ようやくレイトショーで見に行ってきました「レヴェナント:蘇えりし者」(終了時間が夜中の0時近くだったよ。。)。
久しぶりに教授が映画音楽を受けたというので、何ヶ月も前から楽しみにしていた。
んが!
こいつはやばい。想像以上に面白かった。
久々に素晴らしいカメラワークと、厳しくも美しい映像を見せてもらいました。
最初から緊迫感溢れる独特の視点に釘付け。
ストーリー展開も見事で目が離せず、気づくと前のめりになっていて、うっかり音楽を堪能するのも忘れたほどᵋ₍⚬ɷ⚬₎ᵌ
時は西部開拓時代のアメリカ北西部。実在の罠猟師の実話を書いた小説が原作らしい。。。。ってこれが実話だということが驚異だ!人間の逞しさは量ることができない。
ディカプリオのワイルドな演技も光っていた。
大人になってからは二枚目の王道が多く、「ギルバート・グレイプ」に代表される子役時代の方が良かったと思っていたけれど、これは渋くて苦悩が刻みつけられた皺も良い。
特に瀕死の声も出せない状況の息遣いは、真に迫りすぎていたがディカプリオ自身のものなのか!?
グリズリーに襲われるとこは、グリズリーにリアリティがあるような、ないような不思議な感じではあったけど、とにかく攻撃は半端なく凄い。見てる方も殺されそうな息苦しさがあった。
馬のくだりも、崖から落ちた時点で生きるためにはこうするしかないだろう。やはりそうしたか!と思ったが、私は何処で学んだんだっけか、、、(^^;
前宣伝では復讐劇に注目させていた気がするが、いやいや、それ以前に過酷な状況でどう生き延びるかのサバイバルの方が凄かったわ。あれで命がもっているのがもはや奇跡。
保身のためには仲間さえ見捨て殺そうとする隊の仲間と、行きずりでなんの利益もなくとも、最後まで面倒を見ようとするネイティブとの対比も心憎い。
そう、これは復讐劇というよりネイティブと侵略者との戦いの物語と言った方が良いのではないか。
「お前らが何もかも奪った」という言葉が歴史を物語っている。
人の好い若者役の顔が最近どっかで見たはずだが、なんだっけかなあと思ったら、ウィル・ポールターは、 『ナルニア国物語/第3章』の小憎らしいユースチス役と、『メイズ・ランナー』にも出てたからか。
隊長のドーナル・グリーソン はスターウォーズのハックス将軍にハリポタのビル・ウィーズリー。
ディカプリオとトム・ハーディとルーカス・ハースは、渡辺謙も出演した『インセプション』でも一緒だったね。
この監督の他の作品も是非見てみたい!と思ったが、え?ちと待てアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥって
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
撮った監督だったのかっ。(←個人的にはあまり評価してなかった)
街のアクションよりも大自然の雄大な景色撮った方が絶対いいって!
壮大な自然の美しさと尊厳、人間など自然の中ではちっぽけな存在ということを突きつける映像美と、キューブリックやタルコフスキーを彷彿とさせるカメラワークに才能がある監督なんだなあと感じました。
今後このレヴェナントはきっと彼の代表作にあげられるだろうね。
音楽に関しては、戦メリやラストエンペラー、シェルタリング・スカイ等ほどインパクトのあるものではなかったが、劇中まったく邪魔に感じなかったということは、それだけ映像になじんで自然であったということだと思う。Little Buddhaのように最後にじわっとくるというか。。
ここ最近で映画館で見て本当によかったと思うのは、このレヴェナントと、エベレスト3Dだな。