Polypterus senegalus
一般名称:ポリプテルス・セネガルス
学名:Polypterus senegalus senegalus
(Polypterus senegalus meridionalis)
生息地:ニジェール川,セネガル川,ガンビア川,ベヌエー川,チャド湖,白ナイル川,オモ川など
全長:水槽内では20~30センチ位になる。が、もっと大きくなる場合もあるらしい。
水質:中性~弱酸性
特徴:
セネガルスの仲間には「セネガルス・セネガルス」と「セネガルス・メリディオナリス」がある。
基本的に現在ではブリードものの方が多い。
成魚で30センチくらいなので60センチ水槽でも飼えるといわれているが、セネガルスの気持ちを考えると90センチ欲しいところ。成長はかなり早く丈夫で、ある程度悪環境でもめげないらしい。
とはいえ幼魚のうちはそれほど耐性がないのでしっかりめんどうをみてあげたい。
Polypterus delhezi
一般名称:ポリプテルス・デルヘッジ
学名:Polypterus delhezi
生息地:ザイール、シャリ
全長:水槽内ではで30センチ程度で止まることが多いようだ。25cmほどで没。
水質:中性〜弱酸性
特徴:
あまり大きくならない仲間の中ではしょうりきも多く恐竜っぽい姿になる。
灰褐色の体にバンドもそれぞれ異なり、しっかり縦にはいったものや、ぶち状、不整列など、自分好みの模様を探すのも楽しい。幼魚の頃は全体的に筒状で、なんかウィークシーみたいだが、成長すると頭部の割り合いが小さく薄くなる。
うちの子はどちらかというとシャイなようで、明るいところにはなかなか登場しない。夜間の消灯後と明け方がチャンス!(・・・なんの)。
比較的温和なポリプで砂利に潜る性質もあるようなので、底砂を敷くとおもしろいかもしれない。
Polypterus retropinnisi
一般名称:ポリプテルス・レトロピンニス
初期はザイールグリーンと呼ばれていたが→モケレンベンベ→レトロピンニスと変わった。
学名:Polypterus retropinnis
生息地:ザイール、コンゴ川あたり
全長:30cmほどまで成長したが、没。
水質:中性〜弱酸性
特徴:
いい状態で育てあげれば全身が緑に発色し目立つ存在になる。頭がかなりひらべったいのが特徴。
狭いところ、暗いところが大好きで、わずかな隙間でも無理矢理頭をねじこんで通ろうとするため、角のとがったものは置かない方がいい。
また、よく砂に鼻管をつっこんでさぐるので、砂を敷くなら細かいものの方が傷つかなくていいだろう。意外に成長が早いことも判明。
Polypterus mokelembembe
一般名称:ポリプテルス・モケレンベンベ(レトロピンニスとモケレンベンベの名称が入れ替わった。)
学名:Polypterus mokelembembe
生息地:ザイール
全長:成魚で25〜30センチ程度。
水質:中性〜弱酸性
特徴:
元祖レトロと呼ばれていたものとは種類が違うらしいとは言われていたが、モケレンベンベと逆だったとはね(笑)。
全体的にかなり渋い褐色で太めのバンドが入る。頭付近も血管のような模様がはいっていて特徴的。結構きれいな模様の個体もあり、バリエーションがあるのでお気に入りを探すのも楽しいかも。
大型になりやすいポリプの中ではもっとも小さいタイプなので場所をとらずに飼いやすいが、水質の変化にはちとうるさいようだ。
食も細く、成長は結構遅い。
Polypterus bichir lapradei
一般名称:ポリプテルス・ラプラディ
学名:Polypterus bichir lapradei
生息地:ナイル川、コンゴ川、ニジェール川、セネガル川、ガンビア川、ブラックボルタ川など
全長:水槽内では40〜50センチ位らしい。
水質:中性〜弱酸性
ビキールの仲間の中では小型なので比較的飼い易い。成長も結構緩やかだと思う。
地味だけど、成長するとだんだん体の縞もくっきりしてくるようで、結構おもしろい。
一般的に神経質で水質にも敏感と言われるが、うちの子は結構おっとりしてるようだ。最初隠れていたが、人影を察知して餌をねだりにくるほどに慣れて来た。
