何度か付近を通過しているものの、ちゃんと立ち寄ったことがなかった「塩竈」。
「どうせ”塩竃神社”くらいしか見るとこなさそうだし、そのうち自転車で立ち寄ろう」と思っていましたが、この猛暑続きで熱暑の遠出サイクリングはちと辛い。
昨日ふと思い立って、「塩竈にまずちょっと立ち寄って、その後松島あたりまで足を伸ばしてゆっくり観光するか〜」と電車で出かけました。
仙石線の「本塩釜」から歩いて行ったのですが、結構距離があった。まだ午前だというのに、歩いてる間に汗がどんどん吹き出して来る。
手前にもいくつか「塩竃神社」へ向かう裏道もあるんだけど、初めてだし、やはり「表参道」正面から参詣したい!と。この表参道が一番奥にあるわけなんですわ(ーー;)

ようやく到着! 「東北鎮護・陸奥一宮」として1200年以上の歴史を持つ、由緒正しき神社です。周囲に人影はなく、照りつける日差しと押し寄せる熱気。
え〜〜っと、すでにバテ気味のなか、迎えたのはまずこの石段(汗

できるだけ日陰を選んで、えっほえっほと登っていきました。こういうところって、途中で休むと気持ちが先にくじけそうだからね。
しかし、足はかなり悲鳴をあげてました。
最初の楼門をくぐると、内側にもうひとつ朱塗りの塀で囲まれた唐門があります。その手前の狛犬をじーーっと眺める。
ん?この狛犬は頭に角があるぞ?獅子や犬というより「狛鬼??」。なかなか愛嬌のある笑顔。。もとい阿吽の表情。


本殿・拝殿・四足門(唐門)・廻廊・随神門以下14棟と、石鳥居1基が、国の重要文化財の指定を受けており、建築的にも見応えのある神社です。
正面にある左右宮にタケミカヅチ、フツヌシの2神を祀る。どちらも武神で、葦原中国平定(国譲り)神話に係る神ですな。

お隣に建つ別宮の方に、まさに塩竈らしい、鹽土老翁神が祀られています。航海や潮流を司る神であるけれど、この地にやって来て人々に漁業や製塩法を教えてくれたのだとか。
日本神話には、八百万の神と、本当にいろいろな神々がいておもしろい。全部覚えきれるもんじゃないな。
ちょっと離れたところにある「御釜神社(塩竃神社の末社)」のほうでも鹽土老翁神が祀られており、鹽竈神社の神器とされる4口の竈が実はこちらにある!
この神竈こそが「塩竈」の由来となったもので、当然行くつもりであったのが熱暑で朦朧としてすっぽり抜けてしまってました(ーー;)アリ?
体の悪い部分をなでなですると治してくれるという撫で牛さま。なんだか最初にいつも頭をなでてしまう。。。

休息所には奉納された古い木絵なども掲げられている。

表参道の階段を上がった右奥のほうへ続く階段から下って行くと、すぐ隣の敷地にあるのが志波彦大神を祀る「志波彦神社」。
元々違う場所にあったものが、塩竃神社の境内へ遷宮されてきたとか。

人影まばらなせいもあって、境内はとても静かで、ゆったりと落ち着きます。暑いけど。。。やっぱ寺社散策はこうでなくっちゃね。


志波彦神社のすぐ下には「塩竃神社博物館」があるのですが、寂れた暗い感じの建物のせいか、誰も入って行く人をみかけません。(ーー;)

周辺には屋外展示されているものもいくつかあります。昔のお金製造機とか

懐かしい形の交番?? えーっと、今も現役なのかな?

