島根:松江城と堀川めぐり

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松江城は、江戸時代の面影そのままに全国で現存する12天守のうちのひとつで、山陰地方で唯一の現存天守であり、「国宝」指定されている5城のうちの一つです。
国宝指定されてるのは他に犬山城、松本城、彦根城、姫路城しかありません!!

国宝 松江城ホームページ
国宝松江城公式サイト。国宝松江城は、全国で現存する12天守のうちの一つで、唯一の正統天守ともいわれています。別名「千鳥城...

そして、ここ松江城は城の周囲をぐるりと水をたたえたお濠が残っているので、小舟による堀川めぐりが楽しめるのです!

ぐるっと松江堀川めぐり
松江の城下町にある堀を小船で巡る「堀川めぐり」。松江城下の懐かしい日本の風景、小泉八雲ゆかりの地、築城400年の時を越え...

低い濠から目線で石垣を眺められたり。。。

橋の下側から城下町を眺めたりと、貴重な体験ができます。

そして、うだるような熱暑の日だったけど、船の上は涼しい!
水を渡る風と日陰で陸上とは体感温度がかなり違います。

ところどころ橋の高さに合わせて屋根をぐいーんと下げないと通れない箇所もあり、船の中で寝転がるようにして高さぎりぎり通り抜けるのは、まるで冒険アトラクションのようでこれまた楽しい。

目的地に合わせて大手門前、塩見縄手側のふれあい広場、市街地付近のカラコロ広場と3か所乗船場があるのですが、とりあえず乗り降り自由の1日券なので一周回ってきた。
大手門前から乗ったので、そのまま降りて松江城へ。

陸にあがったら、やはりとんでもなく暑くて、少しぶらついただけで汗がぶわぁ~~と流れ落ちて体力を奪う。
お濠の荒っぽい野面積みとは違って、櫓付近はきれいに整った打ち込み接。

この櫓の中が驚くほど涼しいんですよ!とても心地よいひんやりした風があちこちから通り抜けるので、もうここから動きたくないぐらい。。。
見張りと称して夏場はここに詰めていたい武士もいたのではないか?

そしてこの松江城「 興雲閣 」という洋館が建っている。
明治天皇の行在所用に作られたのだが、結局迎賓館、工芸品陳列所として使われたようだ。
豪華な和洋折衷で畳敷きの間があったりするのがおもしろい。

それでは二の丸にある松江神社にお参りした後は、石段を上がっていよいよ天守閣へ向かいます。

黒の下見板張りがかっこいいですね! 付櫓 から入場します。

見ての通り、入ってすぐは石垣に囲まれています。石打ち棚とか狭い見張り口ってなんかワクワクします。
貯蔵倉庫の中には井戸も掘られていて、のぞき込むことができます。穴があるとなんでみんなお金を投げ込みたくなるんだろう。。。。

天守を支える柱は一部「包板」という構造になっており、鉄製のカスガイや鉄輪で補強されている。

他にも梁の上から立ち上がる柱などというものがあったり、内部からみると不思議なでっぱり空間があったりと建築構造もおもしろい。

古い形式のままなので、階段はかなり急傾斜で、内部5階、地下1階というなかなか高層建ての作りでこりゃ年取ってからあがるのはきつそうだ。

そして最上階の望楼。
ここは作りが他の層と違って、全方位見晴らしがよく明るい。

なによりもめっちゃ風通しがよく涼しい!!
眼下には宍道湖も広がってるし、今日はもうずっとここにいたい気分。
てか、このままここにお泊りして寝たい。虫も入ってこない高さだし快適だねこりゃ。

