朝風呂に入って、朝餉を食べたら朝イチのバスに乗って湯殿山本宮へ。
この時間は参籠所に泊まった人以外はほぼいないので、湯殿山貸切!に近い状態をあじわうことができた。
天気がよければ参篭所付近でもきれいな朝焼けや夕焼けが見えるらしい。(うっかりのんびり部屋でくつろいでたが)
とりあえず青空に恵まれ朝の空気を満喫しながら周辺散策。
始発のバスまでまだ時間があったので、一番近い玉姫稲荷神社にお参りを。
ぱっと見た時「あ!玉姫様だ!」(←戸川純の代表曲のひとつ)という理由だけでテンションあがる。
実は先日訪れた注連寺で即身仏となって座していた鉄門海上人が、この仙人澤で修行の折に守り神として帰依したという霊験あらたかな神社です。
湯殿山の大鳥居のすぐ近くなんだけど、ここから立ち並ぶ鳥居をくぐって登っていった先にこじんまりとしたお宮がありました。
お参りして戻ってから立て札をしっかり読んだのだけど、上記の鉄門海上人のいわれから、湯殿山に参拝する前に詣でてお力を借りて湯殿山本宮にて願掛けすると良いようです!結果オーライ。
本宮までは徒歩でも行かれるんですが、せまいアスファルトの車道なので参拝バスでも良いかなと。(間に小さな社はたくさんあるのでそれは気になったのだけれど)
駐車場脇のみやげもの店で乗車券を買います(往復で300円でした)発着もその前。
到着した駐車場から石段を徒歩5分くらい歩いて本宮へ。参道から写真撮影禁止なのでカメラはしまいましょう。
湯殿山には20数年前に訪れたのですが、記憶の風景とはだいぶ違っていました。
靴と靴下を脱いで裸足になり裾をあげて、お祓いを受けた後に紙人形にて禊をし、門戸をくぐります。
その後のご神体の風景が、、、、、う〜〜〜ん、なんでこんなに記憶が違うんだろう(ーー;)
古来より『語るなかれ、聞くなかれ』と戒められてきた御神域なので詳しくは語れないが、もっと平坦なところで一周巡ったとずっと思ってたんです。周囲もひらけた山上みたいなところだったと。人の記憶ってほんと疑わしいね。多分夢かなんかとまざったんだろう。
特筆すべきは御神体巡拝していたら、最も高い付近の岩の上に蛇が座り込み、近づいても逃げるそぶりもない。
「おおっ!これは宇賀神のお使いもおいでなさった」となんとなく喜ばしいことのような気がしました。(^^)
仙人澤と玉姫稲荷の御朱印は湯殿山参籠所にていただけます。
ちなみに以前いただいた御朱印には「湯殿山神社 中宮」となっていたのですが、今回は「本宮」
不思議に思って調べて見たが現在「中宮」というのは存在しない?何か変わったんでしょうかねえ。
鬼門守護の守と火伏せの牛のお札は多分出羽三山すべてにあると思う。
なお、火伏せの牛は「逆さまに貼る」のが正しいようです。防火なので台所あたりが一般的かな。
朝から湯殿山参拝をすませたので時間にはゆとりがあります。
結局1日目も2日もなんやかんやで行かれなかった羽黒山神社に戻りました。
と、いうのも関東方面から行くと湯殿山が一番手前で、羽黒山を経由して月山といった位置どりなので、この3日同じ道を何回も往復してます(ーー;)ガソリンスタンドがなかったのが一番痛かった。。。。
羽黒山については1日目の夜も訪れたので次の記事で。
で、この日はそのまま宮城の遠刈田温泉に向かうので、結局同じ道を戻って来ることになったんですが、何度も往復してる羽黒町の道にたっている「国指定名勝 玉川寺庭園」の看板が気になったのでちょい寄り道を。
玉川寺は出羽三山のふもとにあるけれど修験道ではなく曹洞宗の寺院です。
書院を抜けると池泉回遊式蓬莱庭園(池を配置し、蓬莱神仙思想に基づいて、蓬莱山や鶴島、亀島などを模した庭園内を歩きまわって様々な位置から見ることを念頭に置いた庭園)がどーん!
廻遊式庭園ですから履物を履いて、庭中をあちこち歩き回れます。
雰囲気としては東京の根津美術館の庭園みたいな感じ。結構な広さがあって池の両側奥には祠がある。
庭に面した縁側やベンチなどでゆっくりくつろぎながらお庭を眺めて抹茶もいただけます(有料)。
暑い日だったので、冷やし抹茶だったら飲みたかったんだけど(^^;)
人気が少ないと本当に静かで心も落ち着く素敵空間。
季節によっては花の咲き乱れるより見所の多い花寺になるようです。
ここはまた時間がたっぷりある時に、のんびりと時間を忘れて過ごしたいお庭だなあと思いました。
庄内映画村もたしか結構近くなので、羽黒山周辺もなかなかよいところありますね(不便なとこもあるけれど)