宮城県美術館とフェルメールからのラブレター展

02 東北国内宮城県

ちょっと書くのが遅くなりましたが、先週木曜日にはじめて仙台にある「宮城県美術館」に行って来ました。
自転車で行ったのだけど、意外と近かったな。

メインは、2011年10月27日(木)–12月12日(月)までやっていた(ちょうど今日で終わり)「フェルメールからのラブレター展」です。この後は東京の渋谷Bunkamuraで開催されますね〜。

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結構人が多くて、終期間近の駆け込みなのだろうと思っていたら、実はちょうど副館長によるこの展覧会作品の解説会の最後の公演日だったのです。(調べてなくて気づかなかった)

無料で当日参加OKだったので、もちろん参加させていただきました。概略を記しておくと、

17世紀オランダでは、絵画が宗教画の世界から世俗へ向けて変化していった時期で、こうした背景には文化の発展、郵政の発達や識字率の上昇、書籍や文書の広まりなどがあげられます。
オランダが繁栄したことで、一般の人々も学問にいそしむ余裕もでてきたというところでしょうか。

今回の展覧会のテーマは、当時の社会的なつながり、「コミュニケーション」にスポットを当てたものということで、社交の場である酒場や学校、家族の絆、職業や学術的なコミュニケーション、手紙によるコミュニケーションなどの場面が描かれたものばかりが展示されています。

で、予備知識をいれたとこで、講演直後は一斉に人の流れがフェルメール展にむかうので、ちょっとはずして館内散策をしてみた。

特別展示のチケットを購入すると、常設展と敷地内の佐藤忠良記念館(彫刻家)にも入れる。
館内は撮影禁止なので、裏側からまず北庭園に出てみた。

階段裏の池の端に、いきなりとっても惹かれる犬の彫像がっ!!
吉野辰海:作《水犬》

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駐車場近くにはハンプティみたいな馬に乗るおじさま。
フェルナンド・ボテロ:作《馬に乗る男》

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黄色い風車みたいなのは、新宮晋:作《時の旅人》

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佐藤忠良記念館の北側テラスには、佐藤忠良記さんの作品も外に並んでいます。

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一番下の小道を奥にすすむと「アリスの庭」へ抜けられます。空が丸く切り取られた不思議な空間。

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その名にふさわしく、とてもかわいらしい彫像たちがあたりに散らばってます。
向かいの建物がミラーのようになってるので、鏡の国のアリスのよう?

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中でもとっても気に入ったのがこれ!書き留めて置かなかったので、どなたの作品かわからなくなってしまいましたが。。
丸みを帯びたかえるとロボットの取っ組み合いがなんとも微笑ましい。

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おもわず撫で回したくなるような、重量感のあるニャンコ。

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ピカソっぽい造形の人物像。

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中庭から空を見上げると、半月型に切り取られた空が。。

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他にも前庭にも様々な彫刻があります。結構見応えありますね。

館内もひとめぐりし終えたら、ゆっくりしすぎて閉館時間まで1時間半しかなくなった(笑)

急いで本日のメイン、「フェルメールからのラブレター展」へ。

ピーテル・デ・ホーホ、ヘラルト・テル・ボルフ、ヤン・ステーンなど、以前上野で見た「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」の時と同じような画家たちの作品がまず並んでいました。

実はフェルメールの展覧会と言っても、フェルメールの作品は3点しかありません。

「青衣の女」
Vermeer, Johannes - Woman reading a letter - ca. 1662-1663

Page URL: https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AVermeer%2C_Johannes_-_Woman_reading_a_letter_-_ca._1662-1663.jpg
Attribution: Johannes Vermeer [Public domain], via Wikimedia Commons

「手紙を書く女」
Vermeer A Lady Writing

Page URL: https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AVermeer_A_Lady_Writing.jpg
Attribution: Johannes Vermeer [Public domain], via Wikimedia Commons

「手紙を書く女と召使い」
DublinVermeer

Page URL: https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3ADublinVermeer.jpg
Attribution: Johannes Vermeer [Public domain], via Wikimedia Commons

上野の時は7点だったけど、「手紙を書く女と召使い」はかぶってる。
もともとフェルメールの作品って全世界で30数点しかないらしいので、なかなか持ちだすのも難しいんでしょうねえ。

他の画家たちも「ああ、これってもろレンブラントの雰囲気をひきついでるな」なんてのもあったりして見応えはあるのですが、やはり最後はフェルメールの3作品を行き来してぐるぐる見比べてました。

特に「手紙を読む青衣の女」は、修復作業後世界初公開で、日本に来たのも初めてだというから、じっくり鑑賞させてもらいました。

「フェルメール・ブルー」とも呼ばれる青の色彩がこの画家の特色でもありますが、同じ青系でもいろいろな色彩があるなぁと。

それと、どれも「椅子」が非常に似ていたのが気になりました。全部青いビロードを貼ったような木枠の椅子なのよね。。。

仙台は終わりですが、これから東京で見られる方、是非楽しんでみてください♪ (場所柄すごい混雑しそうですがw)

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