Mosaic-誰がオリヴィア・レイクを殺したか

映画ではなく海外ドラマであるが、あのスティーブン・ソダーバーグ監督の全6話のミステリーということで、さくっと見れるボリュームだし興味を持った。

往来の名女優シャロン・ストーン演じるセレブな童話作家(とはいえ、実は1作しかない)オリヴィア・レイクをとりまく人間模様から、誰がオリヴィア・レイクを殺したか？を明らかにしていくミステリーのようだ。

最初はとにかく次々と登場人物が出てくるので、それぞれの立ち位置を追うのに精一杯(╬ ꒪Д꒪)ノ

2話目で一気に話が怒涛の展開をしていく。
シャロン・ストーンの男を振り回す悪女っぷり健在！Ψ(｀∀´)Ψヶヶヶ
勝手な思い込みで若いアーティストの男を連れ込み、その才能を売り出す手伝いをしたいと申し出て自分の家に下宿させたはずが、実は彼女がいたとわかった途端手のひら返しでひどい扱い、散々こき使った挙句一方的に罵倒しまくり、才能まで全否定し、今までの家賃を払えと(滅茶ひどい女だぜw)

次に良い雰囲気になった男も家に連れ込み、これみよがしに母屋に住ませてイチャつき婚約までしたが、実は土地を狙ったグループに頼まれた詐欺師だったと判明。
ブチ切れて釈明の余地０で追い出し、他の男に電話して、ろくな男がいないとさんざん悪態をぶちまけていたのだが。。。。

翌朝彼女は殺害されたという痕跡を残して消えた。
なんつーか、自業自得で遅かれ早かれこうなったんじゃないのかと。
孤独感を埋めきれず、ついすがる人を求め続けていかなきゃ生きられない女だったかもしれないが、とにかく口が悪く感情的で残念ながら思いやりにかける人間だったし。

捨てられた男ジョエル。彼の才能を見出した友人フランク。詐欺師のエリック。つかず離れずの存在JC。土地を狙っていたオコナーとトム。その仲間でエリックを雇ったが裏切られて焦っていた男。モザイクを拡張する会議に出ていた人々。
疑い出せばぱっと浮かぶだけでもこれだけ出てくるし、いかにも怪しいアリバイなども出てくるが、まだ予断は許されない。

全体的な流れは決してテンポが良いとも言えず、冗長気味で、ほとんどが長い会話のやり取りで成り立っているのであっという間に時間が過ぎるという感じではない。
ずるり、、、ずるり、、、

もともとはこれ、テレビドラマとして脚本が書かれていたわけではなく、アプリで視聴しながら選択していくみたいな実験的な試みだったようだ。日本では使えないアプリだったみたいだけど。

でもきっとソダーバーグ監督が予想を裏切るような素敵なラストを準備してくれてるに違いない！
という期待で見ていたんだけど

あ、これ、最後のおさまりが悪く、もやもやっと、なんか間違ってる気がするんだが、、、どうなっちゃうわけ？なやつじゃん！
なんか思い込みで都合よく脳が騙されちゃってるだけじゃないのか？
だって、いかにもな怪しい記号の秘密も、あれだけ伏線的にクローズアップされてきたのに何も触れられないままだったし！！

いろいろと中途半端な感じで、バッドエンドでも決着がついてればともかくすっきりできない内容で、肩透かしをくらった感じ。