稚内からバスにゆられて1時間弱、宗谷岬に到着。
やってきました日本最北端の地へ!
すぐ近くには、江戸時代に樺太探検を果たした間宮林蔵の銅像も立っています。
しかし、なんだね。周囲には「日本最北端」を掲げたお店がぞろぞろと(笑)
そんな中で、すぐ近くにたつおみやげ屋を覗いてみました。
外に気温計が表示されてるんだけど、この時14度。本土じゃまだ夏気分なのに、結構寒いです(ーー;)
で、店の奥にすすんでいったらなんだか気になるものが。知る人ゾ知る(?)流氷館なるものが併設されてました。
ぬううう、こりゃ半端無く寒そうだ(ーー;)とりゃああああっ! (←夏用かなり薄着)
流れ着いた流氷を、巨大冷凍庫のなかで保管してるらしい。打ち放しのコンクリートとあちこちに置かれた剥製が、なんだか余計に寒々しさをかもしだしている。。。てか、他に誰も入って来ないな(ーー;)
一緒に冷凍されても困るので、適当なとこで切り上げて、見せてもらったお礼も兼ねてお約束のものを購入。
はい。証明されました。付近で店ごとにいろんなバージョンのものがあるんだけど(笑)旅ノートに貼付けておきやすそうな一番ちっこいタイプを。
さて、散策しましょ。高台を登ってまずすぐ目につくのが「旧海軍望楼」
いわゆる外敵に備える見張り台で、中には入れないけど昇れます。
しかし、階段がさびさびで腐食してるのがスリルを味わえます。いきなり落っこちないだろうな!
公園の中心部に立つ、友好都市との距離や方向を示した標識。どんなところと手を結んでいるのかがよくわかります。
あ、こんなとこにも最北端がっ(笑)
大韓航空機追撃事件の遭難者の慰霊で建てられた「祈りの塔」で黙祷。うちらの世代には生々しい悲しい事件でしたね。
すぐ脇から、丘陵一帯に広がる広大な牧場となっています。「宗谷黒牛」という名産の肉牛があちらこちらでのんびりと草を食んでます。
子牛もいて、かわいいやねえ。
と、癒された後は、高台にある風車のついた可愛らしい休憩所「アルメリア」にてこの宗谷黒牛をいただく(え?)
本当はステーキを食べたかったのだけれど、3000円オーバーと値がはったので、やむなく「宗谷黒牛 ビーフシチューハンバーグ」1200円を。
見た目がぺったんこで、某インスタントハンバーグを思わせるのだが。。。
これ、大きくみえなくても、まあるくふっくらと肉汁じゅわぁ〜〜に仕上げた方がおいしそうに見えるんだと思うんだけどなあ。
味は、ビーフシチューの味が強いので、違いがよくわからなくて(^^;)。やはりステーキなどのようにシンプルに食べた方が引き立つ気がする。
食べてる間に黒牛さまの涙か、いきなりざああ〜〜〜〜っと大降りの雨が。こりゃ動けん。散歩もここまでかぁとゆっくり食べていたら、しばらくしてピタッと降り止み、そこに現れたものは。。
おおっ!海にかかる虹!落ち込みかけた気分は再び上昇気流。
観光客は、ほぼこのあたりで引き返しているようだけど、この先も牧場の中に続く道が遠くまでみえたので、行ってみることにした。
果てしなく広がる牧場と青い空と青い海。宗谷丘陵一体は、「周氷河地形」と呼ばれる特殊な地形で、北海道遺産に指定されている。
途中で1匹の子牛を荷台に積んだ車とすれ違い、なんだか切なくなる。
ドナドナ ド〜ナ〜〜ド〜〜ナ〜〜♪
。。。。て、さっきあんた食べたやろう。。。。
おかぁ〜〜をこ〜〜え〜〜ゆこ〜〜ぅよ〜〜〜♪ (←無駄に陽気)
牧場のなかには、よくみると野生の鹿たちも飛び跳ねて遊んでたりします。
丘の上には風力発電の風車もたくさん立ち並んでいます。
確かに、とにかくここもとんでもなく風が強いんですからね(ーー;)
写真ではわかりにくいですが、歩いてると横からの風に吹き飛ばされそうに強烈な風が襲ってきます。
とりあえず時間が許す限り歩けるところまで歩いて、帰りのバスの時間もあるのでUターンして戻ってくる。結局だれひとり歩いてる人には出会わなかった。
チェックインがまだだったので、とりあえずいったん宿に戻り手続きをすませてすぐに夕飯と温泉に繰り出す。
こないだノシャップ方面に行ったときに寄った「童夢」は、なんか健康ランドみたいな雰囲気だったので、今度は副港市場内にある「港の湯」の方へいってみることにした。
個人的にはこっちの方が好きです。木をふんだんに利用したしっとりした和風のたたずまい。
風呂の中で地元のおばちゃんたちに話しかけられて「なんでみんなこっちにこないかね〜〜〜」「せっかくこんないい風呂ができたのにもったいないやねえ」と。
えーっと、観光客じゃなくてこの辺の人だと思われてたようですが、ま、いいか(^^;)
どうも「童夢」の方は、地元のお年寄りサービスで地域在住老人100円ではいれるらしいんです。バス代も100円になるとかで、どうしてもそっちにみんなこもってしまうようで。
泉質もちょっと違う感じ。まあ、こちらも循環濾過形式であることは一緒なのですが雰囲気がはるかに良い。
この副港市場としてテーマがまとめられているようで、中には昭和の時代を模した町並みが再現されてたりします。
樺太にあった学校の雰囲気を再現した映像コーナーなどもあって、ひとりであれこれいじくって歴史を学習したりなんかもして。
外にある食べ物屋さんもこんな感じで同じような雰囲気に統一されてます。
ここに手頃な値段で食べられるロシア料理のお店「ペチカ」があったので、ここで夕食をとることにしました。
一番安くロシア料理体験ができる「サハリンコース」1500円なり。
おまかせサラダ、ピロシキ(またはパン)、ミニボルシチ、ペリメン、ソフトドリンク
最後にシャシークという串焼きがでてくるのですが、これがまたなかなかボリュームがあって、全部食べきることができませんでした。おなかぽんぽん。
温泉も、北の料理も目一杯楽しんで、明日はとうとう北海道に別れを告げる日です。
(つづく)
本日歩いた距離:9kmほど 歩き回ってた時間:3時間以上(GPSログより)