道中見聞録:旅の記録や美術館、博物館、地域のイベント

南会津:大内宿

02 東北国内福島県

今回湯野上温泉というところに宿をとりましたが、周辺を調べたらすぐ近くに「大内宿」があることに気づいた。

大内宿とは国重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、まるでタイムスリップしたような藁葺きの鄙びた宿場町で、現在も人々がそこで生活を営んで様々なお店を開いています。

前夜にたまたまつけっぱなしで流していたTVに大内宿からの中継が映った。
うちの方とはまったく違った深い雪に覆われているのを見てびっくりした。これ道大丈夫なのか・・・?という不安がよぎる。

その映像を見たため、靴は雪対応の底がごっついブーツ、毛糸の厚手靴下に裏ボアびっちりのズボン、腹巻型パンツ、極暖ヒートテックのアンダーに毛100%セーター、裏ボアもこもこコートに耳から顎まですっぽりフェイクファーで覆われる帽子に毛足の長いスヌードという完全防寒対策で臨んだ。

確かに屋根には厚い雪が積もってはいたけど、主要道路はほぼ綺麗に融雪されて大内宿までは問題なかった。
宿内もみなさん丁寧に雪かきされて中央は踏み固められ、むしろ凍っててつるつる滑るので注意。
それぞれの家屋の前や脇もきれいに整備されており、何の問題もない。

来月は雪まつりが行われるので、あちこちでカマクラや燈籠づくりようか大きな雪ダメを作っていた。
ある程度厚い雲はあったが、天気はよくここまで着込んでるとむしろ暑苦しかった(^^;)

軒下にはどこも見事なツララがぶら下がってるんですが、茅葺きという多重構造のせいかやたらぶっとく頑丈そうなものが多い。

ちょこちょこ覗いていくと、軒下に吊るすものにもバリエーションがあっておもしろい。
上の写真ではハチの巣用だったかな?
干し柿を吊るしているところもあったり。。。

防寒材の役目なのか藁を巻いたようなものを並べ立ててあったり。。。

大量の大根が干してあったり、、、たくあんっぽいね。

そう、そしてこのたくあんまみれの家屋が、大内宿名物のねぎ蕎麦(高遠蕎麦)の老舗三澤屋さんです。

囲炉裏の脇を通って床の間脇の奥の席に通される。
冬はこたつ席がスタンダードのようです。窓際の建具がまた素敵ですね。

まずお通しとして、先程干されてたたくあんと、熟した柿。大きな麩を煮たようなものがおいしかった。

高遠蕎麦は冷たいお蕎麦です。暖かいのが良い人はけんちん蕎麦をどうぞとのこと。
まあこたつで暖かいですからぁ~~。
かつおぶしと大根おろしをかけたものにネギ一本という非常にシンプルです。

で、この一本ねぎをハシの代わりにして齧りながらおそばを食べるという趣向。ねぎの先が曲がってるもんだとばかり思っていたけど、今回のはまっすぐでした。

最初はとまどうけど意外と慣れて最後までネギで食べきりました!齧りすぎてどんどん短くなっちゃうけどw

食べたら付近のお店をいろいろひやかしながらお散歩。
よく見てると、向かいや隣などすぐ近くに本家と分家があったりする。

お土産やさんも一般的なお菓子や民芸品から、特産物の会津塗もの、はちみつ専門店、おばあちゃんの手作り品などいろいろあっておもしろい。

この独特な形状の屋根を持つ家屋もいくつかありました。
兜造りっていうんだっけ?山形の民家園で見たような。。

雪の下からフクロウがコンニチワ!
厚く積もっているところには他にもいろいろ隠れていそうだ。

中央付近のひときわ大きな建物が「町並み展示館」 (大内宿本陣跡)

中は展示施設になっていて、復元された本陣の間取や生活用具などをみることができます。
風呂場やトイレなども。
結構戸板に隙間があって、冬場はきっと隙間風があちこちから吹き込んできて寒かったんじゃなかろうか。

入り口近くで手動でスイッチをいれる映像コーナーがあり、以前かやぶき屋根の葺き替えを行った時の模様を紹介してました。材料となる萱自体を自分たちで育てているらしい。
近所総出動で大変手間がかかり、力も必要で根気のいる作業であることがわかります。若い人手がないと存続させるのはかなり難しいだろう。何年かごとにほぼすべての家を順番にやっていかなければならないだろうから。。。

うろうろ往復してるけど、宿のチェックイン時間までかなり余裕があるので、とりあえずコーヒーで一息。
「茶房やまだ屋」見ての通り古民家カフェです。
というか、周囲すべて古民家ですがw

店内は屋根が高く明るく開放的。まきストーブが赤々と灯っています。
壁際にはお皿コレクションが飾ってあります。

「雪室珈琲」とは、天然の雪を保冷材として使った天然の冷蔵庫で熟成させた豆といったところで、他にも新潟など豪雪地帯であるようですね。
こちらはカフェオレもこもこですが、ストレートの方は何とも言えないちょっとたとえるのが難しい味でした。変な酸味も苦味もないのだけれどどこか癖があるというか。。飲んでみりゃわかる!

一番奥の浅沼(扇屋分家)食堂さんから見下ろす。
山と雪と茅葺家屋が並んでいる様は美しく懐かしい。

おみやげには、いろいろな味の蜂蜜を味見させてもらったものの中から2つ。三澤の酒屋さんの方で発砲日本酒

会津塗の大き目スープカップを朱と黒ペアで。

 

しかし、まだ時間があまってしまったので、近くの名所「塔のへつり」へ行ってみた。

断崖絶壁の天然記念物の景勝でそれぞれの岩には名前がついています。

吊り橋がかかっていて、本来対岸のお不動様にお参りできるはずですが、冬季は通行止めで下まで降りてはいかれませんでした。

しかし、駐車場のある「へつりガーデン」からは突き出した展望所があって、そちらから眺める風景も良い。
逆側を見下ろすと、まるで流氷のように凍った水面が緑の水面に映えてこれまたよし。

吊り橋渡れないのはさびしいけれど、多分この雪化粧した景色が一番美しいんじゃないかと思う。

微妙に余った時間で温泉街の近くの「風穴」を覗いてみようとしたが、道の入り口から雪が積もってどうやら奥まで深そうだったので断念。

ちなみに最寄の会津鉄道「湯野上温泉駅」は、大内宿に合うかやぶき屋根の古民家風な駅で、足湯もあります。
駅は道路からでもちらりと見えますが、時間あったら寄ってみても良いかもしれません。

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