ちょっと前の話になりますが、名前だけはよく聞いていたものの行ったことがなかった「銀山温泉」にいってきました。
毎年年末から年始にかけて相方のご両親宅に挨拶にいってたわけですが、今年はせっかく東北にきたことだし、趣向を変えて(てかうちらが楽しようという手抜きか!?)温泉でゆっくりすごそうとご招待。
しかし、年末年始を温泉で過ごそうと考える人って結構多いもんですな!
いざ予約しようとするとどこの温泉地も満室で全然予約がとれない。。リピーターさんも多いようで聞いてみると1年前から予約してる人もいるとか。
ネット検索ではこれぞと思うとこはみんな埋まっていたので、温泉地ごとに観光協会に問い合わせたり、片っ端から一件ずつ電話で問い合わせたりてんてこまいの末、ようやく確保できたのが銀山温泉の一角。
温泉地としては由緒あるところだし、まぁどんなとこかみてきたぞっていう話題にもいいんじゃないかと、とりあえず納得してGo!
しかし今年は例年にない豪雪で、ここ銀山でもめずらしいくらいに積もりまくっているそうな。もちろん出発当日も雪がふりしきる。
中心部には足湯もあります。雪のため縁がぬれてて座れなかったのが残念ですが、暖かそうです。
旅館の一部にお宮があったり、はいからな茶店があったりして小さな街ですが、そぞろ歩きも楽しいですな。
公共浴場も2軒あって、たちより湯もできます。
奥にいくと公園や滝があるらしいのですが雪が深くて通行止めとなっていました。
今回お世話になったのが「旅籠いとうや」さん。
大きな旅館が軒を連ねるなかで、おそらく銀山温泉で一番小さなお宿です。
現在では1日に2組(多くて3組?)しか泊めないそうで、ある意味貴重です。
本当は部屋数はもっとあるんですが、子供たちが成長してそのまま客室が自宅用の子供部屋になっていったとかでw。
その雰囲気からもわかるようにこじんまりと家族経営で、やんちゃなお孫さんがちょろちょろ走り回っては愛嬌をふりまいていました。
しかし、まごころこもったサービスで、到着時間が送迎時間を過ぎるというのにわざわざ前日確認の電話をくれて駅まで迎えにきてくれたり、風呂をあがったとこには無料で自由にのめるコーヒーを置いてあったり、風呂あがりに最適な靴下型のたびをくれたりと至れり尽くせり。
かといって過剰に干渉することはなく、基本的に必要以外は顔をださずに気ままに過ごせます。館内もとても清潔で掃除がすみずみまで行き届いてます。
部屋はこたつのある居間と寝室用の2間続きで広々していて、なんというか自宅にいるようにくつろげます。
しかも食事がおいしい!季節のものをうまくとりいれて、素材を生かした料理がひとりずつ膳にのってだされます。熱いものは熱いうちにと様子をみて運んでくるし、部屋だしでもなく、食堂でもなく、別の間に家族貸し切りのお部屋でだされるので落ち着いて食べられるし、後片付けでごたごたすることもない。
お風呂は男女別の内湯のみですが、なんと、風呂自体は共有です。
どういうことかというと、脱衣所も風呂場も別なんですが、一個の横長の風呂を壁でしきって2つにしたという感じで。潜っておよいでいくと隣に侵入できますw(そんな人はいないと思いますが。。。)おそらく昔は混浴だったんでしょうな。
かけ流しで湯量も豊富、無色透明なお湯ですが、かなり体がぽかぽかと芯からあったまります。もちろん24時間はいり放題です。2組しか泊めないということは風呂場がごちゃごちゃすることもなく、時間がずれれば確実に貸し切り風呂となるということです!
これはかなり贅沢なことだと思いませんか?
また、ここはかなりの温泉通の方々のリピーターが多いようです。なんかとても納得。2泊するあいだに新しい人も来て、風呂場で温泉談義に花が咲いていました。家族的でほっとする温泉宿。小さいからこそできる行き届いたサービスというものがあるんですな。
雪景色の夜景もとても美しい。この風景に誘われて夜は近くの公共浴場にはいりにいきました。
旅の移動途中でついつい立ち寄ってしまったという女性と話をのんびりしてほかほか気分で帰ってきました。