沈めない海の情景

ジオラマ

さて森の次は海を泳ぐ海竜系もどうにかしたいなと。数はまだ少ないけど。
最近の水中風景といえば、レジンなどに実際に沈めて固めるのがリアルになるし流行っているようなのだが、沈めて固めちゃうと壊さない限りは取り出せなくなるわけで。。。

まだこの先フィギュアを追加するかもしれないし、位置の変更などもあるやも知れぬのでとりあえず非破壊可変性重視でアナログに吊るしてみることに(笑)

透明な釣り糸をバランスをみながら首付近と後ろの鰭あたりに引っかけながら巻きつける。

情景の方もかなりシンプルに、スタイロフォームに粘土を盛り付け、前回と同じくブラスタークロスを貼った上に、水溶きボンドに混ぜ込んだ細かい砂(多分水槽用の余り)をぬりつけ

水の流れを考えながら枯山水さながらに筆で波紋を描いて、昔淡水魚飼育してた時に使ってた石を適当に配置してみた。

これだけじゃ殺風景なので、右下にあるような珊瑚の骨格に色付けして蘇らせてみた。
海水魚飼育を現在続行中なのでこうしたリアル素材もあるんだなあ。

ありし日の実際のサンゴたち

実際かなりカラフルなものが多い。古代にはどの系統の珊瑚がいたかは詳しく知らないが、古生代から生息していたらしいので。

海中のシンプルな背景を貼り付け(これも確か水槽用バックスクリーン)、箱に穴開けることや上に板をわたすことなど考えたが照明もあるんで。。。。ちっちゃいつっぱり棒を利用してみた。

バランスよく安定させるのが結構難しかったのだ。ビニールじゃないので重量もそれなりにあるからね。
よいしょどっこいしょでこんな感じでいかがでしょう。

うーん、なんかちょいと味気ない。せめてもうちょい海中感が欲しいなあ。
そうだ、よく3DCGでも使われるジェルライトで波の感じをだせないかな?

ジェルライトで調べるとネイルアートばかり出てくるんですが、3DCG上では(主にスポット)ライトの前に透過性の色や画像を配したフィルターみたいなのをかぶせてシーンの情感を作り上げるライトテクになります。

ちょうど良きライトよりちょっと大きめの丸いアクリル板があったので、透明な青いシートをはり、その上から波の表面の感じを出してペイントする。(アクリル直で透明性を保ったまま塗料を定着させるのは難しいので)

ライトの大きさに合わせて薄いプラ板で円形の筒を作りカバーとする。(100均で売ってたやつ)
放射状の広がりと白のレフ版効果で光が反射して明るく広がらないかなーっと期待をこめて。

カバー的に取り付けていざライトオン!

ぬぐぐぐ、思ったような効果はでてない(ーー;
青くはなったけど、波紋はほぼ皆無。

これは模様が大きすぎたか光量がたりなかったかな?と、もうちょい細かく書き込んで、明暗差がはっきりでるよう黒で書き直してみた。
そして懐中電灯でチェックしてみたのだが、そこそこの近さでもすでにぼんやりとした感じに。

さらにライトと底面の距離を離していくと、どんどんぼやけてきて模様などなくなっていってしまうことに気づいた。
箱の高さが32cmほどあるので、もっと離れてほぼ1色になってしまうというわけだ。

いろいろ実験した結果、ライトとジェルが近いこの状態だと、5cmぐらいまでしか模様はうつらない、もしくはライトとジェルフィルターの位置を大きく離せば表示されるが、箱の中だとそういうわけにもいかない。
やるとしたら今のライトの位置に天板に穴をあけてジェルフィルターを設置して、実際に照らすライトは天井付近からもっと上の方に吊るすしかないだろうが、現時点であまり現実的ではないのでとりあえず見送り。