ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日

AdventureFantasy

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」見てきました。

宣伝を見ると、なんとなく徐々に虎と信頼関係を築いてゆくファンタジーなのかな?
と、思ってしまうが、そんな生ぬるいものではなかった。

漂流記というよりも、途中まで
「獰猛な虎を手なずける幾つかの方法論」がテーマかと(;^_^A

動物の動きは一部CGだなと感じるところもありますが、これは本物の動物の演技だよね?と迷うところもありよくできているなと思った。虎以外の動物たちの演技も。。。オランウータン切ない(;;)

愛するものを失った哀しみに加え、漂流による飢えと乾きと孤独、すぐ足下の海中にはサメなどが生命を脅かす。
もうそれだけで十分な筈だが、加えて唯一の安らぎの場所がサバイバル地帯とは恐れいる(笑)

緊急避難用の手作り筏がどんどん工夫されて、だんだん安定した住居化していくのも、過酷な海上生活で容貌が変わっていくのも、細かい演出で面白い。

様々に変化する海の情景もCGがふんだんに盛り込まれており、幻想的で不思議な世界を作り出している。リアルではないけれど美しい。
個人的にはトビウオ襲来の場面が結構好き。プレーリードッグの島もすごい!

遭難したにしても、227日というのはあまりに長過ぎる時間。
食べ物や飲み物だけの問題ではなく、不安定で希望も見いだせない孤独な戦いは、精神的にも耐えきれるものではない。
そんな日々で常に脅威でもあった虎の存在はどんな意味があったのか最後の方にはわかってくる。

そして最後のどんでん返し。一気にリアルに引き寄せられて何が真実か揺れ動いてしまいました。

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 [Blu-ray]

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