和のあかり×百段階段2024~妖美なおとぎばなし~

東京都

去年行ってみてなかなか良かった目黒雅叙園の百段階段夏のイベント

ちょうど東京へ行くタイミングで今年も始まったので、これはいっちょ覗いて行こうと。

去年は百鬼夜行の言葉につられたのだが、今年のテーマは「妖美なおとぎばなし」。あやかしの美ですよ。そそりますね。音楽は今回もテルミン奏者のヨダタケシさん。

極彩色のエレベーターでぐぐっと3階へあがってチーン。正面にはまず去年見覚えのある作家さんたちのコラボの展示。

基本的には出展者の方々は同じなのかな?去年見たなこれ、というのもあれば、雰囲気で同じ人とわかるが新作かな?とか。でもここで見て知って気に入った作家さんもいますねー。
造形作家のよねやまりゅうさんの作品は私の感性的にはどんぴしゃりで大好きになりました。越谷 籠染灯籠の壁面に映る明かりも美しい。

生き生きとしたにゃんこたちがあちらこちらから見え隠れしてるのは、小澤 康麿さんの作品。
柏木美術鋳物研究所さんの鋳物風鈴とのコラボもばっちり。

去年いけ花 家元の粕谷 尚弘さんと越谷 籠染灯籠さんが見事な鳥居の青い幽玄な世界を作り出していた部屋は、駄 bambooさんの竹灯籠で埋め尽くされていました。

去年ペットボトルアートで燃えるような部屋だったところは、松竹衣裳/歌舞伎座舞台さん(去年も別部屋展示あり)が安倍晴明誕生伝説を。
清明と思しき幼子の眠る障子には、母である葛の葉狐が残したとされる一首「恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」が記されている。一枚だけ裏返ってるのは何か意味があるのかな。。。

DI Paletteさんの紙にしきごいの泳ぐ天井。この場所ゆえに豪華絢爛な雰囲気がでる。

今年は生け花の粕谷 尚弘さんがこちらのお部屋に移動。水鏡のようにピカピカの床に映る情景と相まって美しいですねー。光と影を見事に味方にしています。

いろした工房さんかな?和の雰囲気を取り入れたガラスランプの灯篭がとてもかわいらしかった。

去年最後の部屋にあった栃木ダボ製作所のお面は階段の途中に飾られていました。
この建物自体の建具も素敵でついつい魅入ってしまいますねー。

切り絵作家の早川 鉄平さんの動物たち。
これはかわいらしいのですが、以前大通寺本堂の「御遠忌特別障子」をたまたまTVで拝見したことがあって、すごかったです。

レジンアートの水咲 智明葵さんの立体水墨画のようなクジャク。レジンってこんな風にも使えるんですねえ。

ランプの饗宴のコーナーでは、まず暖かみのあるBunbun工房さんのひょうたんアート。自然がモチーフとなった精緻な透かし彫りが見事です。

そのお隣に並ぶのは、陶芸家の猿田 壮也さんのランプ。
。。。これ陶芸だったんですね!てっきり鉄製かと思いましたが、焼き物でも細かい透かしができるんですねー。

向かいの壁側には金属造形作家の征矢 剛さんの昆虫をモチーフにしたアート作品。
実はこの中で一番惹かれたのが蜘蛛だったんですが、最も薄暗かったせいで写真がブレてました(ーー;)

下田 顕生さんのガラスの金魚も涼し気で

鳥かごに揺れるポップなサラマンダー(?)たちは井上 裕起さんの作品

雅叙園の百段階はほんと部屋自体がアートなもんで、まるでお座敷に篭められたお姫様のようにも見えてくる

今回思わず足を止めて見入ってしまったのがこの人形。すぐ近くの陶芸家さんのものとは違うようですが、あまりにも生き生きとしてるので何度も戻ってみてしましました。どなたの作品なのでしょうか、付近に説明なかった気が。。。

にゃんとも味があってかわいらしかったにゃんこ瓦。中央にあった鬼瓦の永濱 貴之の作品でしょうか?
現代風なおばけ風鈴とともに(篠原風鈴さんかな?)。

そして、大好きなよねやまりゅうさんの作品群です!

一番気に入ったのは、この挑発的な瞳。背中ぱっくりからは何かが覗いています

通路の途中には柳井金魚ちょうちん。おとぼけフェイスがほほえましい。

まるでお菓子みたいなガラス細工は山本 真衣さん。みずみずしさを感じる

売店で販売もしてたナガエさんの逆さ富士花生けの実演。水を満たすと水面に逆さ富士が現れる仕掛けとなっております。

今年もありました、かんざし作家 榮さんの作品。蝶と花です。セットで日本髪に刺したら素敵でしょうね。

めちゃめちゃ細かい切り絵の折り鶴は濱 直史さん。四季を表す盆栽アートのよう。

今年も来てました倉敷光作所さんの希莉光あかり。周囲の床や壁に描かれる光のアートです。

最後に部屋一面紫のファンタジックな情景を作り出していたのは。。。弦間 康仁さんなのかな?

今年も妖艶な世界を満喫いたしました!

タイトルとURLをコピーしました