珍しく平日に休みがとれたということで、温泉に行ってきました。
基本的には自然に囲まれた山奥の、鄙びたお宿が好きなもので、今回白羽の矢が立ったのがここ「松川温泉 松楓荘」」
今イチどのあたりだか見当もつかなかったのだが、岩手県だし仙台から3時間かからないというので押さえてしまったのだが、後から調べたら青森よりのかなり北に位置していたw。八幡平付近でした。
いやぁ、かなり遠いなぁとは思いつつ東北自動車道をひたすら北上。しかしインターからはさほど遠く無かったのは良かったかな。
途中はすっかり山道で、うねうねと登っていきます。雪が積もったら結構怖いかもしれません。
到着してすぐさま鼻をつく硫黄の濃厚な匂い。。。
見かけは山小屋風な素朴な建物で、すぐ脇を清流がながれています。
お部屋もかなり年期がはいったもので、すっかり変色して色のはげた畳や崩れた土壁などが湯治宿の雰囲気をかもしだしています。
民芸風のポットカウンターやどっしりした天然木のテーブルもいいですな。
なんか写真とったらドア付近に、心霊写真のように変な光の影が移り込んだけど気にしない気にしない。。。
ここは男女別の内風呂と、露天風呂(混浴)と洞窟岩風呂(混浴)とがあって、3つのお風呂が楽しめます。
まず内風呂ですが、蛇口もシャワーもありません。
入り口に横長な木の桶が設置してあり、ここからお湯を汲んで体を洗ったりします。いい温度に調整されているので下手に水温がころころ変わる蛇口よりはるかにいい。
源泉はかなり高温で、水である程度薄めないとやけどしそうな温度。通常は宿の方が調整してくれていますが、夜遅くや早朝などは高温になっていることもあるのでご注意を。
お湯は青緑がかった乳白色で、温泉にきた!という気分満点です。
露天風呂は1日じゅう混浴で特に女性時間はありません。ちなみに部屋の窓から覗くと露天風呂の入浴状況が見えちゃったりします(^^;)。
まぁ空いてるかどうか一目でわかるんですが悪用しないよーに!
入り口も男女一緒で、脱衣所は入ったところで男女左右にわかれています。スリッパを置いておいてくれると入浴してるかわかりやすいのですが。
脱衣所から露天風呂に入るところまでは塀で区切られていますので、そこでしゃがみこんで進めばお湯が不透明のため案外大丈夫かも?!
実際夜もそもそ入浴にいったら、スリッパないのに先客がいたり、後から男性が入ってきたりということが何回かありましたが、まぁ素知らぬ顔ではいっておりましたさw。
男性陣にお願いです。どうか狭い女性側の板塀の向こうまでは来ないで下さいませ(-人-)。マナーがあれば混浴も気持ちよくできるはず。
すぐ傍らはせせらぎ響く川が流れ、山肌が迫っている大自然満喫のいい雰囲気です。
そして、ここの宿の名物はおそらくこの「洞窟岩風呂」。
宿の中央付近から橋が対岸にかかっており、崖沿いにすすむと洞窟内に掘られたお風呂があります。崖の岩肌を見ると最近崩れたような後が見られたのですが。。。
実は予約時に「現在補強工事中でその日にちょうど間に合うか間に合わないか」というようなことは言われていたのですが、実際当日工事中でした。
夕方5時頃もまだ工事をしていたので今回はだめだとあきらめてたのですが、夕食時に「入れるようになりました」とのお知らせが!
19:00までが女性タイムなのですが、時計を見たらすでに18:30。
急いでご飯を食べて行ってきましたよぅ。(本当は食事直後は体に悪いので、入浴はやめるよう注意書きもありますが。。)
そうは言っても上の露天風呂とは違ってここは脱衣場もなく、風呂脇に脱衣籠が置いてあるだけ。階段から降りてくる人からも丸見えなんです。よほどの勇気がないと女性は通常混浴時間に入るのはかなり抵抗がある。
午前10:00〜12:00と、夕方17:00〜19:00の女性専用時間は逃せません!
夜には、橋に灯った灯籠が道しるべとなります。電燈ひとつない山の中なので、なかなかスリリング。風呂へ降りる階段に灯籠がないのでちょっと怖かったです。
一応お風呂は24時間OKですが、灯籠は蝋燭を中にたててあるので燃え尽きると真っ暗。だいたい夜11:00〜12:00頃には消えてしまうのでそれ以降はかなり注意しないと足元危険ですよ。
お料理は、主に周辺でとれる山の幸の模様。冬に近いので山菜があまりなかったのが残念。今回はお魚が多かったようです。
また、この付近は「松川渓谷」と呼ばれる渓流沿いにあるため、散歩にも気持ちいいところです。
生憎翌日は小雨が降り注ぎ、紅葉もある程度散ってしまったのですが、まだ見所はありました。玄武岩の柱状列石のところが一番のヴューポイントかな。
水も温泉のように青色がかったみどりで美しいところです。