仙台:東北六魂祭 – 1日目(7/16)

02 東北国内宮城県

この週末、仙台では「東北六魂祭」が開催されていました。
3月11日の大震災で大きな被害を受けた東北地方ですが、共に手を携えて再び立ち上がって行こう!!と、東北6県を代表する、「青森ねぶた祭」、「秋田市竿燈まつり」、「盛岡さんさ踊り」、「山形県花笠まつり」、「仙台七夕まつり」、「福島わらじまつり」を合同で行うという素晴らしい趣旨の元に。

比較的近所ということもあり、これは絶対行こう!!と決めてました。
が、前日旧友が訪ねて来て遅くまで盛り上がってたこともあり、寝坊(笑)。おまけに昼過ぎに出かけたところ、あまりの猛暑に断念して、結局夕方の祭りパレードから出直すことにしました。
風はそこそこあるものの、まだかなり気温はある。

1時間前ぐらいに近道と思われるアーケードから行ったのだが、すでにかなりの人出で、定禅寺通りにぶつかる手前三越付近からほぼ動けなくなってしまった。

前後左右人にはさまれ、もはやにっちもさっちも行かない初詣状態。
しかもどんどん背後から人が詰めかけて来て、無理矢理押されてじりじりと左歩道の方に流されて行く。

歩道を少し進んだあたりで完璧に止まり、うちわで仰ぐことも水を飲むことも困難な朝の通勤ラッシュの山手線といった感じになってしまった。
人と人が密着し、むんむんと湿度と熱気がこもり、時間とともに頭がぼぅ~~っとしてくる。こりゃ間違いなく倒れる人は出て来るだろうなぁ~~と。

無理矢理前に出ようとする人、人混みから逃れようと戻る人、微妙な動きから波紋が広がり次々に押され揉まれと揺さぶられる。

そんななか、ようやく開始の挨拶と黙祷の後パレードははじまる。
最初に仙台すずめ踊りが通ったようだが、私の位置からはまったく見えませんでした(笑)

じわじわと押し出されて、ようやくカメラを頭上にあげて様子をちょっと見られるようになったのが山形花笠踊り。
が、交差点手前では踊っていた様子も感じられるのだが、前を通過する時には進行上通過地点だったのか、普通に歩いて通り過ぎて行った(笑)

周辺は大混雑で、人々もかなりいらだっていた様子で、「おどれ~~~!」「わざわざ来たんだぞ!」「なんだ~?」などとヤジも飛びまくる(ーー;)
踊り手たちもかなりとまどった様子で笑顔がこわばってしまった。

その後の岩手さんさは、普通に元気に太鼓を打ち鳴らしながら通って行きました。

ここから持ち直して盛り上がって行くかな~~? と思ったのですが、人々の混乱はますます高まって、交差点付近では将棋倒しになりそうな勢い。
怒声、罵声、悲鳴。。。そこからはあの「心はひとつ」なんてスローガンは吹っ飛んじゃって、殺気が渦巻いてるのが肌で感じられて怖いぐらい。

そんななかしずしずと福島の大わらじがすすんでいく。

見てわかるように、なんだか人の列もどんどん左右から狭められて妙に近くなっている。
おまけにパレードの通る大通りの横断歩道で立ち止まって、道を塞いでしまう人がどんどん増えて来た。

まだ出番ではないらしいが、準備はしてあった秋田の竿燈の方々もあきれたような呆然とした表情で立ちすくむ。

たびたびの中断と進行上のとまどいも見られつつ、なんとか青森ねぶた隊も出発。先頭を飾るのは、新幹線「はやぶさ」をかたどったミニねぶた。

しかし、この後に続く太鼓のお囃子がもはや通行も困難な状態になり、慎重に人混みをかきわけながら進むも。。

信じられないことに、このパレード専用の道路までも人々が右往左往して歩き出し、完全にパレードできるスペースを埋めてしまった。。。あまりにあり得ない状況に何が起こってるのか理解できずに、沿道の人混みに埋もれて呆然とみていたが。。。

こうなるともう、制止不能の暴徒の群れといった感じで、収集がつかない有様になってしまった。
ねぶた本体はスタート地点に留まったまま一歩も動けず、結局わけわからないまま祭りは中止に追い込まれてしまい、ねぶたはそのまますごすごと信号を越えて収納場所に帰って行くということに。。(;;)

