陽明門をくぐり抜けると、こぶりな唐門が目の前に広がる。この門自体は通り抜けできないが、白い柱がまぶしい。
上部にも白い塑造がたくさん立ち並んでいる。
御本社へは、右脇の通路から入る。三十六歌仙額や襖絵、格子天井画など見事だが撮影は禁止。
門の装飾の龍が見事。梅の枝も良いし、やたら極彩色よりも、こちらの方が渋いのにかっこよくて好きだな。
ちなみに白いのは漆喰ではなく、「胡粉」という貝殻から生成された炭酸カルシウムを主成分とする顔料だそうな。
透塀も陽明門とはまた違って渋いながら華やか。黒い部分が増えてくると、なにやら仙台の瑞鳳殿を思い出す。
ちなみに陽明門、廻廊、唐門、御本社と、このへんの建物は国宝です!
塀の上部にも下部にも様々な彫刻があります。海鳥みたいのかわいいな。。。
屋根の上には獅子と龍がそびえ立ってあたりを睥睨してました。
東福門院の燈籠も発見。
目を移して、唐門向かって左奥にある建物が神輿舎(重文)。
内部には金ぴかの三基の神輿が納めてありました。
真ん中の家康神輿を囲むように、右側が秀吉神輿で左側が頼朝神輿。
が、近づいて気になったのが天井を舞う天女たちの美しさ。
神楽殿のところで御朱印帳を預けて奥院へ向かう。(奥へ詣でて帰りに受け取る)
奥への入り口坂下門の頭上にあの「眠り猫」がいます。あちこちちょいはげてきたね。
見る方向によって表情がちょっと変わるのだけれど、いくつか撮ったうち、このやや背後からのがかわいく見える気がした。(真正面だとのっぺりして見える)
裏側が雀というのも有名な話。寝ている猫のすぐ背後で雀が遊べるということで、平和を象徴してるとか。
猫以外にも、周囲の軒下、廻廊には様々な彫り物があって、よく見ると珍獣奇獣の類が数多くみられておもしろい。
こんなのも突き出ている
さて、坂下門をくぐった先は、奥宮まで長い階段が続いて運動不足には結構辛い。
途中休憩所前の階段脇で版をしてるかわいらしい狛犬みっけ。
ようやく見えてくる最後の青銅の鳥居は、非常に手の込んだ細かい装飾に彩られていた。
鋳抜門。青銅の緑がかった青が、今までの極彩色とはまた違った趣。
奥宮含めてこの周囲はほぼ重要文化財指定です。
みた瞬間に「あ!」と思ったんだが、昔3DCGのアイテムで購入したこれ。まさにこの門がモデルだよな。
「Iyeyasu’s Tomb」。。ちゃんと読んだら「家康の廟所」ってことだしw
そして、門柱の上にいましたよあれが!
「蜃」。口から吐き出しているのは水でも炎ではなく「気」。蜃が気を吐いてみせる幻の楼閣が「蜃気楼」という言葉の所以とか。
。。。あり?「蜃」って、大ハマグリと聞いた覚えも。これ。。。はまぐり?
宝塔
脇に「叶杉」という大きな真ん中にうろのある巨木があって、その中に向かって願いを唱えると叶うとかいうことで、行列ができてました。
ところで、奥含め東照宮のいたるところにあった亀っぽい石。
どかすと下に旗竿を立てるための穴があるということ。蓋だったのねん。亀じゃなくて「兜」の形らしいが少しずつ違いがあるので比べてみてもおもしろいかも。
この後昼ご飯を食べて、大猷院へ移動。