子供の頃、想像力を膨らませて夢を見ていた遠い未来 ー 小説や、映画や、歌などで表現されていた未来 ー というものは、ふと気づけばほとんど過ぎてしまっている21世紀。
人々は、カプセルのような高層タワーに住み、建物は空中回廊でつながっている。
車はエアチューブのような中を、頭上高く高速で行き交う。
欲しいものはTV電話でつながって何でも配達される。
食事は自動調理器で自動的に即座に提供され、掃除も洗濯もオートマティックに自動でやってくれる。
その他細かい雑用は、執事がわりのアンドロイドがやってくれる。
ゲームなどは装着したアイギアで3Dとなって、リアル感覚で仮想世界を彷徨うことができる。
自由に宇宙を行き来し、他の惑星への旅行も当たり前。
ほぼロボット化したペットたちは、もはや死ぬ恐れもない。。。。
現在の状況を見渡してみれば、描いていた一部は本当に実現しているものもある。
遠い遠い先の夢の時代も、流れのままに生きてみればなんということはない普通の生活。
しかし、これらの夢を顧みて愕然とする。
自然はどこへ行った??
思い描いていたのは極度にメカニックな社会。植物や動物や、畑や土や大自然の景観や。。。。
これってつまり「不毛な大地の上にそそりたつ摩天楼」じゃない?
自然破壊を極めたか、核戦争でも起こったか、天変地異で全てが飲み込まれたか。
実は「あってはならない未来」だったような気がする。
そして現在、人々は「自然崩壊の危機」「ECO」を叫ぶ。