本来3月中に行くはずだったのが、まさかの大地震で博物館自体も被害を受けて閉鎖という状況になってました。
「ポンペイ展 -世界遺産 古代ローマ文明の奇跡-」(仙台市博物館)
4/29よりようやく再開ということで、元々は今週で終わりだったはずが期間も6/5までと延長されました。
[peg-image src=”https://lh3.googleusercontent.com/-MaIz7a39VGA/V-0bx-CSGiI/AAAAAAAAtL0/s10ZDVJPM64uh7xhhCTWXTCy9MdWBIzGQCCo/s144-o/IMG_0706.JPG” href=”https://picasaweb.google.com/109425650485415836391/6145783680879368209#6335750796060269090″ caption=”2011 ポンペイ展” type=”image” alt=”IMG_0706.JPG” image_size=”2592×1936″ ]再開したばかりでしかもゴールデンウィーク中ということで、結構混雑してるんじゃないかとドキドキでしたが、意外と空いていてゆっくり見ることができましたよ。
[peg-image src=”https://lh3.googleusercontent.com/-dDXAow0IXao/V-0bx6mGc3I/AAAAAAAAtL0/pXxKPKRT2Qwbr8cjzRg936-a5dLQeYzVgCCo/s144-o/IMG_0709.JPG” href=”https://picasaweb.google.com/109425650485415836391/6145783680879368209#6335750795136758642″ caption=”2011 ポンペイ展” type=”image” alt=”IMG_0709.JPG” image_size=”2592×1936″ ]開館したとはいえ、まだ常設展やレストランなどは整備中で、見ることができるのはこの特別展のみ。
と、いうわけで、常設展の招待券がついてきました。こちらは8月中には開館見込みだそうです。(まだまだかかりますね)
せっかくなので、音声ガイドも借りてしっかり説明も聞くことにしました(会場内で貸し出し500円)
音声ガイドにある目録はほんの一部です。実際には数倍の展示物が。。。
ちなみに、それ以前までは展示されていたようですが、今回の震災に配慮して「噴火犠牲者の型取り」という展示品は展示を中止されてます。
館内は写真撮影は禁止となってますので展示内容の写真はありませんが。。
一部公式サイトの「■展覧会紹介」の項目にて見られます。
思っていた以上に展示品が豊富で、ゆっくりみてまわるには2時間は欲しいところかもしれません。
内容的には絵画、彫刻などの美術品が多く、調度品や宝飾、食器等も美術的な要素が高い。
ええ~~~と、これ古代ですよね!?
日本で言えば弥生時代くらいだそうだが、とんでもなく文化や技術が高かったのがよくわかる!
正直現代とほぼ変わらないようなものがたくさんあって、びっくりした。
土器も一部あるけれど、銅や鉄等の鋳造技術や浮き彫りやら精巧なガラス細工やら。。。
どう考えてもいまみたいな機械があったわけではないだろうに、どうやって作り上げたのか不思議でしょうがない。
これらを全て手作業でやったのだとしたら、とんでもない職人さんたちだ!
いろいろなところにギリシア神話に関するモチーフが使われているのも、みていて楽しい。
絵画も画材など限られていただろうし、手法だって確立されていなかっただろうに、驚くべき精密さだ。
クピド(キューピッド)たちも好んで使われたモチーフらしく、数多く残されています。
しかしこれだけ芸術や凝った装飾に時間をかけることができたということは、それだけ恵まれた豊かな文明だったんでしょうね。
最近「テルマエ・ロマエ」という古代ローマの風呂職人のコミックがお気に入りなのですが、読んでいたおかげで用語が頭にすっと入ってきました(笑)見覚えのある名称がちらほらと。。
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で、すっかり興味をもってしまった古代ローマの風呂! これも展示されてましたよ。
テルマエ(公衆浴場)ではなく balineum (個人住居の風呂)らしいですが、総大理石で結構でかい(ーー;)
よっぽどの金持ちだっったんだろなぁ~。
しかもこの時代に床暖房の設備まであったとは!! なんじゃこの文明の高さは。。。。
公衆浴場の設備についてはウィキペディアにものっています。
カルダリウム(高温浴室)、テピダリウム(微温浴室)、フリギダリウム(冷浴室)などテルマエ・ロマエで学んだ用語も(笑)
また、浴場で使われる垢掻き(ストリジル)や香油壷なども展示されていてわくわくした。
1巻で出て来た、風呂の底にある吸い込まれた謎の穴も実際に浴槽の中にありました!
いやぁ、この漫画ほんと使えるな。。。また最初から読み直そう!!
なかなか興味深くおもしろい特別展でした。
ただちょっといくつか気になったのが展示の仕方かな。一部は裏側に鏡がついてたり、一周まわれるところもあるんだけれど、裏側などに見所があるもの、説明があるのに壁面になっていて見えないところや、彫像の目の部分の細工に特徴があるのに、ライトの加減で影になってしまってたりというものがあったのは非常に残念でした。
まあこんな状況下なので贅沢を言ってはいけないのだろうけれど。。。
ちなみにこれから行こうという方は、仙台市のホームページのここのページを印刷して行くと、割引になりますよ♪