HACHI 約束の犬

Human Drama

しばらく留守にしてる間に、上映期間が終了目前と迫り、「HACHI 約束の犬」慌てて昨日見てきました。

HACHI 約束の犬 [DVD]

予告の段階では、わざわざ大画面でみなくてはならない内容でもない気がしてどうしようかなあと思っていた作品です。

んが、思いのほか「見てみよう」という声や「おもしろかった」という声があったので、ちょうど通っている映画館のポイントがたまって無料鑑賞券もあったので、一応みておくかと(笑)

日本人なら誰もがたいてい名前ぐらいは知っているであろう「忠犬ハチ公」の物語をハリウッドで映画化したもの。

と、いうことで、あの話がどんな風に海外では受け止められるのか興味はありました。
動物との絆とか、愛情は万国共通だと思うけれど、「忠犬」みたいな感覚はやはり日本人ならではの感傷もあるんじゃないかと思っていたもので。

正直な感想を言うと、思っていたよりも感動は少なかった気がする。
えー確かにハチが駅でひたすら主人の帰りを待ちはじめるとこと、奥さんに久しぶりに会うところではやはり泣いてしまいました。

しかし、動物映画って、人間が登場しなくても大自然の厳しさとかにぶちあたるにつけ、必ず泣いてしまうものですから(笑)

確かに主人公はハチで、カメラもハチからの目線を取り入れたりしてるのですが、全体的にはとりまく人々のヒューマンストーリーのような感じをうけました。
日常を淡々とさりげなく描くというのはいいのですが、それだけにストーリー性は乏しい。何を強く訴えたかったのかとなんとなく物足りなさを覚える。

ハチが主人のもとへやってくるまでの経緯にもちょっと強引さを覚えました。どうしても日本から直接うっかりやってきたという設定に無理があるような(ーー;)なんで寺から送り出されるんだよと。。。

そこにハリウッドの胡散臭さみたいなものがでてきてしまって、それならいっそのこと秋田犬にこだわらずに、普通に迷い犬にしてしまったほうが自然だったのではあるまいかとも思ったりして。

ちなみにこの映画では、最初から妙に街の人々にもかわいがられて愛されてますが、実際のハチ公は帰らぬ主人を待ちわびて迎えに行った当初はかなり虐待もされていたようです。

そのままの方が日本人の感性には強く訴えるものがあったかもしれないですな。

「自由にしていいよ」という言葉は一見優しさのようにも見えますが、結局放棄して餌もやらない状況で野良犬として放してしまうのは、果たして優しさなのだろうか?という疑問も。

この映画でいい味を出してたのは「ホットドッグ屋のおやじさん」(実話では焼き鳥屋)ですな。一番人情味を感じました。(^^)

舞台を海外に持って行ったことでいろいろな齟齬がでてくるのはまあしょうがないとして、実話ではどこぞの馬の骨とも知れぬ、、ではなく、上野教授がもともと秋田犬を飼いたいと願い、秋田県大館市生まれの子犬をもらいうけたということで出自ははっきりしてます。

そんなわけで、たまたま大館駅に先日立ち寄った時に「ハチ公神社」もあるのを確認してきました。

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