おそらくその後だったのであろう秋田の竿燈も立ち上がること無く、横たえられたままで終わりを迎えることになった。

なんだか非常に情けないような悔しい思いが残った。
張り切って6県から集って来たみなさんの悔しさはそれどころじゃなかっただろう。なんのためにここまで来たのか。。。

警備員がちゃんと整備できなかったからいけないんだ!という声も聞こえたが、予想を上回る数万人の人を全部しきるには無理もあった。
予想が甘かったというのもあるとは思うけど、個人的にはそれ以前に観客のマナーの問題が大きいと思う。それを裏付けるように、人々が立ち去って行く後には大量のゴミが地面に散らばって踏みにじられていた。

なんでしょうなぁ。震災直後に見られた互いのおもいやりとか、海外に絶賛された秩序の正しさなんてものはそこには見られず、むき出しのエゴが渦巻いて毒々しかった。こんなはずじゃなかったのにね。

楽しみにしていたのはみんな同じだったと思う。
この日はこのパレードが最後を飾るイベントで、おしまい。消化不良の人々は屋台や街の酒場へと流れて行ったのであった。経済効果としては大成功ではあるんだけどね(><)。

翌日はパレードそのものの実行も懸念されて不安だったが、昼間がパレードになる予定だったので、今度はもっと早めに行ってみる場所を確保しようと目覚ましをセットして眠りについた。
。。。。つづく

コメント

  1. がめら より:

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    う~ん。なんか残念でしたね。
    祭りで盛り上がる気持ちは超分かるんですけど
    みんなでマナーを守って成功させて欲しいです。

  2. ibutama より:

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    せっかくの企画だったのに、ホントに予想外な展開に・・・。
    それにしても異常な暑さや、まだ終息の見通しさえ持てない原発事故などなど、心が折れてしまうような日々に、誰もが疲れ切ってしまっているのもあるような気が。。。
    写真の皆さんの表情だけでも伝わってくるねぇ。。
    でも、怪我とかなくて、よかったよ!

  3. aachan より:

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    >がめらさん
    現在1東北人としては非常に無念でなりません。
    団体旅行のバスもいっぱい来てたしねえ。
    盛り上げよう!という気持ちは一緒だったと思うのですが、初めての試みということもあって、思いもかけぬ結果に。。。
    でも、この日の反省はいろいろと翌日に活かされたようで、このままで終わりにならなくて本当に良かったです!

  4. aachan より:

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    >ibutamaさん
    あまりのありえなさに茫然自失となってました(^^;)
    みんなで元気になれるはずの祭りが、後から写真みたら表情が暗いものばかりが。。。あう。
    疲れて心まで荒んできてしまったのか。。
    帰ってニュースチェックしたら、やはりなんとも言えないものばかり目について悲しくなりました。
    はい、でも翌日は打って変わって明るい記事になりますよ~~(^0^)

  5. 村長 より:

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    それは残念でしたね。
    しかしその教訓が翌日に生かされたとのこと、
    転んでもただでは起きませんね。
    さすが東北!
    来年も再来年も続いて欲しい企画です。

  6. aachan より:

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    >村長さん
    この後の立ち直り方がまたすごいんですよ~~(^^)
    このままでは、誰も2度とやりたくない、見たくない祭りになるんじゃないかと不安でしたが、あれから運営側もかなり協議を重ねて挑んだのだろうと思うと心から頭が下がります。
    こんな時でも前向きに起き上がれる精神はやっぱ強いぞ!

  7. 甘茶DeSOUL より:

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    わーーーなんとも残念な結果ですね!
    祭りってどうしても胸騒ぎがするから
    抑制が効かなくなる人、多いですよね!
    しかし、残念。。。。

  8. aachan より:

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    >甘茶DeSOULさん
    みんな楽しみにしていたから、どうしても見たい!
    、、、って気持ちはわかるんですけどね。
    その気持ちが祭りをぶちこわしにしてしまっては元も子もないので(ーー;)
    かけ声も励ます、盛り上げるようなものならいいのですが、テンション下げるようなものはお互い、、、ね(^^;)

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