ちょっと落ち着いて人が少なくなった頃に行こうと思ってた「インカ帝国展」、気づいたらもうすぐ終わってしまうではないか!
上野の後にやってきた仙台はこちらで、7/6~9/9まで。
お盆も過ぎたし、夏休みももう終わりの平日。しかも午後遅目。これは空いてるだろ~~~。。。と思ったが、チャリチャリ漕いでついたら、駐車場が満車で待ちの車の行列が(ーー;)
ちょっと嫌な予感はしたけど、来ちゃったもんはしゃーない。
特に入り口は混んでたわけではないので、素直にチケットを購入して入場。
ちなみにこれから行く方は、仙台博物館のHPに割引券があるので印刷して持って行くと良し。
内部は撮影禁止なので写真はない。最初のリンクのTBSのページに詳細はあります。
現在、上野では「ツタンカーメン展」が盛り上がっていますが、インカも太陽神を崇拝し、黄金で装飾し、ミイラも作っていた、、とエジプト文明と非常に似たところがあるのですよねえ。
しかも、古代なのに道路は整備され、広大な領地の情報伝達をする飛脚が走り、宿場まであり、文字はないけど、さまざまな紐の結び目で大事な情報を表現していたという。なかなか高度な文明だ。
技能集団は帝国内で移動も命じられて、各地で従事することもあったようだ。転勤族?
展示物は、陶器や石器、木彫りから金属を加工したものまで、いろいろな材質の道具が多い。
縄文時代の土器を見た時にも驚きましたが、描いたりほり込んである模様はかなりアートだ。
ただ機能だけではない、美意識がちゃんとあったんだろうな~と。
器や像なども2つでひとつ。バランスのとれた調和はそこにあると考える美意識も。
まあ私が長く足を留め、繰り返しもどって見たのはやはりミイラなんですけどね。。
歯や爪、皮膚なども生々しく残り、まぶたや眼球の名残まであるものもあったり。。。
手とか皮膚の細部まではっきりわかるほど保存状態がいい。
体育座りのように体を小さく折りたたんで、手は顔を覆うような感じなんですが、この覆い方もまたそれぞれ異なっていて、、そう1体じゃないんです。上半身むき出しが4体と袋に入った状態が1体。合計5体が並んでいるので違いを見比べられるのです。
インカ帝国は周囲の地域をどんどん併呑していって大きくなったわけですが、支配下に治めた人々は、過酷な労働もある反面、見返りも多く与えられたようです。奴隷的な制度とは違って案外不幸ではなかったのかも、なんて思います。
やはり異国の侵略はまた違う印象を受けますね。
神の名のもとに服従させ、流血を繰り返す歴史にも、日本人である私にとっては宗教ってなんなんだろう?と考えさせられます。
犠牲を強いて、約束も反故にし、汚点を隠すように勝手な歴史を捏造して、最後は綺麗事のように口を拭うというのもなんだか納得出来ない理不尽さを感じてしまう強者の理屈。
マチュピチュの3Dシアターも2回みてしまいました。ウォークスルーな感覚がなかなか良い出来。
各所に映像も多く、なかなか見応えのある展示内容でした。
このあとは、山梨→静岡→富山→京都→福岡→鹿児島→沖縄。。とまわっていきます。
今回は興味を持ったので、あとでまたじっくり見なおそうと公式カタログも買って来ました。(エコバッグつきの)、あとちょっと気になった、怪しげな絵のクリアファイルと観にオカリナ(^^)
ちなみに次回の仙台博物館の特別展は「江戸の旅 – たどる道、えがかれる風景(9/28~)」です。
旅道具や道中記なども展示されるそうなんで、これも気になりますね♪