さて、竹田城跡と言えば、天空の城、日本のマチュピチュ、雲海に浮かぶ城です!
その風景が見れるかもしれない条件のひとつとして、よく晴れて朝霧が発生する明け方から午前8時頃まで。
そのために麓の「EN」に宿泊したわけです。
んが!大切なとこを見逃してました。登山可能時間は決められていて、
3月20日(金)~9月18日(金) 午前8時~午後6時 (最終登城時刻は午後5時半)
9月19日(土)~12月10日(木) 午前4時~午後5時 (最終登城時刻は午後4時半)
行ったのが、ちょうど早朝登山可能になる1週間前。。。┐( ̄ヘ ̄)┌8時からじゃ終わりやん
しかぁしめげない!
「立雲峡」というビュースポットがあるじゃあないか!いやむしろ、雲海に浮かぶ城跡をみたいなら、こっちだ!
駅をはさんで竹田城跡の向かい側にある山で、普通に山なので時間制限はない。駐車場から1時間ほどでやや竹田城跡を見下ろす絶好の展望ポイントがあるはず!
早朝4時半起きで、顔だけざっと洗って寝起きのまま登山開始。ENからだとこっちも近いので便利。
駐車場ついたときはぶっちゃけまだ夜。足元も真っ暗です(笑)
それでもやはり同じくらいに来てる人たちが何組もいた。懐中電灯で照らしながら標識も見落とさないよう慎重に進む。
なめちゃいかん。結構勾配が厳しい山です。肌寒いというのにあっという間に背中まで汗みどろで息も切れてきます。第一展望台までたどり着けない脱落者も結構でてました(^^;)寝起きで苦行のようです。
第一展望台に到着するころには、空もしらじらとして、足元もだいぶ見えるように。
うっすらだけど雲海できてる~~~~~~~~!!
本当は雲海の城が見られる確率が上がるのが、9月~11月、特に晩秋の方がシーズンだそうで、この時期見られた方がツキがあったということらしい。だから登山期間がそうなってたわけだ。。
じゃじゃじゃーーん!
基本的に、くじ運もおみくじも賭け事もゲームのドロップ率もめちゃくちゃ悪い運に見放された人間ですが、何故か旅行運だけはある。今回も絶対に見れるという根拠0の自信で上ってきた甲斐があったぞぉ。
これ、シーズンインしたとしても、やはり竹田城跡から周囲を眺めるより、こっちから見た方が良いんじゃないか?
くおぅ、かっこいいぜぜ~~~~!
霧なので、風があれば当然動きます。特にこの日は風が強めだったようで、6:00頃には一旦雲海が途切れかけたんですが、辛抱強く待ってたらまたかかりました。自然相手には忍耐が必要。
十分堪能した後は、山を下って(これまた結構かかるw)宿に戻って朝食。
一休みしてゆっくりと今度は竹田城跡本体の方へ上る。
自家用車は「山城の郷」という大きな観光駐車場までしかいかれない。そこからは徒歩で登山するか、専用のマイクロバスでもうひとつ先のバス停まで乗っていく。
昨日から坂と階段ばかり歩きづめの上、早朝登山でかなり疲弊していたのでバスに乗る。
そこからも20分ぐらいは上らないといけないのだが、この坂がまた結構きつくて団体できていたおばちゃまなどは音をあげてました。。
まあこれだけ不便なところだからこそ、昔の姿のまま残ってたんだろう。石垣だけとはいえ。
やはり雲海はすでに消え去り、眼下が見渡せる。高いなー。
結構随所に桜の樹が植わっていたので、春来るとより美しいかもしれない。
ちなみに朝上ってきた立雲峡も「但馬吉野」と呼ばれるほどの桜の名所だそうな。
しかし、本当に崖っぷちの上だ。これだけの石を切り出して運んで積み上げるというのは、とんでもなく至難の業だったに違いなく、工事中に落下した人も何人もいたのではないか。。
最初の築城に関しては資料が乏しいようだが、室町時代には太田垣氏の城であったそうな。
その後、戦国時代の渦にもまれて信長、秀吉軍に追い立てられるまでは、、(秀長が城代となった時期があるらしい)
このように吹きさらしのところにある城跡ですから、年々風化による浸食は進んでいます。
以前は天守閣の高台からの眺めの写真などもみたのだけど、現在は崩れやすくなっているので立ち入り禁止になっています。
いつかは多分登山禁止となる日もくるかもしれませんので、観られる時に見ておくのだ!
歴史的には「生野銀山」なども関連が深いので、余裕があったら回った方が良かったのかもしれないけど。。。
この後はさらに城崎温泉へ向かいます。