みんなが回れ右しようとも、私は入りますよ!。。。て、受付にそもそも人がいなかったが(笑)ぉーいやる気だせぇぇぇ!
こんな暑い日こそこういうとこは利点があるのです!すなわち「涼しい」。
保管の為に冷房がバッチリですっ♪ 上野付近ポタリングしてる時も、よく博物館に涼みにはいったもんだ。。
入場料も安いし、静かだし、だいたい座れる場所もあるしで、外の熱気が入る茶店で冷たいもの飲むよりも、はるかに効果がある。
外見と説明文から、正直たいして展示物は期待してなかったのだけど。(失礼)
入って最初のところに塩竃神社と志波彦神社の御神輿があり、これがまず上品で厳かな良い雰囲気だった。
派手さやきらびやかさはないのだが、黒漆の欄干や鳥居が周囲をぐるりと取り巻き、和文様の布が四方に垂れ下がり、渋くて格調高い。
1Fはほとんど「日本刀」が展示されている。太刀、脇差し、宝剣とたくさんのものがあるが、どれも非常に保存状態がよく磨き上げられており、刃紋、地紋、銘などもよく見える。「来国光」のものもありました!
写真撮影禁止なのが残念ですが、刀剣フェチにもおすすめの博物館なのではないでしょうか?
2Fは塩や漁業に関する展示となってるのですが、一番奥の見逃しそうなところに狭い階段がっ!?

なにげに屋上が展望台になっています。塩竈の街並や海が一望にできる。松島方面は手前の樹木があまりにも成長しすぎて遮ってしまっているのだけれど。
逆から見下ろせば、先ほど通って来た志波彦神社がいいアングルに(^o^)

200円の割に結構楽しめました。汗もすっかりひいて気分もさっぱり!
ここからさらに街の方へ下って行く小道の途中に「旧亀井邸」というお屋敷があります。
大正ロマンを感じる「和洋併置式住宅」で、日本建築と西洋建築が融合した不思議な建築物で、しかも「観覧無料」だという!
よくわからないけれど、おもしろそうだから覗いていこ〜〜♪

入り口の門は、普通にどなたかのお宅のようで、おじゃましま〜〜すと。

客は他に誰もいなかったんだけど、受付のお姉さんがパンフレットを渡してくれる。
またこういう場所におよそ似つかわしくない格好であったので、最初静かに見ていたようだが、天井やら壁やら建具やらをじ〜〜〜っと熱心にみていたので興味がある人だと感じたようだ。
だんだん押し付けがましくない程度に、ちょこちょこ解説や話をしてくれた。


正直まったく建築に知識はないんですけどね(笑)でも、この雰囲気好きですな。細かいところに趣向が凝らしてあって、何気ない建具や欄間などに装飾がほどこされている。今こういうの建てようとしたら、とんでもない額になりそうだ。

ものすごい厳重な金庫。扉の中に扉、またそのなかに扉。。。と。その扉がまた金属、漆塗り、桐などと材質も違う。こんなびっくり箱みたいのが他にもありました。

洋館の方も、フローリングの床にアールデコ調な外壁とかなのに、丸窓や木枠に納戸など、和風のデザインも組み込まれていてモダンな雰囲気。

どうです、このすごい建具!おっされやのう。
ここは現在では総合商社となった「カメイ株式会社」の創業者、亀井文平氏が建てたお屋敷で、別荘として使われていたとか。
元は小さな商店をはじめたのが、日本石油の販売代理店になってから大きく伸びて行ったようです。
そのため、ふすまの引き手が当時の日本石油のこうもりマークとか、細かいところにまで(笑)


柱には、背比べの身長を刻んだと思われる傷が。「父上」などの文字もあって、なんとも微笑ましい。
奥行きの関係上うまくとれませんでしたが、2Fへ続く階段は途中から枝分かれしていて、右方向から登って来るところと交わったあとに左右にまたわかれる「四方の階段」という非常におもしろい作りになってました。


2組のお客さんを招いた時にも互いに顔を合わせてきまずい思いをしないようにとの配慮からだそうです。
疲れた足に、畳がとても心地よい。客人になった気分で誰もいない2Fでのびのびと休んできました。

塩竈は他にも街並の中に、ノスタルジックな風景がまざっています。

ガス灯に柳の並木もきれいですし、歩道もよく整備されてますね。

なんだか埼玉の川越の風景にもちょっと似てるかな。

なんだかんだ興味のあるところを覗いていたら、予想をはるかに上回る時間を塩竈で過ごしてしまい、もう昼時。
この後松島に向かうのですが、長くなるのでいったんここで切ってわけます。





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