ジョニー・デップが珍しく素顔で出てる、ホラーサスペンスで「戦場のピアニスト 」を手がけて話題となったロマン・ポランスキー監督の作品というので興味をもって見てみた。
古いあるカルトな希少本に纏わるミステリー。
異端の書物として著者と共に焚書にされ、世界で3冊しか残っていないとされる悪魔学の本。
一人の持ち主が自殺し、一冊の本が違う収集家の手に渡ったところから話は始まる。
頼まれて本物か偽物かを探るうちに、関係した人が次々と殺されていき、本人も何度も命を狙われる。
見張るように付いてくる謎の女
執拗だが方法はやたら大胆な殺し屋
雇い主の本当の目的は何で事件とどう関係してるのか
ストーリー的には十分興味を誘う流れなのだが、なんかマッタリとしてテンポは良くない気がする。
正直前半は眠気を誘った。
3冊の本の違いがわかりはじめた中盤あたりからおもしろくなってはくるが、最後の方がちょっと残念な感じ。
展開はあまりにも想像がつきやすく、やや滑稽さも感じてしまう。
もうひとひねり欲しかったかな。もっとうまく盛り上げられた気もする。。。
狂信的な人間の思い込みの恐ろしさや、手段を選ばないエゴ、謎解きと持ち主との駆け引きなどは嫌いじゃない。
雰囲気的にはよかったので、ちょっと惜しい感じがした。