ラ・ラ・ランド

Musical

決して美人とは言い難いのだが、非常に強烈な印象を残す個性的な顔立ちのエマ・ストーン。
。。。。確か『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で見た時も同じような印象をもったデジャブ。
これがストーリーが進んで行くにつれてとてもチャーミングに見えてくるんだよなあ。

夢や希望を抱えて、それに向かって一所懸命歩み寄る努力をしても、なかなか手は届かず思うように行かないもやもや。

そんな何処かさえない大人の男女が出会い、初めはちぐはぐな感じだが?、、、

背伸びをして華やかな社交界の中に身を置いてみても、染まりきることはできずに違和感は強まっていく。
やはり自分の居場所は自分に相応しい世界で見つけるべき。

出会いはひとつの化学反応となり、成功への道筋をつかみかけて行く2人だが、夢に近づいていく筈なのに、どこか違和感も増していく。

現実、名声、常識、安定、、そういうしがらみに囚われた時、人は何かを失っていくのだろう。

それが悪いという訳では無い。
ただ、気付かぬうちになにか大事なものを犠牲にしてるかもしれない。

冬から始まり春、夏、秋、そしてまた冬(ん?それ誰?)、、と四季に沿って話は進むが、1年のことではなく、その間には何年もの月日が流れている。

最後は一気に過去が塗り替えられて、明るく楽しく幸せな人生が描かれるようにみえたのだけど。

あるはずであった、いくらでも思い描くことのできたはずの2人の未来が切なく悲しいね。

マンネリや諦めに慣れてしまった大人たちの為のストーリー。
歌とダンスの種類もバラエティに飛んでいて、シーンに応じてコロコロ変わる衣装も華やか。

笑いもあり、涙もあり、ちょっと軽やかでハートフルでしっとりとした小洒落たミュージカルという印象。

とはいえ、個人的にはミュージカル映画なら、グレーテストショーマンやレ・ミゼラブルの方が好きかな。

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