福井旅行:1.東尋坊と越前松島水族館

福井県

北陸新幹線が話題になっている中。機会があったので前から興味を持っていた福井に行ってみた。
やはりうちからは交通の便が悪く遠い印象があったので、なかなか行かれない地域だったのだ。

黒部、富山、金沢などもかなり前に1度しか訪れたことがない。北陸新幹線に乗るのも初めて。
ほほー東京からは長野を突っ切って行くんだね。日本海側に出るまでこんなに近くなったのかあ。
やや雲が重い天気だったけど、すがすがしい山並みを眺めながらの旅は新鮮だった。

やはり富山や金沢で降車する人が圧倒的に多かったが、芦原温泉駅に到着。「あしはら」ではなく「あわら」と読むんだよ。
新幹線開通の影響か、開けたとこでもないのに駅は妙にきれいで立派。駅前にあったa CUBEというコンテナ商業施設にカフェがあったので、コーヒーを買ってレンタカーでいざ出発!
途中かわいらしい1両の単線とすれ違ったりして、未知の地のわくわくを楽しみながら進む。

名前だけは知っていた、断崖絶壁の東尋坊に到着。火サスといえばここなイメージw
駐車場に展望塔はあるけれど、上からじゃ断崖絶壁は一部しか見えないので、観光船に乗ってみることにした。
乗り場自体もすごい絶壁のはざまにあるのだが、そこに行くまでに食べ歩きのものや土産物屋が軒を連ねていて、串に刺した肉をもって嬉しそうに走ってる女子なども見かける。

やはり海から見ると、そそり立つ柱状節理の荒々しさが迫力満点。太古の時代に溶岩やマグマが冷えて固まったもので、ここは地質学的には輝石安山岩という世界的にも希少な性質らしく、国の天然記念物になっている。

まずは崖上からも目に付く雄島へと向かう。
脇から見ると片側が高く、二等辺三角形のような傾斜になっているのがよくわかる。
見る面によってこれがかなり異なる様相をもっているのだ!

高い崖となっている面は、陸側と同じく「柱状節理」もみられるが、こちらは上からなだれ落ちてくる滝のようなまた違った迫力がある。
島には古い歴史を持つ大湊神社があり、海側からも赤い鳥居を見ることができる。島全体が神域なのですな。

低くなっているところで見られるのは「板状節理」という洗濯板みたいなのが無数に並んでいる情景だ。
やはり雄島自体もマグマが冷え固まってできたものらしく独特な景観。
ちなみに磁場に異常があり、方位磁石がまともに働かなくなるミステリーポイントもあるらしいです。

無人島だけど、島は内陸と橋でつながっており、直接散策することもできるそうな。(1周2kmほど)
そのためかとんでもないとこに釣り人がいたりしますw

あとは内陸側も奇岩名勝が続き、地質学的に価値がありそうな(多分)地層むき出しの崖をみながら海上を走る。

福井らしく、名所で「隠れ恐竜」というのがあったのですが、正直よくわからなくて、とりあえず撮影しといて後で確認しよう!と思ったけど、やっぱりよくわからなかった(ーー;)

しかしやはり船着き場近くの絶壁が一番 The 東尋坊!ですな。下から見上げると迫力が違います。

崖上からの絶景。荒々しさが伝わるでしょうか。
東尋坊は自殺の名所という悪いイメージもついてきますが、勝山の平泉寺にいた東尋坊というお坊さんが仲間の僧に断崖から突き落とされて49日の間、海は大荒れとなったという伝承がある場所であり(僧による僧殺し!?)、ドラマで殺人現場になったり飛び降りが絶えないのも因果なのかな。。。(諸説あり)

また、船着き場の近くには千畳敷と呼ばれる歩いて下までいかれるところもあり、間近で柱状節理の断面を見ることもできます。
断崖絶壁付近は柵など一切なく、足場も凹凸が激しく悪いところが多いので気を付けて散策しましょう。

すぐ近くに「越前松島水族館」というのがあるというので、立ち寄ってみた。


一見、宮城の旧マリンピア松島水族館と雰囲気も似ているアットホームな感じの水族館だったので親近感が持てました。

私の好きな系統のブサイクなお魚たちもいましたし、ハリセンボンの仲間やマツカサウオがでかい水槽にやたら数多くいたり

神秘のクラゲコーナーもありました。

私の中のスタンダード、チンアナゴとタツノオトシゴ。タツは抱卵してるっぽい子たちがたくさんいました。(オスだけどな)

そんな中でひと際目を引いたのがコイツ!!

もはや地球外生命体のようなこれは「ハナデンシャ」というウミウシの一種。
かなりの大きさで半透明でカラフルでフリルヒラヒラでウミウシとしても肉厚なその姿は異質。見入っちゃいますな。

大人気のコツメカワウソたちも愛らしい姿を披露してくれます。

ここは海獣類も結構いるんですよ!しかもそれぞれが広い空間でのびのびと暮らしている。

残念ながら時間が合わなかったけれどもイルカのショーもやってます。餌やり体験ができる生物もめちゃ豊富。

ペンギンたちも温帯だけではなく極地の子らもいます。毎日園内を2回、冬場はオウサマペンギンもお散歩に出かけます。

そしてタッチングプール系のコンテンツもなんかやたらいっぱいあるw。こんなのもうほぼ普通にプールだし。

これは珍しいタコと直接触れ合う「みずだこ館」

専用の建物作っちゃったのは最近らしいけど、それだけ人気があったということだね。吸い付く力が強いのでご注意を。

他にもドクターフィッシュわらわら水槽やサメやエイにも触れるところもあり。時間限定でイルカやアザラシにもおさわりできちゃう。
両生類爬虫類館みたいなとこもあります。

なぜか人が少なかったけど大水槽もあります。

その隣には熱帯系水槽

の、上にあるのが床一面ガラス張りで水の上に浮かんでる気分を味わえる「さんごの海」
ここにうじゃうじゃーっと人が順番待ちで並んでいましたww

そしてダンゴウオの一種「コンペイトウ」。ダンゴウオの中でもかなり大きくなるこいつは深海魚で、家では飼えないやつ。そもそもダンゴウオ自体が一般的な海水魚とは違って低水温で環境が難しいのだ。

親子の大きさの違いもよくわかる展示です。
コンペイトウも子守魚で貝殻の中にいるデカいのがお父さん。卵のお世話をして無事孵化するまでがんばります。

いやあ、正直地方の地域密着型の小さな水族館だろうと舐めてました。ごめんなさい。。。
1時間ぐらいでまわれちゃうだろうと思ってましたが、飼育種も豊富でアトラクションや見どころ満載なので、しっかりタイムスケジュールを把握していかないともったいない!

こちらの方へ行ったならぜひ立ち寄って欲しい素敵な良い水族館でした。

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