近未来に異星人による侵略戦争が起こり、核兵器によってほぼ砂漠化してしまった地球から60年後。
ほとんどの人類はタイタンへ移住し、残されたのは監視要員の男女一組だった。。。
というところから始まる情景は、洗練されたまさにSF世界らしいシンプルながら未来っぽい建築物と乗り物。
窓とかキッチンとか、無駄がなく清潔感があって機能的そうな作りで美しい。
「ドローン」と呼ばれる偵察機のロボットの動きも無駄がなく美しい。
ボディスーツもゴテゴテしすぎずスッキリしてるのも良い。
乗り物の形状も、飛行時の動きも美しい。
どうせ3DCGだろ?と思ったら実際に実物大の大道具で作ったと聞くとビビるレベル。
ただ、映像を見せるのを優先したか、主人公らの動きにはなんか無駄を感じる(ーー;)
見ているうちに、なんか生活にも結構いろいろな縛りがあることに気づく。
「本部」がなんかいちいち首を突っ込んできてうるさいのだ。
汚染地域は一部なのにタワーを出ることを禁じられていたりするのにも不信感を感じるが、それは後ほどわかる。
一見単調な日々に、冷凍睡眠された人間のクルーたちが注目していた地点に墜落してきたところから崩れ始める。
外敵の異星人を排除するためのドローンが、なぜ無抵抗な人間たちを殺戮するのか?
いや、なぜ「彼だけ」が攻撃されないのか。。。。
単純なエイリアンとの戦いではなかった!!
そこがわかれば最後まで見せなくともどういうことなのか気づくはず。
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を彷彿させる。
特定の個人であることのアイデンティティって何ですか?ってところ。
途中の相棒の女性心理なども含めて主題的には面白いのだけれど、どこかちょっとわざとらしさのようなものが見え隠れしてもったいない。