(TV)ウォーキング・デッド

HorrorHuman Drama

今更であるが、最近ウォーキングデッドにハマった。
映画じゃなくてTV番組なんですが。

以前から存在は知っていたが、「あぁ、またアメリカの好きなゾンビものだ。なんかあっちの人ってキリスト教圏なのにやたらアンデッドもん好きだよなぁ」とスルーしてたのだ。
だから何でそれが日本でも口コミでどんどん広がっていくのか理解出来なかった。
近年ハロウィンとかも盛り上がってるからその影響かもなあと。

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それにしてもあちこちでこの名前を聞くことが増えてきて、わからないからこそ気になるので、時間があるときにとりあえず最近のシーズンの途中の半端なとこを見てみた。
ん?半端なとこなので展開が見えないけど、なんとなくちょっと面白いかも?という気がしたので、アマゾプライムのみ放題でシーズン1からあったので最初から見てみた。
ハマった(笑)

確かにベースはゾンビ系なんだろうが、特にシーズン1.2の頃はほとんどゾンビシーンは出てこないのだよ。平均して全体の時間の1割あるかないかぐらいじゃない?
ぶっちゃけそこが悪魔でもマフィアでもカピバラでもみかんでも影響ないっていうか。

じゃ、どんな話かと言うとズバリヒューマンドラマ。
明日も生きていられるのかわからない極限状態のなかで、年齢も職業も人種も今まで生きてきた生活環境も全く異なる人々が、たまたま出会った小さなコミュニティの中で、衝突し、共感し、反発しながら何を思い、どう行動し、何が起こるのか。

その中では家族や愛する人や仲間を突然奪われる理不尽さもあり、価値観の違いもあり、なにより善人と悪人もはっきりしない。
そう、最初は悪いやつだと思ったのが案外体を張って赤の他人を助けたり、思いやりのある良いやつだと思ったのが利己的な面もあったり、人間の持つ二面性を浮き彫りにして行く。
まさに完璧な人などいない。

誰でも自分の愛するものの為には力を尽くすのは当たり前だが、他人に対しては所詮他人事。
結構なエゴと不調和が乱れてイライラすること請け合い(笑)
特にねぇ、なんだあの女性陣は!
タイプは違えど結構自分勝手で、他人を頼る割には責任は擦り付けて、感情に振り回されてコロコロ態度は代わるし、無謀で無責任で足でまといでイラッと来ることが多すぎる。
女はそういう生き物だというのが世界共通認識なのか?

結局シェーンも勝手なやつだがあのような世界では間違った行動とも言いきれない。非情だとは思えども、シンプルに生き延びることだけを考えたら最小限の犠牲で多くの人を救うという目的にはかなう。
ただし、結局自分の愛するものを最優先としてることは他の人と変わらない。

むしろリックの女房の方がいろいろな面でタチ悪い( ̄∀ ̄)母の愛は強しというとこでまとめたが、色々な人に迷惑をかけ、傷つけ、他人の命を危険に晒す振り回し方だぞ。
温厚で人格者であったリックでさえある事件から人格が変わってくるところもあるのだが、、、

アンドレアも元弁護士な割になんかあまり賢さは感じられないし、やたら男に色目を使うお色気ウォーリアーになってるし、キャロルも最初は気弱でDVに悩む可哀想な女性かと思ったら案外したたかだし、マギーも時おりなんだこいつ?と思う言動もあり、どうも女性側には共感し難い。

メルルはまじでイカレ野郎で全く共感できないが、弟思いは本物だった。そこに人間としての救いがある。
弟のダリルは最初兄と同じ野蛮なバカだと思ったら、ストーリーが進む事に好感度が上がる。
頼りにもなるし生き延びてほしい一人だ。

シーズン3に入って新たな生き残りもどんどん登場してきて、さらに人間関係がややこしくなってきそうだ。
その中で今までの仲間も失いながら、新しい出会いも生まれてくるのだろう。

そして3になってからはとりあえずゾンビたちの出番も急に増えてきた気がするのだが(こんなのアンデッドもんじゃないとクレームでも来たかw)、とりあえず「そんなホラースプラッターのパニックものなんて興味無いし」と以前の私のように思ってる人達に教えてあげたい。
そっち系じゃなくて、強さと相対する弱さや脆さをも描き出した綺麗事では無い人間ドラマなんだよと。
だからこそ日本人にもうけたんだろうな。

まもなくシーズン4に突入するところだが、どんどん仲間や戦力が減って大丈夫かな?と思う頃に新たにどこからともなく生き残りが現れるのだから、この手法で行くといつまでも続けられる。まるで人気漫画がいつまでも終わらないのと一緒( ̄▽ ̄;)
2010年から始まって2019年でシーズン9。かなりの長寿ドラマである。
てか、隔週放映のテレビドラマで連続してそこまで続くようなものが日本にあったか?

でも確かに面白い!
と、思ってるちょっと調べたらこれ、「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」などの監督フランク・ダラボンが企画して、脚本、監督にも携わってる上に、「ターミネーター」や「エイリアン」等の製作であるゲイル・アン・ハードと組んでるというヒットメーカーの超豪華な顔ぶれだった!
そりゃ面白いもの作れるにきまっとるわい!


しかし、人気だからとあまりにも長く引っ張りすぎて、視聴率とること優先に奇抜になったり、だんだん内容が薄くなって間延びしていく恐れは十分にあるパターンだよね。
多分脚本や監督はシーズンが進むにつれていろんな人の手が入って最初の方向とは変わってくることもあるだろうし、ラストシーズンまで飽きずに見られるかはこの後の展開にかかってくるな。

しかし少なくとも序盤は、ぶっちゃけ悪魔でもマフィアでもカピバラでも(略)というゾンビ苦手な人でも十分楽しめる番組です!

​ただし、子供と一緒に見られるかというとそれはお勧めしないな。それなりにエロやグロは入ってるので。

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