書庫:読書ログ

澁澤龍彦

海外小説

ポトマック―澁澤龍彦コレクション

この文章の意味を「理解」しようと読み進めていくと、とてつもなく難解で、同じ所を何度も読み返しては考えこむどつぼにはまってしまう。抽象画や見知らぬ記号を眺める感じ、意識を向けなくとも流れ続けるBGMのような感じでさらりと読んでいくことにした。...
海外小説

ソドム百二十日(澁澤龍彦訳)

バスティーユ投獄中に書かれたものらしいが、サドの作品にしては精彩を欠いてるなと感じました。この「ソドム百二十日」に関しては、ぶっちゃけ最後まで面白みを感じられなかった。作品的には、ありあまる財産と、傲慢で冷たい魂を持った4人の権力者が、この...
海外小説

大胯びらき(澁澤龍彦訳)

澁澤氏訳でこの題名だと、なんかエロス系と勘違いされそうだが、実はバレエ用語から来た名前で内容は思春期の微妙な様相を描いている作品であった。表題の作品は、空々しく、美しく、未完成で屈折した様を詩的に誇張した比喩的な表現になっている。その為、最...
海外小説

恋の罪(澁澤龍彦訳)

え?これもサド文学?読んでみて意外な一面にびっくりした。翻訳者はおなじみ澁澤龍彦氏である。というか澁澤氏の翻訳だから興味を持ったと。別の翻訳者版もあるのだけど、個人的にサド=澁澤なわけで(笑)。マルキ・ド・サドと言えばあの「サディズム」の語...
国内小説

唐草物語

小説ともエッセイとも言いがたい不思議な著作。この作品で、第9回泉鏡花文学賞を受賞している。そういえば、こないだ読んでいた「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の翻訳者、矢川澄子さんは澁澤龍彦氏の奥さんじゃないですか。奇遇な(ーー;)この著...
国内小説

澁澤龍彦初期小説集

澁澤さんの著作には数少ない創作小説集。彼の描く幻想ワールドにはもともと「オチ」のようなものがないので、なんとなく宙ぶらりんな感じに陥るものだが、初期の方のものばかり集めた本小説集は、よりその傾向が強いように感じられる。まあ、一般的な起承転結...
時代物フィクション

ねむり姫―澁澤龍彦コレクション

澁澤さんでねむり姫とくれば、ペローやグリムのような西洋的なものを想像してしまいがちですが、これはちゃきちゃき日本、平安時代から江戸時代までの時代小説です。彼の著作の中でも数少ない創作小説のひとつ。「ねむり姫」「狐媚記」「ぼろんじ」「夢ちがえ...
海外小説

長靴をはいた猫 (澁澤龍彦訳)

「シャルル・ペローの童話」と言うと、日本ではあまり聞き慣れないように思うかもしれないが、この本におさめられている内容が「長靴をはいた猫 」「赤頭巾ちゃん」「仙女たち」「サンドリヨン(シンデレラ)」「巻き毛のリケ」「眠れる森の美女」「青髭」「...
時代物フィクション

高丘親王航海記

澁澤龍彦氏の著作の中で、私が一番大好きなのがこの本です。年に数回必ず読んでいるような(^^;)元々博物学的なエッセイというか論文というかが多くて創作小説自体が数えるほどしかないのですが、もっと創作小説も書いて欲しかったなと。この作品は彼の最...
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