キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-

CG Animation

明日で公開終了というところまで迫って、ようやく見てこられました「キャプテンハーロック」

まず、Youtubeの小さな動画で見たのと映画館の大画面で見たのとではまったく印象が変わった!
予告編を見たときは、なんかいかにもCGっぽくてFFの世界と瓜二つやんと感じたのですが、細部までかなりリアルに作り込まれていて、風景やメカニック、静物など無機質なものほど「実写?」と感じるぐらい。

どうしてもあきらかに3DCGに見えてしまうのはやはり人間なのだな。

レンダリング時間にかなり影響するのでSSSとかは使ってないんじゃないかな?肌がのっぺりしてマネキンのような感じになってしまうのだ。

でもアップになったところはかなり高解像度のテクスチャを使ってると思われる。ノーマルマップかな?毛穴の凹凸も表現されてるようだ。

しかぁし!髪の毛がなかなかすごいぞ。3DCGいじりしてる人ならわかると思うが、髪の毛を自然にリアルに見せるのって結構難しいんだよねえ。
毛は眉も含めて生え際から自然にいっぽんいっぽん生えてるように見えるし、揺れ動く様子が非常に細かく自然なのだ。短冊ヅラじゃなくてダイナミックヘアなんじゃないかな。そうとう計算に時間かかってるんじゃないか。
革素材のマテリアルもとても良い。

キャラクターではヤッタランが細かい部分まで一番良く出来てる気がした。あと総監(笑)
ハーロックはよりリアル寄りにしたのかちょっと妙なクセが。ミーメはアニメっぽいけど目玉とまばたきの処理が美しい

ライティングやカメラワーク、アニメーションの動きなど、これは繰り返し見て参考にしたい要素が盛りだくさんで、ついそんな細かいとこばかり見てたら最初の方は音声を半分聞き逃してしまった。これじゃ話に集中できないから後でDVD欲しいなと思った(笑)ポーズなどは確かモーションキャプチャー使ってるんだよね。

で、本編を素直に楽しもうと見ていくと。。

松本零士さんの描く原作と比べて、空気感がめっちゃ重い。暗い。
ストーリーがそうなっちゃってるのだからだろうが、ハーロックって確かに寡黙で余計な冗談は言わない信頼できるキャプテンだが、まわりを引き込むような暗さはなかったはずが、貫禄がですぎてしまったというか。。暗いw

ヤッタランは特にギャップが激しかった。
やるときはやるが、普段は模型作りに情熱を捧げ、子供のようにはしゃぐ天真爛漫なぽっちゃりおたくくん、、、が、重々しい冷静な落ち着きを持った大人に。
というか、なんか途中から竹中直人さんに見えてきてしょうがなかったw

ミーメも心の中には大きな傷を持ちながらも普段は明るくクルーたちと接する大酒飲みで、かろやかな存在だったのが、非常にミステリアスで謎を秘めた近寄りがたい美女に。

トリさんやトチローも登場したのはいいけど、トチローは最初誰だかわからなかった。あの顔はリアル化するのにはちょっと無理があるのかもしれない。。
声優さんの配役については、多分個人個人でイメージが違うだろうから敢えて言わないでおきます。ただトリさん役、、てなんかしゃべる場面あったっけ?(^^;)

とにかく一番気になったのが、アルカディア号の旗印でもある、のびのびとした「自由」の空気がなんだか全然感じられなかったこと。
もちろん自分の心を束縛しているものから放たれる自由というのもあって、今回の映画ではそこに焦点を合わせているのだけれど、艦の雰囲気が息苦しい。

脚本が福井晴敏さんだからね。彼の小説は戦艦ものに強いし、追い込まれた人間の心情を表現するところが素晴らしいと思うのだけれど、やはり重くなりがちなとこはある(^^;)

さらに、アルカディア号の形状も鯨型の方をモデルにしているのだが、あちこち細部にも違いがある。
一番目立つのは船首のドクロだが、リアルで禍々しい姿が黒煙の中から突き破るように登場する様は迫力があった。

昔ながらの松本ファンからしたらさまざまな思い入れもあって賛否両論あると思うけど、現代的なキャラに描き変えたアニメにしないでフォトリアルに製作したのは私的にはよかったと思う。

キャプテンハーロック (角川文庫)

そして、入場する時に「海賊認定カード」というのを配られたのだが
kaizokucard

裏にシリアルナンバーが記載されており、10/7の抽選発表でいろいろなハーロックグッズがあたるらしい
https://qcv.jp/harlock-movie/present0907/
無くさないようとっておこう。最後の乗務員に自分の顔が入ったポスターなんてのもあるよ(笑)

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