ラブリーボーン

バタバタしていて、気づいたら上映作品入れ替え目前！　上映も１日１回のみになっていたので、慌てて２本連続でみてきました。

まずは「ラブリーボーン」

凶悪な殺人犯の手にかかってしまった14歳の少女が、天国、、というよりあの世とこの世のはざまのようなところで、自分が亡き後の家族や愛する人の様子を切なく見守るお話。

主人公は特に目立ってきれいなわけでも個性的なわけでもないんだけど、素朴な感じを出している。ただし、目がきれいですねこの子。

小さな田舎の町で、ささやかながら幸福に暮らすごく普通の家族。
両親は子供たちを深く愛しており、楽しい学生生活の中にうぶな恋心も芽生えて、これから先まだまだ楽しい未来が待っているはずだった。。。

ミステリではないので、犯人は最初からはっきりしているのだが、巧妙に手がかりや死体は隠されており、証拠がないので捜査は進展しない。

時間の経過とともに事件は風化していくが、愛する者を奪われた家族たちは決して忘れ去ることなどできない。残された家族たちの思いや憔悴して行く様が痛々しい。

と、いう感じで前半はなかなかぐっと惹き付けられるし、涙も誘うのだが。

この作品はあの世を表現する為にCGが多用されているんですが、それがなんというか、やりすぎ感があるというか（＾＾；）そのせいで、いまいちこう現実感に欠けて空々しさも醸し出してしまった気がする。なんだかそこだけ妙にファンタジー路線で浮いて見えるのが逆効果で、もったいなく感じた。

後半もその流れで、いまいち流れ的に「ん？」と思ってしまい。。。結末もいまいち納得はできなかった。

テーマ自体はかなり重いし、家族の絆を深く感じさせるものなのだが、もうちょい違う路線で素直に表現した方がもっと伝わったんじゃないかなぁというのが正直な感想でした。