さて、松本城以外で松本で散策したところといえば、まずはクーポン消費の為のお買い物や食事ができるところ。
「縄手通り」と「中町通り」は女鳥羽川を挟んで平行にあるので、結局毎日このあたりも通いました。
それぞれ特徴が違うのですが、まずは「縄手通り」
大通りからの入り口には大きなカエルたちの像がたってます。
いうなれば浅草寺の参道みたいな感じで、鄙びた昔っぽい情緒ある細かいお店が立ち並んでいる歩行者専用ゾーン。
まあ参道といって良いのでしょうね。
天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、天照大神の4柱の神様がいっぺんに祀られている「四柱神社」の広い境内が隣接してます。特に縁結びのご利益で有名なんだそうな。
ちょうど境内では1日目に結婚式が行われており、翌日は七五三っぽいお子様連れの姿が目立ちました。
ここも紅葉が見事で、神殿脇のモミジの赤がまぶしいくらいだった。
鳥居前にはきれいな泉と休憩所も。
そういえば、松本っていたるところに井戸やら水場があるんですよ。
やはり北アルプスからの伏流水が豊富に湧き出てるってことなんですかね。
縄手通りはちょこっと食べ歩きできるようなものや日用品的な店もあるんですが、店主の趣味で選んだセレクトショップ的な雑貨屋が圧倒的に多い。
カエル関係の雑貨を扱う店も複数あり、松本や信州の一般的なみやげものではなく、世界や日本各地から集めたほんといろいろごったまぜな感じです。クーポンも使える店と使えない店が混在してるのでチェックを忘れぬよう。
正統派の松本土産や民芸品などを取り扱ってる店が並んでいるのが「中町通り」で白壁の清楚な蔵造りが目につきます。飲食店も多いです。
ちょいと疲れたので一休みしたい。松本は素敵なカフェも多いのでどこに入ろうか悩みました。
とりあえず目についた「蔵シック館SABO」に入ってケーキセットでほっと一息
この後松本城を見学して1日目は宿へ。
2日目は松本城の周囲をぐるっと回りながら、松本神社の脇を曲がって「国宝旧開智学校校舎」へ。
明治9年に完成した「擬洋風建築」のハイカラな小学校です。(観覧有料)
天使の舞う学校名の看板の下には竜の彫刻という和洋あいまった不思議な作り。
洋風の木枠の窓にタイルを重ねたような四隅、レンガっぽい柱など。。。が、実は漆喰や木造に塗りでそれっぽくしたものや瓦屋根など「雰囲気だけ洋風だけど日本古来の技術」的な?
中に入ると、ああ懐かしい木造校舎っぽい!
机や椅子もやっぱり小さいね。授業内容がわかるパネルなども。
急だけど、螺旋状に上へ向かう階段が磨き込まれた木目で優美
基本的に窓は現在開かないようですが、どういう構造になっているのかは内側からみれます。
おみやげにかわいらしい昔の小学校の教科書の複製版をゲット
旧開智学校のすぐ脇には旧司祭館が建っていて、こちらは観覧自由。
松本カトリック教会の宣教師たちの住居として使用されていたそうな。
明治22年にフランス人の神父様によって建てられたということで、どことなくフランスっぽい?
この後松本城の埋橋側から抜けて、松本に来たら是非寄ってみたかった「珈琲 まるも」へ
60年続く老舗の喫茶店で、店内の家具は松本民芸家具で揃えられているという。
使い込まれた松本民芸家具がどのような風合いで暮らしに馴染んでいくか体感できます。
ただし大人気で満席は当たり前。
チーズケーキとブレンドコーヒーをいただきました。こういうとこでモーニングも良いなあ。
まるもさんは実は旅館を経営していて、すぐ裏手にあります。
こちらもなんとも味があって良い雰囲気だなあ。旅館に泊まって喫茶でモーニングなんて素敵。
で、中町を端から端までぶらぶらと覗きながらおみやげをチェック。
電車なので嵩張るものや大きいもの、重いものはNGで。
陶磁器、民芸家具、手工芸品などほぼ片っ端から覗いていったのですが、結局クーポンを利用して「壱の蔵」さんでドライベジやポテトスティックなどを買い込み(軽いのでw)、クーポンは使えないけど「矢口本店」で信州の伝統工芸ねずこ下駄を一足。
そこでついでに付近のおいしいお蕎麦屋さんを教えてもらい、まるもと同じく川沿いにある「女鳥羽そば」へ遅めのお昼へGo。
名物の三段重ねのセイロをいただきました。
海苔・とろろ・抹茶がトッピングされたコシの強く香り高いおそばはツルツル〜〜と入っちゃいます。
余ってしまったクーポンで、相方の焼酎カップを縄手通りで購入してちょうど1泊分を消費。
で、三日目はまた松本城の脇を抜けて今朝もらったクーポンを使うべくまたもや縄手通り、中町近辺へ。
しかし既に2日じっくりみてるわけですから、もう目新しいものはない。
唯一もし他に何もなかったらあれ買おう〜〜っと思って行った店はなんとクーポン対象外!痛恨のチェックミス。
今日帰るので今しか使うところがない。無駄にうろうろして時間がなくなっていくのもあれなんで、松本の高級有名レストラン「ヒカリヤ」で最後のランチで使ってしまえ〜〜〜い!と。
まだ早い時間だったので、予約を入れて松本市美術館へ歩いて行ってみた。
https://matsumoto-artmuse.jp/
ここは草間彌生さんで有名な美術館ですね。
もう外観からして草間さん一色ですw
外から見えるところにも、エントランスにも作品はあちこちに。
しかし今回は「みんなのミュシャ」展のポスターが町中いたるところにあったので、せっかくなので特別展もみてみよう。(常設展も入れるので)
いわずともがな、アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)といえば日本にもファンが多い。
若い頃のいかにも絵画的なものから、アーチや円環と人物、上下に入る文字と装飾というだんだんあのスタイルが確立していくまでの幅広い作品が展示されてました。
影響されてその様式を取り入れたポスターやレコードジャケットやオマージュ作品的なものが生まれ。。。。
最終章では影響を受けた漫画家たちの原画や複製画がどどーんと展示されてるのですが、山岸涼子さん、出渕 裕さん、天野 喜孝さんなどの作品が大迫力でみれたのもよかった。
で、コロナ対策の入場規制で展覧会場に入るまでに結構時間がかかってしまったため、常設展の方をみる時間はなくなってしまった(ーー;)
予約時間ギリギリになってしまったので、急足でヒカリヤに戻った。
本当は「ヒガシ」の日本料理の方に目をつけていたのだが、結婚式か披露宴で当日完全貸切となっていたため、「ニシ」のフレンチの方で奮発ランチ!
ランチで一番下が5000円~と日常なら使えない贅沢なんだけど、旅は非日常、しかも使いどころに困ってたクーポンの力!
さすがに高級店だけあります。
フレンチなんだけど素材そのものの味を最大限に引き出すような調理で、フロアも店員さんの気配り目配りが徹底してます。
それでいて押しつけがましさや堅苦しさは感じさせず、さりげなくやんわりとフォローしてくれる。
電車の時間があるため、食べ終わりの時間に合わせて間に合うようにタクシーを呼んでもらったんだけど、食事を運んでくるタイミングもタクシーが来た時間もどんぴしゃり。
ここはほんと来てみれば、ちゃんとした高級なお店なんだなと実感できますね。
今回は松本市内からまったく出ない旅だったけど、その分同じあたりを何度もうろついて満喫はできたかな。