名前通り陳氏の建てた書院なわけですが、実際は祖先を祀る霊廟かな。現在ところどころ修復作業中でした。
中は結構広く、石造りの回廊が奥へと続く途中で枝分かれして、間にも部屋がたくさんある。
とにかく「おお、中華〜〜〜!」と感じる観光スポット。
柱も壁も屋根も欄間も非常に細かく精巧な浮き彫りや彫刻で溢れています。
入場料は現在10元。140円ほどです。それにしては見応え十分。
屋根の上にもびっちりと色彩豊かな町の風景や人形などが並んでいる。
屋根の上が全部こんな感じなので、とてもじゃないが、すべてを見きれない。
建物全体が芸術作品のかたまりといったところ。
ぎっちり。
回廊も奥へ奥へとまるで合わせ鏡のように続きます。
また、この回廊の間ごとに中庭があって、裏にも彫刻等が配置されたお庭があります。
各部屋は現在扉が開け放されていて、どこからも庭が望めるとても開放的な景色。天井も非常に高いので、やたら部屋がだだっ広く見える。
回廊の途中や部屋のしきりには、透かし彫りや浮き彫りされたガラスなどがはまっていたりするとこもあって美しい。
上を見上げると、屋根裏も規則正しく木枠がはめこまれ、梁もわたされていて、整然としている。
黒い木材に赤がよく映えてますね〜〜。
古い家具や調度品が、昔の生活をしのばせるように展示してあるとこもあったりして。
こういう立派な家具はやはり裕福な証なんだろね。
寝室
ダイニングルーム
扉や壁等の装飾も、ひとつひとつが丁寧な職人技だから、よくみるとちょっとずつ違う。
これは3枚で何かひとつの絵巻のようになってたみたいだが、残念ながら中国語で理解できず(ーー;)
とにかく1枚の板から彫りだしていってこうなるので、ものすごい細かく失敗の許されないものすごい技です。
回廊もこんなふうにシックなところもあります。
建築自体が見応えありすぎるほどなのに、内部には近現代の工芸品を中心とした展示物がこれまたごっそりあります。透かし彫りの工程や、名人技の木彫りやぞうげ彫りや石彫りなども。
中庭には生き生きとした彫像たちがひしめいていました。
また、おみやげ屋が複数あるのですが、書道に関する店や、人形屋や茶道具とお茶屋や水晶や天然石のとこなどテーマ別にわかれていて数も多くみやすい。
篆刻コーナーでは、自分の気に入った大きさや形や石や彫刻が施されたものなど数多くの中から選ぶと、その場で手彫りで自分の好きな印鑑を作ってくれます。
元となる石の値段だけで作業は無料。一番安い数百円のでもやってくれます(^^)
石の大きさによっては無理もあるかもしれないけど、特に文字数制限は言われませんでした。字体もたくさんのった見本のなかから好きなものを選ぶことができます。
ここだけで名産品のおみやげは揃うかもね。
広州を訪れたら、是非立ち寄って欲しいみどころですな。交通の便もいいしね。