しかしそうもいかないので、ある程度汗が引いたらしぶしぶ降りる。
殿様だったらよかったのに。。。

さっきよりもさらに青空が広がって真夏の陽気。
梅雨の合間に晴れたは良いが、こりゃ晴れ過ぎで体力が奪われていく。

それにしてもやっぱかっこいいお城だよね。うん。

関ケ原の後、東軍に与した堀尾忠氏が月山富田城に入城(足立美術館の方に城跡あったが行かなかった)してこの地に築城開始。
堀尾氏に嗣子がなく改易となったので若狭の京極忠高が入城し松江城を完成させたが、またもや嗣子なく一時廃絶。
そこで松本藩より松平直政が入城し、明治維新まで松平氏が治めた。
とい歴史がある。
うーむ。出雲も近いのに子種に恵まれなかった城とも。。。

さて、もうお昼時になってしまったので、さきほど堀川めぐり中に目をつけておいたカラコロのおされっぽいところか、船頭さん一押しの塩見縄手の蕎麦屋か協議して、どうせこの後塩見縄手付近観光するので蕎麦屋の方に行こう!と再び船上の人となる。やっぱ船も涼しい~~。しかもさっきより空いていて手足伸ばせる。

船着き場を降りて、まずは手前にあった「小泉八雲記念館」に寄って行く。

小泉八雲記念館 | Lafcadio Hearn Memorial Museum
島根県松江市・小泉八雲旧居西隣。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)という多面的な作家を知る基本情報を遺愛品の展示と解説を通...

歴史と妖怪、怪談好きならわかるでしょう。元名パトリック・ラフカディオ・ハーン。ヘルンさんとも呼ばれていた。
日本人女性と結婚して日本国籍を取った時に小泉八雲と和名に。

耳なし芳一、雪女、ろくろ首、飴買い幽霊など超有名な怪談噺の著者といえば知らない人はいないだろう。
なぜ外人が?と思うだろうが、実は妻の節さんが語り部として日本の伝承や民話を語り聞かせていたそうな。もともと「古事記」を読んで日本の文化に惹かれてやってきたのだから魂は日本人の素質があったのかもね。
そんなハーンさんの生い立ちはやはりかなり波乱万丈でおもしろい。

つぎはすぐ近くにある、小泉八雲夫婦が松江で暮らしていた時の住居。

いいですねえ。私も好きなタイプのおうちです。著作の中にもこのおうちや庭のことがでてくるんだって。
ああ、縁側で足をぶらぶらさせてお茶でも飲みながらお庭に向かって涼んでいたい。。。

しかし、体力も空腹も極限に近づいております。
とりあえず腹を満たしながら足をゆっくり休めたい。そうすればまた活力が湧いてくるはず!

蕎麦屋はもうすぐそこ!
なのだが、、、ん?門が閉まってる?さきほど船から見た入口どこ行った?

と、思って脇に回ると
「本日分の分は終了いたしました Closed」
うええええ~~~~~~~~~~!?しまった寄り道こいてるあいだに売り切れてるっ!!!
やばいです、この先喫茶ぐらいで食べるとこ他に見当たりません(><)これだけが頼りだったので。

しかしいくらあがいても、ならぬことはならぬものです。
どうにもならんので、とりあえず塩見縄手最後の観光場所、武家屋敷にはいる。

昔、塩見小兵衛さんという人が住んでいた武家屋敷前の、縄のように狭い通りだからこの付近を塩見縄手と呼ぶようになったらしい。通りに名がつくほど出世した有名人というわけだな。

武家なんで、敷地は広いが全体的には控えめで質素な雰囲気。
しかしそれ以上に気になったのが、すぐ裏の森の樹上がなにやらやたらと騒がしい。
よく見たら、あれ?コウノトリみたいなのが巣を作ってる!?
もしや以前行った兵庫のコウノトリの郷公園から飛んできたやつかな?
望遠レンズは持ってきてなかったので、このぐらいまでしか撮れなかったけど。。。

おなかはペコペコ、足元ふらふら、暑さでぐったりで気力と集中力がなくなってきた。
とりあえずお濠沿いに大手門の方へ向かいながら休めるところを探すが。。。。ない。
駐車場まで戻ってきてしまったが町中散策する体力も残ってなかったので、次の目的地である美保関へ向かおうと。
車の中とは言えど、冷房が効いて涼しいところであるだけ少しは救われるのだ。

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