前作の「アリス・イン・ワンダーランド」で結構世界観が完成していて二番煎じの感じもあるのか、6年前と比べて大幅に興行成績は奮わないようですね。
監督もジェームズ・ボビンへと変わり、前作のティム・バートンほどの話題性がなかったこともあるのかな?
とはいえ、マッド・ハッター役のジョニー・デップ、アリス役のミア・ワシコウスカ(もはや完全大人のレディなのに国入れるんかw)、赤の女王役のヘレナ・ボナム・カーター、白の女王役のアン・ハサウェイ、それに青い芋虫のアブソレムやチェシャ猫、白うさぎなどのキャラは前作と変わらず続投。
ここにタイム役のサシャ・バロン・コーエンが新しく華を添える。
さて、ここで問題は2Dで見るか3Dで見るかなんだけど、「これは3Dがすごい生かされてた!」という映画は少ないにも関わらず。。やはりもし衝撃的だったらどうしよう。という気持ちもありつい字幕3Dを選んでしまうのである。そしてまたそういえば。。。と思うのだが。
で、結局なにが評判良くないのかなんて理由は見つからなかった。
予想を超えた展開というほどでもないかもしれないが、期待を裏切ったということもない。
強いて言えばパイレーツ・オブ・カリビアンやインディージョーンズやスター・ウォーズのような感じで、わくわくしたい期待に沿って楽しませてくれた。
「「クロノスフィア」と聞くとなんかゲームのようだが、あの形のタイムマシンどこかで見覚えがあるんだよなあ。。。。。。H.G.ウェルズの小説『タイム・マシン』を原作とした1960年の映画かと思ったがちと違う。(ジュラシックパークの乗り物でもないぞw)
そもそも衣装や個性派キャラや摩訶不思議な夢の世界のような情景を楽しむ映画だと思っているので、なんの不満もありませぬ。
白の女王は前からどっか性悪だと思っていたが、やはりわがまま自己中で姉を傷つけたのはおまえじゃないかぁ〜〜〜っwと。
赤の女王の残忍さと見下した態度が、美しくて誰からも愛される妹と常に比較され、孤独と強烈な劣等感と愛の渇望からくるものだと思えばむしろ赤の女王が可哀想に思えてくる。
アンバランスに巨大化した頭の秘密やハッターの家族共々過去にどんなことがあったのかを解き明かしてくれる。
また、ティーパーティーがいつまでも終わらない(てか始まらない?)謎もここでさりげに明かされる。
ニューキャラの食物人間て。。ジュゼッペのだまし絵の立体化きたーーーーーーーーーーーーーーーーー!
そして最後に時間の崩壊がものすごい勢いで押し寄せてくる情景も圧巻。
そうまさに「時間の波」という表現を具体化し、「時間」そのものを擬人化したところも野心的である。
そして最後にはディズニー映画らしく、人生の格言のようにまとめてくれるのである。
他の映画と比べて感想が甘いと言われそうだが、こういうぶっとんで非現実的な世界観は個人的に好きなのだな。