もう3週間近く前になっちゃいますが、6月末に日帰りで会津周辺散策してきました。
まずは戊辰戦争の激戦地となった会津の要「鶴ヶ城」へ。
本丸をぐるりと取り囲むようにお濠と石垣が残されています。かなり急な傾斜で高いです。
あちこちの城跡に行って、何年も前のことだとすっかり忘れてしまうのだが、天守閣は鉄筋の再建で、外観復元天守。
この見事な赤瓦葺の復元は覚えていたのでなんとなく忠実な復元だったかと勘違いしてたが、中は普通に階段で登る博物館仕様。
塩蔵から入って地上5層の回廊を、パネル展示や武具などを見ながらぐるぐる登っていく。
まあ天守閣自体は歴史的価値はあまりないものになってしまっているが、ここは城址公園となっているこの地形が非常に実践的でユニークなんですよ。
ぶっちゃけドローンとかでないとわかりにくいんだけど、堀に囲まれて狭い出入り口の出丸が北にも西にも在り、二の丸三の丸の奥に兵が潜める伏兵郭なんてのもあったり、簡単には外部から侵入できない造りになってるんだよねえ。
最上階の5層目はやや狭い造りで四方を見渡せる展望台のようになっている。
完全夏日で汗が噴き出してくる猛暑であったが、遠くの山並はまだ雪をかぶっていた。
飯櫓に続く南走長屋。こちらの方は木造の本格的復元ということで当時の面影が伺えて雰囲気がある。
出口付近からの天守
とりあえずぐるりと天守を一周して見栄えの良いポイントを探ってみる。
やはり城はやや斜めの下からあおりの構図が一番映える気がする。
三ノ丸方面から来たので鉄門も見に行く。黒々とした重厚感に緑が映えるね。
違う年代に修繕されたのか、同じ並びなのにそれぞれ石垣の積み方が違うのがおもしろい。
北西の出丸方面から。とにかく暑くて喉がからからになりまする。。。今年の夏はなんじゃらほい。
「八重の桜」のおかげで以前にもまして一気に知名度が上がった気がしますね。
さて、周辺には御薬園や茶室、伝承館などもありますが、戊辰戦争つながりで落城と錯覚して白虎隊が自刃した悲劇の飯盛山へ行ってみた。
徒歩でも登れるんだけど、動く歩道形式のスロープコンベアがあります(有料)
「徒歩ではひじょーーーーーーーに大変です」のアナウンスがひじょーーーーに面白かったw
とにかく体力を奪うカンカン照りの夏日だったので迷わず乗りましたが、確かに平行に続いてる長く急な石段を登りきるのは大変そう。。。
頂上には一人一人の名前が記された白虎隊十九士の墓があります。それ以外にも別の場所でなくなったと思われる白虎隊の墓石も横に並んでいました。
自刃の地は右奥から一般墓所の方へ下って行った途中にあります。
燃えて見えたという城の方向は。。。えーあっちだな。結構遠いな。
左奥のややこんもりと樹木が茂ってるあたりが鶴ヶ城です。
下山はゆっくり徒歩で。
まず奇妙によじれた一方通行の塔「さざえ堂」(国重要文化財)があります。(拝観有料)
元々は西国三十三観音像が安置され、ぐるりと一周することで手軽に三十三観音参りができるというものだったそうな。今は建造物のみ。
しかしこの歪みがピサの斜塔みたいでなんともアーティスティックですなあ。
階段を下ると宇賀神社があり、その奥の池には白虎隊が退却するときに、この洞門をくぐりぬけ飯盛山まで来たと伝えられる「白虎隊引上げの洞穴」というものがあります。
本陣も行こうか悩んだんだけど、時間も迫ってきたので「日新館」へ向かうことにしました。