今年見ておきたい!と目をつけていた美術の展覧会で、まもなく終了が二つ。
一つ目は、上野の国立西洋美術館開催の「カラヴァッジョ展」
カラヴァッジョは何年も前、どこかで目にして、暗くて陰影がただならぬコントラストに興味を持った。
写実的で光と影を描く手法を確立した人で、のちの画家に大きな影響を及ぼした。フェルメール、レンブラント、ベラスケスなどにも影響を与えたと言われる。
その作風を真似て発展させていった人々はカラヴァジェスキと呼ばれる。
会場入り口前には、なぜか顔出し記念撮影用の「バッカス」
(場内は撮影禁止のため、写真は入り口の看板から。)
「エマオの晩餐」の陰影も深いね。
会場内は、風俗画、静物、肖像、光、斬首、聖人というようにゾーンに分かれているが、カラヴァッジョの作品はカテゴリーごとに1,2点ずつしかない。
あとはカラヴァジェスキの作品だった。
雰囲気はだから似てるが、カラヴァッジョの作品は、エクスタシー顔が良い。
ナルキッソスも泉にうっとり見とれていると思いきや、間近でよく見たら口が半開きでいっちゃってた(笑)
初公開という法悦のマグダラのマリアの表情も良かったねぇ。
この2点が特に気に入った。
メドゥーサも、丸盾に描かれているため3D化してて迫力あったよ。
妙に色気を感じる果物籠を持つ少年とか
また、同じようなテーマで描かれたものでも、正直他の作家の方が良いなと感じたものもあった。
国立西洋美術館は今、「ル・コルビュジエの建築作品」として世界遺産に登録されるかもしれないと話題になってますね。
前庭にあるロダンの彫刻も行くといつも眺めてしまう。
個人的には「地獄の門」が一番好きです。
特別展のチケットで常設展もみられるので、ぐるりと回ってきた。昔は禁止されていたと思ったが、最近は撮影禁止と表示のある(基本的に討伐ヘルプ有難うございました。美術館所蔵でないもの)作品以外は撮影可になっていた。入り口付近に写真撮影に関する注意書きのチラシがあるので確認して。
フラッシュ、三脚、一脚等は禁じられているので自動でフラッシュも焚かないよう設定注意。他の鑑賞中の方の邪魔にならぬよう電子音も消しました。
一番興味をそそられたのが、新館 版画素描展示室で行われていた「描かれた夢解釈――醒めて見るゆめ/眠って見るうつつ」という企画。
企画物だとどうかわからなかったので、学芸員の方に撮影可能か確認してOKをもらえたので、狂喜してお気に入りを探す。後でまたじっくり見られるのが嬉しい。
不思議な想像上の生物が盛りだくさんなこちら。
飛来するドラゴンの群れとか
テーマは同じだけど油彩になるとまた雰囲気が変わる。乗り手も騎乗してるものも好きだなぁ〜〜
その足で、今度は渋谷に移動して「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」へ。こちらはまさに最終日ぎりということで、カラヴァッジョにまけない人混みでした。
私の狙いは国芳の方です。
国貞は歌舞伎絵を中心とした美男美女の人物画が主ですが、国芳の妖怪画、だまし絵、猫や金魚などの戯画がお気に入りで(^^)
こういうの↓
パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=193914
パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=317226
ただ、今回はそちらの方はあまりなかったけど、「相馬の古内裏」が間近で観れたのは幸い。
パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=314870
それと水滸伝シリーズがずらりとあったので、これが九紋龍史進かあ、花和尚魯智深もいたぞ、黒旋風李逵はどこだぁ?。。。など結構楽しめました。
一部が大型のカードになってたのでおみやげに♪
それといろんな国芳画のステッカー。スーツケースとかの目印に貼っておこうかなと。
踊る猫のマスキングテープに、ガチャポンはドクロ下駄でした。
総工程で10800歩ほどあったので、足が疲れたけど見れてよかったな。
あとは7月の大妖怪展と9月のダリ展が楽しみなんだけど、夏の恐竜展イベントの知らせがまだ入ってこないなぁ。