今年最大のビッグな興味津々美術展として、前売り券買って行こうとしてたのに、あっというまに数日で会期終了となってしまった。
絶対見逃すわけにはいかないんじゃああああああ!と切羽詰まったところでなんとか行かれたが、いやはやこの時期でもまだまだ人気で混雑してました。
油絵以外にも、デッサンや宝飾、彫刻、舞台衣装デザイン、関連書籍なども合わせて約250点、過去最大規模だってんだからダリ好きには絶対見逃せない!
1900年初頭の初期作品(カダケスの風景が多い)から、1980年の晩年まで、幅広く集められていました。
学生時代から飾ってる「記憶の固執」は今回なかったけど、その周辺の代表的な作品も結構来てました。
あ、「ゆでたいんげん豆…」「目覚めの直前、柘榴のまわり…」「クリストファー・コロンブス」「最後の晩餐」とか結構なかったものあったわw
あったのは「謎めいた要素のある風景」(風景の中の謎的要素)とか
「オーケストラの皮を持った3人の若いシュルレアリストの女たち」(浜辺でグランドピアノの皮を見つける花の頭部の女たち)
妹のアナ・マリアの後ろ姿をいくつも書いていた時代、妻ガラを昇華してさまざまなモチーフにした時代。
「ラファエロ風の首をした自画像」や「ルイス・ブニュエルの肖像」などの人物画。パクリといってはなんだけど、他の画家が描いた有名な絵をダリ風に変えたものなど。
時代によって作風に偏りが見られてだいぶ雰囲気は変わるけど、私はやはり抽象的なイメージ世界を描いたシュルレアリスムの時代が一番好きなんだな。
しかし、「ポルト・リガトの聖母」(ガラが聖母で胸部に四角い穴が空いて祈ってるやつね)と
「テトゥアンの大会戦」(ダリとガラがスペインではなくモロッコ側の扮装で戦争に参加してるやつ。数字が散りばめられているのが印象的)
が、かなりの大きさだったのにはびっくりした。やはり図録では伝わらないとこだね。
音声ガイドのナビゲーターは竹中直人さん。
あまり馴染みのない作品の解説もあるかな〜と楽しみにしてたんだけど、基本的にある程度有名な絵画などに絞られており、内容も作品そのもに対してというより、バックグラウンドの生い立ちやその時代にあったこと中心でした。
多分ある程度ダリに対して興味があり、いくつかの図録や書籍を読んでる人なら知っていることがほとんどなんだが、その人の思想を知るのに環境を知るのは良いのかもしれない。
静物だけではなく映像もいくつかあったのはよかったです。
「アンダルシアの犬」はDVD持ってるけど、やはり映写機でみると雰囲気があって良いね。ラストってあんなんだったっけ。。。。
通しで見られるので、今まで知らなかった人にもおすすめです!。。。っておすすめして良い映像なのかは難しいけど、シュールなイメージ満載です。
ヒッチコック監督の「白い恐怖」の幻想シーンにもダリが協力してるので営舎はあったが、これはほんの一部だけの試見って感じ。かなり安くなってるのでさっそく注文した。
[amazonjs asin=”B000UUST2G” locale=”JP” title=”白い恐怖 DVD”]知らなかったのが「Destino」というWalt Disneyとのコラボ短編作品。
風景がもろダリの世界で、そのなかをあのディズニー独特の顔の少女が縦横無尽に駆け回る。
なんとも不思議な感じで思わず2回見てしまった。
しかし「黄金時代」はどこでやっていたのか、それとも当日公開してなかったのかさっぱりわからなかった。上映場所は移動があったようなんだけど。
[amazonjs asin=”B0009P0GNM” locale=”JP” title=”黄金時代 DVD”]後半にある挿絵は「ドン・キホーテ」「アリス」などもありましたが、それぞれ画風が結構違っていて、中でも話自体を知らない「三角帽子」シリーズがかなり可愛らしくて(?)良いなと思った。
当然会場内は撮影禁止ですが、出口付近に「メイ・ウェストの部屋」というコーナーがあって、ここだけは自由に撮影可。
「メイ・ウエストの顔のシュルレアル・アパート」という作品を立体化したもので、スペインのダリ劇場美術館で展示されているもののレプリカかな?
目と目の額の間にもよく見れば細かいオブジェが詰め込まれている。
[peg-image src=”https://lh3.googleusercontent.com/-ipmF1glD5Dk/WEgkQzO66YI/AAAAAAAAwU0/CBypL-wYj6sLnczMBkSZp2JEV-VTXWk5ACCo/s144-o/dali03.jpg” href=”https://picasaweb.google.com/109425650485415836391/6145783680879368209#6361374344710121858″ caption=”ダリ展2016″ type=”image” alt=”dali03.jpg” image_size=”3340×2618″ ]直接部屋に向かって撮影しようとすると、よほどの広角でないと周囲の輪郭を縁取る髪の毛が入らないので、基本鏡に向かって自分ごと撮影することになるw
[peg-image src=”https://lh3.googleusercontent.com/-wanrCsW1TLI/WEgkQ53KcQI/AAAAAAAAwU0/aNBG1wwqYQAX5z_jO2czU6osJTsCadAlgCCo/s144-o/dali01.jpg” href=”https://picasaweb.google.com/109425650485415836391/6145783680879368209#6361374346489524482″ caption=”ダリ展2016″ type=”image” alt=”dali01.jpg” image_size=”3456×3944″ ]
書籍やお菓子や文房具などいろいろなイベントグッズも販売されてましたが、壁にハンドルをとりつけた巨大ガチャが人気でしたね。
↓こういうのです(映像 by Lmaga.jp さん)
ただ、一般的なアートイベントグッズと比べて全体的になんか値段が高かった気がする。。。ネームヴァリュー代なのか?
そんな中で今回は公式図録に加えて、壁に掛けたりミニイーゼルに立てかけたりしても良さげなミニキャンバスを2つ購入。
「ナルシスの変貌」と「オーケストラの皮を持った3人の若いシュルレアリストの女たち」
上質なちょっとキャンバス地っぽい紙に印刷した、A4かその上ぐらいのポスタープリントみたいなのが欲しかったんだけど、最近あまり売ってないよな。(でっかい輸入ポスターは数点あったが)
シートで組になってるのは、スケッチぽいのや挿絵っぽいの合わせて3バージョンぐらいあったんだけど、残念ながら欲しいものが入ってなかったので。。。