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旅ではないのですが、仙台には歴史的建造物の中で会席料理がいただける、素敵な場所があるので紹介します。その名も「旧伊達邸 鍾景閣」

東北自動車道 仙台南I.C.の近くにあるのですが、名取川沿いでなかなか静かで風光明媚な環境にあります。

名前の通り元は伊達家の邸宅ですが、現在とは違う仙台市の一本杉の地にあったようです。戦後様々な変遷を経て、昭和56年に一度解体されて、現在の場所に移築復元された模様。
なので建造された当初の状態のまま保存されたというわけではないけれど、明治期の和風建築の伯爵家の様式は残っているのでやはり興味深い。
玄関脇にある紋入りの鬼瓦は、仙台市章の原型なんだって。

クリスマスイブの駆け込み前日予約だったので、大部屋で相席になるということだったのですが、当日行ってみたら広々とした個室に通されました。雪が降ったりやんだりという天気だったのでキャンセルでも出たのかな?ラッキー♩

障子を開けると、お庭も見渡しながら食事ができるますます素敵なお部屋。
このお部屋は元は「遠侍」という広間で、取次や警護の武士の詰め所として使われていたそうな。

釘隠しひとつにしても紋入りで丁寧な細工となっており、見逃せませんな。

ここは通常の会席もいろいろありますが、やはり体験しておきたいのが名物の「仙台簞笥料理」!
小さくかわいらしいけれども本格的な仙台簞笥の中に、お料理がおさめられてるのですよ。引き出しを一つ一つ開きながら目でも楽しめる。

今回いただいたのは新しく追加されたという「郷土自慢簞笥料理」というコース。宮城の代表的な郷土料理がぎっしりです。
もちろん簞笥にすべての料理がおさまるはずもなく、机上を簞笥だらけにしてもしょうがないので?(笑)入りきらないものは順番に別に運ばれてきます。
鴨のつみれ汁に、牛タン、笹かまぼこ。。。

食べ始めると早いので、次の料理が運ばれてくるまで邸宅内の散策に。
なんせこの建物自体が歴史的な見所ですから見て回らないともったいない!(というか食べるよりそっちに関心がw)

すぐお隣の部屋は大書院だったけど、わきあいあいとお食事中の有閑マダム(?)の団体さんが入ってたので覗けませんでした。
廊下の隙間も覗き込む。天井や扉にも風情があって良いですなぁ〜〜。

え〜、歩き回って見学するのはかまわないようですが、閉まってる扉を勝手に開かないように!!物置があったりお勝手があったり、洗濯物があったりだいたい現在も日常生活で使ってるところですから。。(←覗いたんだな!w)
浴室、台所、女中部屋、隠座敷などが該当するようです。。。
1Fの奥には奥座敷(奥方の部屋)がありました。お客さんがいたら覗けないんでしょうが、立派な床の間もある純和風の部屋が落ち着く。

階段脇に居間書院もあるはずなのですが、ここも扉が閉まっていたので覗くのをやめときました。
2Fもあります。

ぶっちゃけ我々以外にうろうろしてる客人はまったくいませんでしたが(^^;)昼間だったこともあって客が少なかったのかもしれない。
上にもお客さんの姿はなかったのでお部屋チェック。2Fは小書院。

1Fと同じように窓際に回り廊下がついていて、小さめ(といっても8畳)のお部屋が2つ。
旅館にしてもいい雰囲気だよねえ。
昭和天皇が行幸されたときに使用されたという家具なんかもあったり。
手触りの良さげな落ち着いたびろうどの織物だね。

2Fの窓から建物を見下ろすと複雑に連なる屋根が。全部ひとつの家なんだよなあ。

すぐ脇が名取川が見えます。ちょうど正面に大きな岩があり、冬のモノクロームな渋さが情緒を醸し出す。

小書院の裏側には武者隠しもあります。ひっそりと待機して、ことがあれば奥の襖を開けて飛び込むのだっ!

などとうろついてる間に料理が届いてました。ふかひれの豪快にのった茶碗蒸しはぷりぷりでおいしかったぁ。
お椀のひとつひとつもきれい。

懐かしいクジラの竜田揚げ。子供の頃は給食でも定番でした。
宮城の牡鹿半島は捕鯨で栄えた街でしたから。ホエールランドも津波でつぶされちゃったけど(;;)

舞茸ごはんが出る頃にはもうお腹いっぱい。。みそ汁に入ってるのは仙台油麩かな。火を通しすぎると固く縮まっちゃうのでなかなか扱いが難しいw

締めは水菓子。このミニ簞笥を持ってかえりたかった。。。小さくても高いんだろうな。

食後はちょいとお庭散策。右手がちょうど食べてた場所だな。

きれいに砂利も波目模様をつけてありますね。川縁まで庭の一部のようで実際の敷地以上に広がりがありますね。
しかし、木枯らしと時々吹き付ける雪が肌に痛い寒さ(^^;)

基本的に予約制。
お値段も(特に箪笥料理は)決してお手軽ではないのでそうそう来れないけれど、特別なお客さんが来たときなど案内すると喜ばれるかもしれない。ちょっと贅沢な空間です。





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