なんのかんの言っても映像的には結構完成度が高くて気になったので、続編も見てみた。
300の続きで息子がスパルタの王位を継いで反撃する話かと思いきや、遡って前王時代のマラトンの戦いから、クセルクセスが魔人(←もはやそういう扱い)となってギリシアに攻めてくるまでに戻った(@@)
ちなみに監督も変わっている。
マラトンの戦いで英雄となったのは、まだギリシアの1都市であったアテナイのテミストクレス(サリバン・ステイプルトン)。
その時から宿敵となったのが、ペルシャ帝国の海軍指揮官アルテミシア(エヴァ・グリーン)。
やり手の冷酷な指揮官であった彼女がクセルクセスを人間を超えた存在のように仕立て上げてきたのだ!
ペルシアはクセルクセスの代になって再びギリシア侵攻を試みて各都市に服従を迫り、アテナイが中心となってギリシア連合軍で立ち向かおうとした。
しかし、一番頼みになりそうなスパルタは前作のテルモピュライの戦いに突入していた頃で、それぞれ同じ時期に別の戦場でペルシア軍と対峙することになってしまった。
と、いうことで、主にテミストクレスとアルテミシアの駆け引きからサラミスの海戦までを描いているのですが、この女指揮官は実在の人物。
ハリカルナッソスの「女王」で、ヘロドトスの歴史に登場する史上最古の女海賊と言われる。
サラミスの海戦で実際にペルシア海軍を率いてたらしいので、古代からこんな女傑いたんだね。
まあお色気で敵をたらしこもうとしたかは実際には、、、、ですが、この映画内では前回にも増して性描写が過激です!
もはやお互いを取って食おうとせんばかりの暴力的な屈服を強いる絡み合いなので、お子様はもちろん初々しいカップルにもお勧めはできません(^^;)
また戦闘シーンもより残虐性を強調して、血しぶきやもげる体などが舞い散っていて、全体的に前作よりもエンターテイメント性に力をいれすぎて変な方向にいっちゃった感もある。
映像的なこだわりは引き継いでるんだけど、ストーリー性の訴求力がいまいち落ちちゃって、ひたすらバトルアクションになっていたのは残念。
まだ続編やる気だろうか。。。
ペルシア戦争の流れをおさらいすると、
紀元前498年~ペルシアの植民都市となっていたイオニア地方が「イオニアの反乱」を起こす。この時アテナイが介入していた。(反乱失敗)
紀元前490年「マラトンの戦い」アテナイ・プラタイア連合軍がアケメネス朝ペルシアの遠征軍を迎撃した。(ギリシア勝利)
紀元前480年「テルモピュライの戦い」クセルクセス率いるペルシア軍とスパルタ⁺連合軍が崖と湾に挟まれた狭隘なテルモピュライで激突する。(スパルタ敗れる)
アクロポリスは陥落し、アテナイは占領された。
同じく紀元前480年「サラミスの海戦」ギリシア艦隊とペルシア艦隊がギリシアのサラミス島近海で海戦として激突。(ギリシア艦隊の勝利)
紀元前479年「プラタイアの戦い」ギリシア連合と、ペルシアに服従した諸都市とペルシア軍との戦い。(ギリシア勝利)
紀元前449年「カリアスの和約」にて和睦して終結。