ヴィジット

例によってamazonプライムのおすすめでいつも出ていて、「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン監督の作品ということでちょっと気になって観てみた。

疎遠になっていた母親の両親の家に、娘と息子の姉弟だけで休暇の1週間を過ごしに行く。
初めて会った祖父母は一見素朴で優しいが、どこかちょっと異常な振る舞いが目につき始め、、、

ホームビデオの撮影という設定で、パラノーマルアクティビティを彷彿とさせる映像。

日没症候群？（；￣ェ￣）
初めて聞いた言葉だが、それ自体は実際にある精神的な病気らしい。
不安や認知症などがかかわるようだが、あの映像は徘徊などというものではなく、人間離れしてたような。。。

それもすべての異常は老人にはよくあること。の一言で片付けられてしまう力わざ！！

しかし、最も変なのは、やはりこの姉弟の母親じゃないか？
年頃の子供たちが顔も知らない祖父母に初めて会うというのに、送っても行かず、自分は他の男とクルージング満喫の旅へ。

普通なら色々心配で、たとえ疎遠になっていたとしても、いや１５年顔も見ず声も聞いてないようなところに預けるからこそ、電話でも両親に様子を聞く、あるいはしっかり頼まないかかぁ。
そうすれば異常にも早く気がつけただろうに。

子供たちもここまで祖父母の様子がおかしかったら報告しろよ〜〜！
親子関係自体が狂ってないかい？

子供は時に恐怖心より好奇心が勝ってしまうこともある。もちろん人にもよるだろうが、、、

しかし、こういう『どれだけ多くの人が見てくれたか』が自負心を満たし、数稼ぎが目標となるYouTuberという人種が増えてきてることも事実で、子供の将来の夢になっていたりもする昨今。

人に注目される映像を撮るために、無謀なことや敢えて違法なものを撮影したりと、どこかおかしくなってきてる気がする。
そういう警告的な暗示も入ってるのだろうか。
命の危険、大事な身内の危機でも逃げるときでもカメラを離さず回し続ける精神も病んでる気がする。。。

ホラーというほど切迫した感じでもなく、ひたすら精神的に壊れてる爺さん婆さんを見せられて、終盤に行くまで正直ちょっと間延びしている。

最後の最後で子供達の持つ心の闇や母親のトラウマ的なものもだんだん明かされてくるが、同時にホラー的な要素の強調でいかに怖がらせるかに執着したような感じもあって、逆に空々しくなったところもあり。