時をかける少女

SF

大林監督の「尾道三部作」と呼ばれる1つ。(他『転校生』と『さびしんぼう』)
ちなみに尾美としのりさんは全てにキャスティングされている。
これまた昔々見たのだが、ろくに覚えてなかったのでなんだか懐かしくなって。

アイドル映画全盛期でこの時代は薬師丸ひろ子さん、松田聖子さん、たのきんトリオにシブがき隊、富田靖子さん、菊池桃子さん、中森明菜さん、小泉今日子さん、堀ちえみさん、斉藤由貴さん、南野陽子さん、西村知美さん、おニャン子クラブ、安全地帯の玉置さん、チェッカーズ等々。。。。とにかく名前が売れ始めたら映画作っとけ!みたいな時代でしたなあ(^^;)

子供の頃は大人びて見えたが、今見るとめっちゃあどけなくて幼い感じに見える原田知世さん。
表情は良いのだが、台詞は結構棒読みね、、、

白黒のスキー場の場面から始まる。
どうやら高校のスキー教室のようだ。
満点の美しい星空のロマンチックな情景から、帰路の汽車の中までほぼ色がない状態から、一部、徐々にと色づいていく。
最初は夢の中の情景か、昔の思い出の情景なのかな?と思ったが、特に触れられることなく本編に突入していく。

幼なじみの仲良し三人組 和子、吾朗ちゃん、深町くんは、直接描写はないけど見ていれば感じる微妙な三角関係を含んでいますなあ。

ある日、三人は最近荒らされてる様子の理科室の掃除当番となった。
一人残った知世は隣の準備室で不審な物音を聞き、鍵を開けて入ったところに倒れ落ちてきたビーカーから怪しく立ち昇る煙を吸い込み昏倒する。
その日から、何やら時間の観念が狂っていく、、、

あ、この時代からタイムリープという言葉は使われていたのか!

終盤の時をかける場面のタイムラプスのような映像は非常に印象的で良いのだが、いかにもめっちゃ合成の海に落ちる場面や時の押し寄せる様子を表現する〔今でも漫画で使われたりするが〕波のかぶる映像はちゃちくてちょっと邪魔に感じた(^^;)それない方が今でも通じる雰囲気なのになぁ。

あの切ない表情の原田知世さんのアップには、胸をズキューン♡された人は多かったのではないか。

落ちは途中で想像付いたのだが、ネタバレのところでは、あれ?こんな展開だったっけ??
と、全く覚えておらずちょっとびっくりしてしまったよ。
最初の謎のモノクロもきちんと回収されております。
そういや筒井康隆さんだから、SF的な作品は多かったよな、、、一時期結構ハマって多くの著作を読んでたので。〔七瀬とか好きだったな〕

でも全体的には思春期のラブストーリー仕立てとなっているので、最後だけ逆に妙に浮いてなんかしっくりこなかった。

演技面や話の構成はやや不自然さがあり、ほぼ棒読みの出演者が多く突っ込みどころはたくさんあるが、古き良き懐かしく美しい街並みがたくさんでてくる。
坂や階段が多くて住むには不便なことも多そうだが、高台から一望できて、誰のうちがどこか見える風景というのも新鮮。
醤油蔵や和洋折衷の家や町家造りなど、もう私の好きな建物だらけ。

学校の焼却炉や、あちこちで落ち葉を燃やした焚火や体操着のブルマー姿などもえノスタルジーの宝庫ですな(^∇^)

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