二日目のお宿は芦ノ牧温泉。
大内宿周辺では湯野上温泉、岩瀬湯本温泉などに投宿したことはあったけど、芦ノ牧は初。
川沿いの崖に立つ、昔ながらの和風温泉宿です。
まずは入り口で検温を受けてから手指を消毒して、お部屋に案内される。
建具や廊下等、かなり年季が入っている事を感じるが、掃除は行き届いており、蜘蛛の巣やホコリなど不快に感じることもない。
今回はコロナ下の状況の為、部屋に温泉付きの特別「貴賓室」に宿泊してみた。
シンプルな8畳の部屋はごく普通の旅館風で特別感はないが、よく見れば天井がちょっと凝ってたり、窓際の椅子席の床が竹張りだったりちょこっとこのへん貴賓(笑)
このあたりとか。。。
網戸とかない木枠なので、知らないうちにカメムシが入り込んでたりはします。蚊に刺されてたりはします。
その辺はご愛嬌で季節により虫除けや痒み止め持参推奨。
窓からは涼しげな渓流が見下ろせる。
お風呂やトイレなどはリフォームしたようで、廊下や部屋に比べてめっちゃ新しい感じがする。
トイレはちゃんと最新型のウォシュレットにまだ白い壁紙でしたよ。
風呂に続く洗面も壁や床が竹張りしてあって清々しい。
お風呂はひとりが足を伸ばして入れる広さ。
かなり痩せた人なら2人入れるかな?
もうちょい横幅あるとよかったのですが。
行かなかったけど、もちろん男女別の内風呂もあります。
さて、このお宿の1番のウリは恐らくふたつの貸切露天風呂のようです。
出入り口のところでスリッパを脱いでおくと、使用中のしるし。
ただ順番とか予約とかないので早い者勝ちで空いてる時をみつけたもの勝ち。
一応利用は30分くらいまでと言われますが、1時間ぐらい出てこない人もいますんで。。。
結局何度も出入り口を見にいかなくてはならないのは逆に落ち着かないですねw
ようやく偶然小屋から出てこるところを目撃して檜風呂「朝霧の湯」のほうへ。
これは見事なロケーション。目の前が切り立った樹木の生い茂る崖がせまり、眼科は青々とした川の流れ。渓谷が迫ってくる自然に囲まれた開放感のある良いお風呂ですな。
檜風呂の方が少し小さいけれど、まだ新しい材木の色をしており充分広い。
まさに大自然を独り占めしてる贅沢。
やや熱目の湯温なのでそう長湯はできないのだけれど、じっくりと芯から温まって汗が吹き出てくる。
しばらく部屋で休んでから、真っ暗になり景色が見えなくなる前の夕食近くに岩風呂「豊月の湯」へ。
貸切風呂となってはいるが、元々は普通に宿のメインの露天風呂だったという作りです。
岩風呂の方が年季が入ってそうですが、かなり広々。
夜になると前の木がライトアップされてました。
そしてこちらの方が温度は低めで長く使っていられる。浅くて広いからかな?
食事は畳敷の宴会場で、衝立で細かく仕切って距離をとっていました。
馬刺しや養殖アユ、はらこ飯など郷土料理的なものが多い。
個人的には手打ちのお蕎麦が一番おいしかったです。
露天風呂は、空き状況を階段を上り下りしていちいち確認しに行くのが面倒になったので、結局1回のみで後は部屋の風呂を利用してました。
部屋が開放的な半露天だったら、眺望や星空ものんびり見れてもっと贅沢気分にひたれそうではありますが。。
朝ごはんはこんな感じ。食後に珈琲がないのがちょっと寂しいかな。
こういう細かいところに気遣いがみえたりします。
全体的には昔ながらの昭和の雰囲気が残る純和風旅館。
古びてはいるけれど掃除の行き届いた清潔感のある家族経営のアットホームなお宿です。
私の偏食のせいもあって苦手な食べ物も結構あったのだけれど、若旦那さんの人当たりが優しく、煩わしくもなく良い印象でした。