先日所用で母と会った時に、「国立新美術館に行ってみたいんだけど。。」ということで、そういや私もまだ行ったことなかったな。んじゃ行こう行こうとなりました。
国立西洋美術館とちょいと似ててややこしいのだが、国立新美術館は六本木、、というか最寄り駅は乃木坂にあります。
どこじゃいな?と思うまでもなく、改札直結という、非常に利便性のいい美術館だ。
で、とりあえず来てみたものの、何があるのかさっぱりわかっていなかった。
あがった正面に何やらチケット売り場があって、「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」という特別展をやっていた。
まあ、せっかくだし、今の目玉展示みたいだから入ってみるかとふらりとチケットを購入して入場。
そうそう、現在上野の西洋美術館でも「ルーブル美術館展」やってるんだよね。本当は前からそちらを期間内に見に行こうと思っていたんだが、合わせてるのかな?
とりあえず、ここは建物の建築自体がアートのようなもので必見。何しろ設計が、あの黒川紀章さんですから。
そういやボルネオ行った時に経由した、クアラルンプール新国際空港も黒川紀章さん参加してますな。
で、ルーヴル美術館展は入ってすぐの会場。
有名どころの絵は西洋美術館の方へいってるはずなので、何があるのだろう?と思ったのですが、「ルーブル」という言葉のイメージとはちょっと個人的には違った感じ。どれだけ幅広い収蔵品があるのかというとこですな(笑)
こちらは「子供」に的を絞った展示ということで以下のようなカテゴリーに分けられてます。
1.誕生と幼い日々
2.子供と日常生活
3.死をめぐって
4.子供の肖像と家族の生活
5.古代の宗教と神話の中の子ども
6.キリスト教美術の中の子ども
7.装飾モティーフとしての子ども
油絵はそれほど多くはなく、カメオ的な小さい装飾品に描かれたものとか、デッサン、彫刻、テラコッタ、織布、服飾などさまざま。
結構オリエントものやエジプトものが多いので、西洋美術的な感覚ではいったら違和感をうけたのかも。
なんというか「穴」をついたような展示内容だ。
言われなければルーブル美術館がらみだとわからなかったに違いない。
中間点近くには、薄暗く狭めの室内に、エジプトの子どものミイラと棺が置いてあった。
「死んでまで、こんなさらされてかわいそうだ。。。」とつぶやく客の声もあった。子を持つ親心ですな。
「誰でも知ってる代表作」的なものがあまりないので比較的地味だが、展示品の数はとにかくかなり多い。
一気に全部みてまわるとかなり疲れます(^^;)
中には休憩室やソファーなどもあるので、時間があれば休みながらのんびりまわるのがいいかもしれない。
また、展示室をでれば、カフェやレストランも完備されているので、見終わったあとものんびり過ごせます。
3Fには無料で利用できるライブラリがあり、数多くの美術関係の書物などもあるので、ここも是非!
ひっそりと片隅に置かれている冊子が、持ち帰りもできてなかなかお役立ちでおもしろいですよ。
とりあえず、意味も無くエスカレーターに乗って一番上までのぼって、ガラス張りのエレベーターで下ってみたりしました(笑)
天井が高いので、吹き抜けの3Fから見下ろすと目がくらみそうな高さです。
ルーブルフェチの皆様はどうぞこの機会に、普段目立たない名品を眺めにいってみてください。