栃木:日光金谷ホテル

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さて、今回東照宮周辺を散策するにあたり、ちょっと奮発して以前から気になっていた 「日光金谷ホテル」 に宿をとることにしました。

日光には、東照宮からほど近い「日光金谷ホテル」と「中禅寺金谷ホテル」の2箇所があります。
系列は一緒だけど大きな違いがあって、中禅寺湖近くの方はロッジ風の「温泉宿」、市街地の方は閑静な丘(山?)の上に立つ「温泉じゃない」けど大正ロマンの香りがする歴史を感じるホテルとなっています。

今回は翌日の都合もあったし、東照宮周辺を歩きたかったので、市内の方へ。
「登録有形文化財」「近代化産業遺産」と日光の寺社郡にも押されない建築としての価値もあります。

観光地のすぐ近くなんだけど、ホテル専用の敷地の坂を上がった高台で、川と森に囲まれたとても静かな環境で、山奥に来たみたいです。

本館入り口には、素敵な頑丈そうな回転扉があって気分を高揚させる。
そして入り口近くに待機しているまるで執事のような爺やが、いつも笑顔でエスコートしてくれるのです!なんだこの異国に来たようなジェントルサービスはっ!

赤い絨毯と大谷石をちりばめたロビー周辺は、日光のシンボル的な東照宮に似せたような飾りがあちこちにみられます。

ロビー脇には、こじんまりとした大谷石の暖炉などがある雰囲気の良いバーがあります。
夜行こうかと思ったんだけど、先客がいたし、日中歩き詰めで疲れて眠くなったので外から覗いたのみ。。

ロビー背後には、その歴史を語るように過去に宿泊した方々の宿帳が飾られてるのですが、ヘレンケラーやアインシュタイン他、なかなかすごい方々が(^^;)

談話室の家具なども、古き良き時代を忍ばせる品の良いものばかり。窓からの眺めも一幅の絵のよう。

ただ、私が泊まる部屋はここ本館ではなくて、すぐ脇に立つ別館。

廊下は天井が高くてとてもシンプルなんだけど、お部屋は広々な洋風。

結構広いユニットバス、トイレつき。
部屋や洗面所には珍しいスチーム暖房機が据え付けられていました。(オイルヒーターじゃないよ)

内部はほぼ洋館なんだけど、外観はちゃっきちゃきの純和風な佇まいというギャップもおもしろい。

まあ部屋にバスはついてるというもの、やはりのんびり湯船に使って、洗い場でわしゃわしゃ体を洗いたい日本人(笑)
本館に一個だけ「家族風呂」があるというので夕飯前にひとっ風呂。
大人二人でちょうどいっぱいといった感じの本当にこじんまりしたお風呂で予約とかもないので早いもの勝ちで順番。1組入ってたら待つしかない。
温泉でなくともせめて大浴場があったらな〜〜としみじみ思うのだが、もともと異国の方の受け入れ中心なホテルのような歴史があるので、プライベートではない公共浴場というのは抵抗があったのかもしれない。

浴場入り口の奥はバンケットホールに続きます。順番待ちの間ちょこっと覗かせていただいたけど、和洋折衷の不思議な空間でした。手前の階段もアンティークな雰囲気。

敷地内にはホテルの歴史が垣間見える「蔵出し写真展」やロビー裏手付近にも資料館みたいな場所があるのでうろうろも楽しい。

夕食は広いレストランのようなダイニングで。

とても上品な味付けで、一般客の倍速でたいらげてしまうのに、給仕のタイミングも非常にスムーズ。
こういうのが一流ホテルなんだなあと妙に納得。
ただ、オリジナルのノンアルコールヘルシーカクテルは、私の口には合わなかったようだ(笑)

館内には大正~明治期と思われる照明器具があちらこちらにちりばめられていてそれらも目を引く。

ホテルの周囲には、山沿いと川沿いにそれぞれ散策コースがあるので、明日の朝の爽やかな散歩を楽しみに早めに就寝。
。。が、「むささびが住み着いてます」なんて張り紙をみちゃったもので、部屋の窓の前がちょうど樹木が茂っていて、いたずらしそうな部屋の欄干もすぐ下にあったので、「もしや」と気になって何度も夜中に起きてチェックしてしまった。
そして夜半に大雨が(--;)

結局朝まで雨は続き、庭はびしゃびしゃで川沿いの道は流れで通行不可状態に。残念無念。
朝食もダイニングで、和食に変更もできるということだったが、金谷ホテルといったら「パン」!当然洋食でしょ~~~。

卵の調理の仕方、そえるもの、飲み物などをチョイスできるが、オムレツとベーコンの組み合わせにしてみた。
ふわっふわの軽~~いオムレツに厚切り特大ベーコンがでてきておいしかったです。

私は苦手なので頼まなかったけど、トマトジュースをちょっと飲ませてもらったら、全然青臭さがなくさらりとした癖のない飲み心地で、一般的なトマトジュース嫌いの私でも躊躇なく飲める素材の生きたおいしさでした。

なんとなく敷居が高そうなイメージだったけれど、スタンダードな部屋は安くはないが極端に高いわけでもなくちょっと奮発したら手が届くぐらい。
なのに対応は非常に行き届いた高級ホテルのサービス。
だけど堅苦しすぎず、構いすぎず、ディナーもカジュアルな普段着でも問題ないリゾート仕様(さすがに短パンサンダルランニングシャツの大人はいないが。。)

難点はほんと風呂問題くらいなんだけど、居心地の良い素敵なホテルだと思います。

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