台風も迫ってるというのに、お盆休み突入の人が多いのか、映画館がやたらと混んでいた。
「トイ・ストーリー3」のチケットを求める親子が圧倒的に多かったなか、私が目指していたのは「インセプション」。
上映スケジュールをみたら、あちこち出かけてる間に終わりそうだったので、その前にみておこうと。
見たかった理由は単純明快、渡辺謙さんが重要なキャストについてるから!
と、結構軽い気持ちで見に行ったのだが、これがまた久々にとてもおもしろかった。
夢の中で見る夢の、そのまた先の夢。。。
といった、なかなかさめない夢のストーリーなのであるが、夢の中の描写がリアルな情景なのに常識を無視したなんでもありな世界。
起きて冷静になればありえない事でも、夢の中はそれがリアル。
こうした幾重にも重複した夢というのは私も何度か経験があるんだけど、だいたい悪夢だったりするんだよな(ーー;)
「これは夢だ!さめなければ!」と気づいた時に、世界は歪み始め、布団やベッドで起き上がったそこがまた夢の中で、起きても起きても現実の世界に戻れない恐怖。
「つねって痛くなければ。。」なんてのも通用しなくて、殴られれば痛いし、斬りつけられれば血もでる。冷たかったり暖かかったりといった感覚もあったりすると、ほんと夢と現実の境目がわからなくて混乱するんですよね~。
まったく別の他人が「同じ夢を共有する」という発想もおもしろい。
まぁ、その方法にはちょっと違和感もあったりしたが、こうなってくると「一体誰の夢なのか?」自分も登場人物なのに、自分の心理とかけ離れた世界に放り込まれるカオス。
潜在意識が思わぬところで形となってしまい、意図せず足枷となってしまったり、激しいほどの「愛情」の形など、人間らしさも十分感じられる。
映像的にも非常におもしろかった。夢の中でならではのトリック的な不思議な建造物もあったりなんかして。
これは映画館の大きい画面でみた方が、断然おもしろい作品であると思う。個人的にはおすすめ度が高い映画です。
想像力が世界を作る!!