こちらの方面は新潟の中でも来たことがなく、あまり観光化された地域でもなさそうなので、正直どこに立ち寄るか悩んだ。
取り敢えず白鳥の飛来地としてラムサール条約登録湿地でもある「瓢湖」は押さえといて、あとは、、、
やすだ瓦ロードってどうよ?
瓦作りに特化した街でなんか道沿いに瓦アートとかあるらしい。
もし大して見るもの無かったとしても、瓦カフェでおいしそうなデザートや、お昼に名産品の鰻やブランド牛が食えるらしいよ。と。
えー、新発田に抜けるための中継で宿泊したので、情報調べようとしても 何も無いところだね。くらいで実は宿も周辺観光もまあ期待はしてなかったのだ。(ごめんなさい)
行ってみて良かった!!
散策の為の駐車場は、瓦テラスでOK。
おみやげやレストランやカフェがある、まだ新しく綺麗な施設です。
すぐ目の前に「安田瓦協同組合」があります。
擁壁も瓦でできていてきれいですが、奥に屋外鬼瓦展示場があります。
やすだの鬼瓦についての基礎知識も学べます。
かっこいい家紋の入ったデザインの屋根飾りとか良いですねえ。
福々しい、幸せを呼び込みそうなデザイン
お手洗いも瓦貼り!
散策途中にあるお宅も、素敵な瓦を利用した塀などもあってこれはここでしか見られないものじゃないかと。
レンガ煙突はすぐ近く。
この回りも瓦をふんだんに使った休憩スポットになってました。
こうしてみると、瓦って屋根だけじゃなく、いろんな装飾にも応用できるんだなぁと。
さっきとは違うタイプの瓦の塀。モダンな感じになりますね。
古い瓦の倉庫の壁には寄せ書きなどもあったりして。
休憩スポットもいたるところにあり、疲れたらすぐ休憩できますね。
そして、とってもおしゃれな瓦尽くしのバス停!
バス停のある丸三安田瓦工業さんには、瓦の技術を応用した様々な逸品アイテムが購入できる売店が併設されています。
思わずひとめぼれしてしまった考えるカエルくんとビアカップを購入。
バス停脇は瓦庭園となっていました。和風庭園の参考になりそうですね。
会津鶴ヶ城の赤い瓦なども実はここで作られています。見覚えのあるこの感じですな。
三叉路の角にあるさんかく広場
塀や瓦のタワーなどが展示してあります。もはや瓦アートだね。
遠くから見ると「安田瓦産業」の文字が色違いの瓦で浮かび上がって見える
ここを左から回るルートだったらしいが、右側から回ってしまったら温泉があったぞ。
なんかどう見てもトタンの工場にしか見えず怪しんだが、実際は奥に結構規模の大きな宿泊可能な温泉施設があったらしいw
くねくねしながら「やきもの広場」に到着
あいにくの雨がひどくなってきたが、散った後も黄色い絨毯となってきれいだった。
屋根の上のニャンコ。
こういうのもかわいいアクセントだよね。
瓦の不思議なオブジェもいろいろ。そして休日だというのに誰にもかち会わない静かな散策。
今回の瓦ロード散策で一番見たかったのは、ネットの写真でみた屋根?の上を歩くにゃんこたちの飾りだったのだが、ここまでそれらしきものはない。どこにあるのかな。。。と村秀鬼瓦工房まで足を延ばしてみた。
かわいらしい塀だな~っと思って見ていたら。。。
いたああああああああっ!ここだったのかあ。
ここ村秀鬼瓦工房さんの手がけた作品だったようです。屋根じゃなくて塀の上だったw
後ろ姿もかわいい♡これはもはや瓦というより彫像、アーティストの世界ですな。
塀から顔をのぞかせる鬼たちも表情豊かで好きだなあ。
中のお庭でもうさぎさんが遊んでいたり
鬼の家族たちが楽し気に談笑していたり
いやあここの感性はどはまり。私の心を鷲掴みにするものばかりです。
興奮してたらどうぞいらっしゃいというのでついていって、作業途中の工房まで見せていただきました。
こういう体験ってなかなかないので貴重な体験です。
いろいろ製作途中のものを見せていただき、製作方法や期間などを聞くうちにこれはものすごい手間のかかる職人作業だなと理解しました。
基本的に一体一体手作業なんですよ。
お客さんから注文を受けて、相談しながらディティールを煮詰めて仕上げていくから一体として同じものは存在しない。
表情、ポーズ、手に持つもの、顔だちなど微妙なところも応じてくれる。
なんと!主棟鬼飾りが自分の買っているワンコで表情豊かな注文品も拝見しました。
鬼っ子の一匹でも連れ帰りたかったのですが。。。。。
なんと!おみやげ用にあらかじめ生産されたものなどないっ。
実際にはちっちゃな文鎮みたいなのがちょこっとだけありますが、鬼っ子などは注文してから製作のみだそうな。
ネット注文やネット販売もなく、電話やFAXなどで応相談(ただし数か月~年待ちの状態だそうな)
いや、知らなかったとはいえ、すごいとこ見つけちゃったよ。
しかも聞いてみたらお値段もかなり良心的でこれはもっと構想を練ってから注文してみたいなと思いました。ホスィ((o(´∀`)o))ホスィ
ちなみに気づいてなかったけど、敷地内には塀以外にも屋根の上に猫や鶏がいた(教えてもらった)
心残しながらも、来た道とちょっと違う道を通って戻っていきました。
他にも工房がありますね。自分の好みと感性があうところを探すのも楽しい。
ここで目を引いたゆる系ニャンコたち
そして瓦テラスでお昼。
阿賀野は「あがの夢うなぎ」と「あがの姫牛」そして豚肉の「純白のビアンカ」が地場グルメらしい。
相方は「あがの夢うなぎ ひつまぶし風白焼き」を
私は「あがの姫牛のステーキ丼」をいただきました。肉のボリュームがすごかったです。
それなりのお値段はしますが、現地価格で良心的だと思います。多分外で食べたらもっとお高いでしょう。
そしてお隣のカフェの方も気になっていたので。。。こちらはお手軽な軽食もあって若い人にも使いやすいと思いますが、デザートと飲み物がとてもおいしそうだったのです!
ここ阿賀野はヤスダヨーグルトとか目にしたことがある人も多いと思う乳製品の街でもあったのです。
名前も知らなかった小さな田舎町だと思っていたけど、いやいやあなどれませぬ。
知名度は低くともこういう穴場の頑張ってる地域ってあるんですね~~。
そういうのを見つけるのも旅の醍醐味です。来てみて本当によかった。
おもしろかったぁ~~~~~~~。