性、狂気が際立ってくる。
なんじゃこの設定は!!

みんなが憧れる完璧な美、非の打ち所のない魅力と強烈なカリスマ性。セレブ。

しかし、その憧憬から派生したであろう向かう先が狂ってる。

白い廊下、白いドア、白いシャツに白いパンツ。白い家に白い肌。
とにかく白で埋め尽くされた画面に鮮やかな赤い唇と、どす黒い鮮血。

こう書くと美しいようだが、実際にはホラーに近い気色悪さがある。

肌に食い込む注射針や、瞳孔のアップ、メスで切り裂かれる肌などダメな人にはやばい画像。

特に中頃で挟まれる幻覚映像はかなりぶっ飛んでる。
あれは夢にみるよ、、、(でも好き)

映像も行動も形状も世界観もとにかくぶっ飛んでる。
カメラワークと音楽も独特だし、個人的にはこの監督かなり気になる。
一般的にはかなり悪趣味な方向性のアートな訳ですがかなりツボにはまった。

主役のもはや飛んじゃってるようなイカれた目つきも素晴らしい?!

https://amzn.to/2k7kY3Z

いやあ、まだまだ面白い映像作る監督っているもんですね。
親のデヴィッド・クローネンバーグと比べてうんぬんという批評もよく見かけるけど、そっちの方は見てないのでよくわからないけど、ひとりの監督作品として十分楽しめました。


カップルや家族で見ることは勧められないけど、次の作品もぜひ見て見たくなりました。
だって画像の一部きりとっただけでもこれだもん。

クローネンバーグの遺伝子を持つブランドン・クローネンバーグの最新短編がカンヌ批評家週間で披露-海外予告が公開 - シネフィル - 映画とカルチャーWebマガジン
鬼才デヴィッド・クローネンバーグの長男のブランドン・クローネンバーグによる短編『Please Speak Continu...
タイトルとURLをコピーしました