チンアナゴと暮らす

海水

ばたばたして全然記録してなかったけど、チンアナゴが家に来て今日で4週間。

今でこそ、なんか知名度があがってどこの水族館にもいますが、初めて出会ったのは20年くらい前、ダイビングで自然の海中の砂地に群れている姿を見て、その魅力に惹かれました。
一面砂でしかも海流があるところだからさ、水底にとどまるには中性浮力の技術が大事!あまりスキルがない人が足ヒレでばたばた砂を舞い上げるたびに引っ込んじゃうから、もう勘弁してくれという。。。(^^;)

海水魚をはじめたら、飼育したいものの筆頭がこのチンアナゴとタツノオトシゴだったからね。
NMC店長とそんな話をしていたら、「チンアナゴなら問屋に今いたはずだから、欲しいならとるよ」と。
で、とりよせていただきました!


顔を出しているのは数センチから10センチほどでも、実際の体長は30cmくらいあります。
水槽をチンアナゴ仕様にするため、アラゴナイトサンドを増量投入して、右側にざざーっと斜めに寄せて深めの砂地地帯を作った。

慎重に水合わせをした後放出したら、ふわふわ漂って尾先が砂についたと見るや否やものすごい勢いで吸い込まれて行きました。
ドリルのようにずがががーーっと砂を掘るのだけどこれが早い早い。体が細いほど余計早いようで、一番小さく細かったニシキアナゴなんぞは2秒としないで消えたような。。

ポリプテルスと同じようなにょろにょろ系の事故としてやはり「水槽の隙間からの脱走による死亡」があげられるので、急遽手作りで蓋を作成。
硝子蓋だと密閉しすぎで湯気とか塩とかこびりついてライトの光量に響きそうだから、木枠を作って細かい網を張り、水槽面の裏側はウレタンクッションで隙間を塞ぐ。
木枠にしたのはライトとかコードとか切り取る部分が出てくるため加工しやすさから。耐久性はないかもだがまた作り直せばいいさと。

とりあえず砂に全員(チンアナゴx3、ニシキアナゴx1)潜って落ち着いたようなのは良いが、今度は全然出て来ない(ーー;)
一匹だけしばらくして数センチ顔をだしたのだがそれ以外の子はなんとその後2週間姿をみることはなかったのだ!
当然餌を食べてる様子をみることもないので、☆になったかとずっと心配でした。

とりあえず手前に一匹だけ顔を出してるのに餌を与えようと、「コペポーダ」という冷凍プランクトンを解凍して、スポイトで顔の前に吹き付けてみたのですが、頭のすぐ上に降り注いでもまったく反応しない(ーー;)

1日数回ずつ2日試しても無反応であったので、生き餌なら間違いないだろうとコペポーダで様子見つつブラインシュリンプを孵化させてみた。
24時間後、新鮮ぴちぴちなブラインの幼生たちをスポイトでまた顔近くにプシューとやってみたが、まさかの反応なし(;;)
何度も投入しては離れて伺うを繰り返してたら、遠目からでも漂うブラインがうじゃうじゃ(笑)

でも、首をのばす様子も口を開ける素振りもなく、時間につれて吸入口から徐々に吸い込まれて減っていく虚しさ。
目は開いて顔も出てるけど、存在に気付いてないっぽい。まさか目が見えてない??

自然界で毎日餌にありつけるわけではないにしても数週間何も食べなかったら衰弱餓死しちゃうよぉ〜〜〜(><)

。。。と、クマノミ用の乾燥餌が目の前にひらひら。。。。。。。すいっ
ん?今食べなかった??積極的ではないにしても口に入ったよーな!!もしかしてプランクトンじゃ小さすぎて見えなかったのかな?

もしやともう少し多めにクマノミフードを投入するが、特に反応はない。が、一筋の光が見えたので、今度はまた違う種類の海水魚全般食いつきがよさそうな餌を買って来て砕いて投入。

。。。。。反応なし。大きさの問題だけでもなさそうだ。
とりあえずたまに口にいれてるクマノミフードを中心にさらに模索。

3週間目のこと。突然ひょっこり他の3匹も顔をだしてるところを目撃!
生きてた〜〜〜〜〜〜〜\(*T▽T*)/いったいどうやって何を食べてたのか不明だが、とりあえず全員生きていた。

はじめから顔を出していた1匹はもう近づいても完全に引っ込みはしなくなったものの、他はちょっとした人影や、ギンポやクマノミが上部を通過するだけで敏感に反応して即座に引っ込んじゃうけれど、たまに顔をだすようになった。

クマノミ餌に加えてクリルを砕いて与えてみたら、離れてしばらくすると顔をだして突っついてる様子。なんとか餌付けには成功したようだ。

そして4週目になるころ、ようやく環境に慣れ始めたようで、チンアナゴ3匹はギンポが近くを這い回っても、クマノミが頭上を通過してもあまり動じず引っ込むことも少なくなった。

相変わらず人が前を通るとびくっとして引っ込むけれど、そっと近づけば水槽間際で写真もとれるぐらいになった。
急な動きをしなければ人間が側にいても引っ込まなくなってきた。
しかし、ニシキアナゴだけは未だに滅多に姿をみないし、多生物や人影に敏感で餌を食べてる姿はほぼ見られない。今は生存確認できるだけでもありがたや。

いやぁ〜臆病だとは聞いていたけど、まさかここまでとは!馴染むまでにはまだかなり時間がかかりそうです。

チンアナゴに負けずにシャイなのがこの子「インドカエルウオ」

真っ黒だけど泳ぐ時の姿形はとても美しいのだけど、とにかく物陰に隠れて人影があるとささっと裏の方に行っちゃう。
でもヤエヤマギンポとはよく縄張り争いか追いかけっこしてるので、ギンポに負けちゃってるのかな。どちらもお掃除隊ですが仲良くはならない模様。

とにかくチンアナゴが完全に落ち着くまでは別の魚を投入できないのでお掃除隊ばかりの地味な水槽になってます。
チンアナゴがまだ餌を取る範囲が狭いので、多めにやって底にたまりやすいので、底砂掃除隊としてマガキ貝を投入。

苔取りの役にはたたないだろうけど、底掃除+ちょっとした色づけでキャメルシュリンプも投入。
チンを驚かさないですむのはこのくらいだろうと(笑)

魚を増やせない代わりに、先日いろいろNMCのセールがあったのでソフトコーラル類を増やしてみた。

ヒユサンゴとか

違うタイプのウミキノコとか

マメスナ寄せ植えとか

クマノミたちは相変わらず元気いっぱいです

まあチンアナゴと暮らすには、あまりやきもきせず、気長に恐怖心が薄れるのを待つしかないですな。ニシキも常に顔だすようになって欲しいな。。。

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