デューン/砂の惑星

SF

特定の惑星に存在するスパイスを求めて採取にやってくる人々、、、ってこれ、改めて見るとゲームSporeの設定やん( ˙O˙ )、、、何気にそんなリスペクトだったのか。

フランク・ハーバートの同名小説を映画化したもので、実はそれ以前にも2回映画化の話はあった。
制作途中で断念したホドロフスキー監督などはキャストや音楽などそりゃ豪華な予定だったようですよ。(「ホドロフスキーのDUNE」としてメイキングドキュメンタリーが2013年に発売。これも購入済みなので見なければ。。。)

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で、実際上映までこぎつけて一躍有名になったのがこのデヴィッド・リンチ監督の作品で、カイル・マクラクラン主演。
デヴィッド・リンチ監督がこういうストレートなSF作品をやったこと自体が珍しい。

惑星アラキス=デューンにしか存在しないスパイスを巡る主に公爵家と男爵家との争い(実は帝国皇帝の陰謀)が軸となっており、敵役ハルコネン家にはロックスターのスティングも出演。
ブレードランナーのショーン・ヤングも可愛らしい。
デビッド・リンチ映画でお馴染みのジャック・ナンスも。
不気味なラマロ役のシルヴァーナ・マンガーノはパゾリーニ映画にも結構出演してますな。

この映画も何度か見てるが、改めて見るとトロン的なとこもあるなぁ。
興行的には失敗したらしいが、キャラが立っているので個人的には嫌いじゃない。
眉のない魔女?預言者?の女性集団、やたら眉毛がボサボサで長いおっさん達、青い目の砂漠の民フレメン。
空飛ぶタコ親父がなんか妖怪っぽくて(*´`)ヵヮィィ‪❤︎
それに引替えハルコネン男爵とラバンのゲスっぷりがこれまた素晴らしい!よくあそこまで性悪で気色悪くなれましたな( ̄▽ ̄;)

所々に出てくる妙にグロテスクな表現やワードの繰り返し、笑えない場面での気色悪い笑顔や無表情、小人、囁くような心の声、抽象的な映像等がデビッド・リンチらしさを滲ませている。

CGが発達してない時代なので、特撮っぽい合成は目につくが、まぁええじゃないか。

やはりこの映画の最大の見せ場は、砂から飛び出してくる巨大なサンドワーム。
そしてそれを御する姿はまさにナウシカダーーーーーーーーーーーーーーー٩( ˙ỏ˙ )۶

ただ、「巻いてる」感が後半になるに連れて強くなる。
例えば砂漠の民と合流して、武器を開発し、訓練を重ねて技能を獲得し、戦闘態勢に入るまで、、、が数分で過ぎ去ってないか?
ずっと前から夢に出てきたチャニとの邂逅も、ちょくちょく挿入されるラブシーンぐらいで流してるし( ´⚰︎` )
原作が壮大すぎて、本来2-3時間でまとめられる内容じゃないらしい。ホドロフスキー監督も10時間以上の大作になってしまうと匙を投げたとこもあるわけだし。。。

映画としてはなかなか面白いんだけど、元々設定が複雑で登場人物も多く、宗教的な要素もからんでいるので、1回見ただけではストーリーの全体を理解しきれないと思うよ(。’-‘)(。._.)

と、いうか昔見た時はナウシカ的なとことSF要素ぐらいしか記憶に残らなかったけど、繰り返し見ると段々見過ごしてた面白さがジワジワ滲み出てくる中毒性のある映画ですな。

これを壮大なCG駆使した単純なSFで大衆的な表現にしたら多分もっと陳腐でつまらないものになりそう。デビッド・リンチだから良い気がする。
たとえば、タルコフスキーのソラリスや、スタンリー・キューブリックの2001年宇宙の旅のようなもん?(それよりはるかに分かりやすいしw)

多分原作も読めばもうちょい細かいところまで理解できるのではないだろーか。

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