今まで飼ったポリプテルスの中でも補食が最もへたくそなようだ。
小離鰭比べ
まるで恐竜のように菱形に並ぶ背びれが小離鰭。
この和也形状や生え方である程度見分けの目安ともなるが必ずしも同じというわけではない。
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雌雄の見分けかた
メスは付け根もすっきりしていて尻鰭は細くて長い。すっという感じ。
オスは付け根が肥大して盛り上がったような形になり、尻鰭も太くてお椀型で短い。
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混泳の恐怖1雌
みんなに餌をやり、落ち着いて今月のアクアライフを読んでいました。
「ふむふむ。ポリプは底にいる表皮の固い魚が好物か・・だからオトシンがやられちゃったんだ・・・」などと感心してそろそろ照明を消そうと水槽に近付いた直後!!とっさに夢中で水槽をばんばん叩いていました。
なんと!新入りの小さなザイールグリーンがアベニーを頭からくわえこんでいたではありませんか。
アベニーもそうはさせじと必死の抵抗か体を目一杯ふくらませたフグちょうちん状態になっていました。
慌ててもくわえこんだまま逃げるグリーンを水槽に手をつっこんで離すまで追い掛けまわしました。
なんとか危機一髪でしたが可哀想に、アベニーはちょうどくわえられた顎の下あたりが見事にくびれてしまいました。
うちのアベニーって立派に育ってて3.5センチはあるのよね。無抵抗で縦にすっぽりおさまらなければとても口にはいるサイズじゃない。
そもそもグリーンの2倍はあるセネたちでさえまったく今まで襲う気振りもなかったのですっかり油断してました。ワイルド個体はやはり恐ろしい・・・
もちろんすぐさまセパレーターで区切り、念のためポリプとスネークヘッドはすべて反対に隔離しました。水量も減らして飛び越えられないようにしました。
あんなに細っこいのに、結構ショッキングな場面だったなぁ。おかげで何もしてないセネがめちゃくちゃせまそうでかわいそう。早く90センチをたちあげねば・・・アベニーも早くショックから立ち直ってくれますように。まじやばかったなぁ。
<当時45センチ水槽での混泳だったので、早いけど一週間後に90センチに移動>
混泳の恐怖2
帰ってきたらザイールグリーンの姿が見当たらない。青くなって流木も全て取り出し、レイアウトをひっくりかえして隅まで捜索したが、いない。ふと見るとセネガルスのにょろちゃん2号の腹が、いびつな形に膨らんでいるではないかっっ!めだかの数を数えても減っている様子はなく他に食べるものも心当たりはない。
「ま、まさか・・・まさかぁっっ!!!」
大きさはそんなに変わらないけど、ザイールって細いんです。ポリプって縦にでも口に入るものは無理矢理飲み込もうとするので、やろうと思えば不可能ではないかも。そういやよくエンドリがセネを飲み込んだという話も聞くし。
一度悪い方へ考え出すと止まらない。空けた時間を考えるとまだ消化はされてないはず。
そう思った時には鬼のような形相で一番大きい網を握っていた。こういう時って人間通常以上の能力を発揮するもので、殺気を感じて90センチ水槽を逃げ回るにょろちゃん2を驚く程すばやくすくいあげる。
が、激しく抵抗して飛んで逃げようとするので網の上からつかんでしまった。うなぎのごとくすりぬけようとするにょろ2と格闘してようやくひっくり返し、口をこじあけようとするが力が強く、なんとか押さえ込んでそっとだが腹をくいくい押してみる。動きはなし。
絶望にかられてふと水中を見るとやや傾いたモアイが目についた。
「?」。
もしやと思って中を覗くと。。。いた。
またしてもせまいところにはまりこんで出られなかったらしい。これを救出してにょろちゃんはと見ると・・・
あまりに激しく暴れて抵抗したため、うろこがところどころはがれて白くなっている。しかも、鼻管のさきっぽが鼻血のように赤くなっている惨めな姿が。
ごめんよぉぉぉぉ、疑ったりして悪かった。ひどい飼い主を許してねぇええええ。おわびにキャットを少し多めに落としてあげたらむしゃむしゃ食べた。夜になって、鼻血状態も回復して良かった。